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9月28日に古河市立古河サッカー場にて関東大学リーグ第14節の東洋大戦が行われた。前半に退場者を出してしまう苦しい試合展開となったが、試合は2-1で辛くも勝利を収めた。
前半開始直後から、長澤和輝(経営4・八千代高)や仲川輝人(商3・日体荏原高)を中心に積極的にゴールに迫る専大だが、東洋大の固いDF陣の前に攻めの糸口を見つけることが出来ない。守備でも、前節に引き続き3バックで臨むが、東洋大のサイドを狙う攻撃に終始手を焼き続けた。前半24分、萩間大樹(経済2・瀬谷高)のバックパスが相手FWに奪われこのピンチをGK福島春樹(法2・静岡学園高)がファールで止めたとして退場処分となり、早い時間から1人少ない状況で戦わなければならなくなってしまう。この退場から東洋大に流れが傾きかけたものの、専大DF陣が何とか踏ん張り、前半をスコアレスで折り返す。
後半開始早々、浮き球のパスを受けた仲川が、ボールを宙に浮かせたままアウトサイドで相手DFをかわしてシュートまで持ち込み、観客の度肝を抜く。このシュートは惜しくもポストの右に外れるが、試合の流れを掴むのには十分だった。後半15分には、左サイドでボールを受けた飯田貴敬(法1・野洲高)が積極的にドリブル突破し、シュートまで持ち込むといった、サイドを起点とする攻撃も見られるようになった。後半19分、空いたスペースへの下田北斗(人間科学4・大清水高)のスルーパスに反応したのは、前半から積極的な攻撃参加を見せていた北爪健吾(法3・前橋育英高)。最後はキーパーをかわしてゴールに流し込み先制ゴールを奪う。いい流れで追加点といきたい専大であったが、後半35分にサイドでボールを回されると、最後は東洋大にシュートを決まり同点にされてしまう。このまま引き分けかと思われた後半アディショナルタイム、下田がドリブルでペナルティエリアに攻め込むと、たまらず相手DFがファールで止めてしまいPKを獲得。自らPKを決めて勝ち越し試合終了。最後まで攻めの姿勢を貫いた専大が勝ち点3を手にし、2位との勝ち点差を7に広げ、首位をキープした。
次節は、10月6日に駒沢オリンピック公園総合運動場補助競技場で明大と対戦する。守護神福島を欠くものの、今節のような最後まで諦めない粘り強い試合を期待したい。
源平貴久監督コメント
「(試合を振り返って)ラッキーな試合だった。それだけです。(次節に向け)今のチームの状態だと厳しい。前回のようにはいかない。最低でも引き分けで勝ち点を積み上げたい」
長澤主将コメント
「(試合を振り返って)序盤で決めきれずに退場者が出てしまったが、その後うまく切り替えられた。(3バックは)中盤の人数が増えるのでバランスが取れればよい。(次節に向けて)自分たちのサッカーができていない。反省して次節に望みたい」
北爪選手コメント
「(ゴールを振り返って)裏が空いていたのが見えたので攻めあがった。下田さんがいいところに出してくれたので、あとは決めるだけだった。(サイドからの攻撃が目立ったが)仲川と右から崩すという共通意識をもってプレーしていた。自分からチャンスを狙っていた。(逆にサイドを狙われていたが)相手はスピードがあってやりにくかった。正直やられすぎた。声をお互い掛け合って自分たちで守備を強固にしなければならないと思う。(次節に向けて)明大には以前も勝つことができたが、チーム力が様々なチームのなかでもトップクラスだと思う。自分たちらしいサッカーをして、多く点をとって勝ちたい」
下田選手コメント
「(PKについて)時間もあまりなかったので、前に向かうことを意識した結果だと思う。(前半の退場について)退場は仕方ないことだとは思うが、その前にしてしまった、しなくてもいいミスを反省しなければならない。ただ、10人でもしっかり戦えていた。(次節に向けて)以前から勝ったり負けたりしているチームであり、伝統のあるチームだと思う。今日の勝利に驕らず、次の1週間で良い準備をしていきたい」
(阿部 秀祐・文1)