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2021.09.29
野球

【野球部】秋季リーグ開幕 投打が噛み合い快勝発進!

令和3年度東都大学野球秋季二部リーグ=9月28日 等々力球場


 東都大学野球秋季リーグが28日、開幕した。同日に開幕戦を迎えた専大は投打が噛み合い東農大を相手に4-0で快勝。春のリベンジに向けて上々のスタートを切った。


 試合が動いたのは2回。二死から7番の外山優希(経営2・開星)のレフトへのツーベースヒットでチャンスを作ると、続く8番の南保良太郎(経営3・星稜)がライト前にタイムリーヒットを放ち幸先よく先制に成功する。この先制点を奪ったことで試合は専大ペースで進むことになった。


 この試合は何よりも投手陣の好投が光った。先発の吉川大翔(経済4・坂井)は危なげないピッチングで3回を1安打無失点でしっかりとゲームメイク。「開幕投手」となったこの左腕は「変に気負いせず、しっかり試合を作ろうとマウンドに上がった。テンポよくストレート、変化球ともにストライクが取れて、少ない球数で打者を打ち取ることができた。守りからリズムを作れてよかった」と振り返った。


好投を見せた吉川


 4回以降は5人の投手で細かく継投し相手打線に付け入る隙を与えなかった。特に印象的だったのは5回のマウンドに上がった常田唯斗(文1・飯山)。この試合がリーグ戦初登板となった期待の1年生だ。飯山高校時代にはドラフト候補とも言われたこの右腕はデビュー戦でいきなり150キロを計測、スタンドを大いに驚かせた。常田はその実力を見せつけるように1イニングを3人でピシャリ。堂々のデビューを飾った。


 投手陣の力投に打線も応えた。終盤の7回、二死走者なしから3番の西村進之介(経済2・栄徳)がライトスタンドに吸い込まれるソロホームランを放ち貴重な追加点を奪った。さらに8回一死2塁から8番の南保が今度はライトへ特大の2ランホームラン。「チャンスの場面だったので、何が何でもランナーを返そうと思った」と振り返った。専大はこの2本のホームランで試合を決めた。


7回にホームランを放った西村進


3安打3打点の南保


 8、9回はエースの菊地吏玖(経営3・札幌大谷)がマウンドに。菊地は8回に自己最速を更新する151キロを計測するなど2イニングを3奪三振パーフェクトに抑え試合を締めた。「ボールが高めに浮くことが多かったが、その高めを効果的に使うことができた。変化球もしっかり決まっていたので結果的に抑えることができてよかった」と今季の初登板を振り返った。春にあと1球で優勝を逃し涙を呑んだ3年生右腕は「どの場面で投げようが自分のすべきことに集中してチームを勝ちに導きたい」と、そのリベンジを果たす準備は万端だ。


 白星で飾った開幕戦を齋藤正直監督は「投手が任されたイニングで責任をもって抑えたことが勝ちに繋がった」と振り返ると同時に投手陣の力投を称賛した。攻守で1、2年生の活躍が光ったことについては「新戦力として起用に応えてくれた。期待通り。これからもやってくれると信じている」と喜んだ。


 主将の村上隼介(経済4・西脇工)は「初戦を勝ち切ることができて、チームとしてとても良いスタートが切れた」と話す。今季は入れ替え戦を行わないという異例の事態となったことについては「一部昇格を目標にやってきただけにモチベーションの面で難しかったこともあった」と明かした。それでも「チームとして『リーグ戦がある限り全勝する』という目標に切り替えることができた。4年生を中心にいい終わり方ができるように頑張りたい」と前を向く。このチームで戦う最後のシーズンに向けて決意は固いようだ。


 最大の目標である一部復帰の可能性は新型コロナウイルスの影響で閉ざされたが、決意を新たにチーム一丸となって専大野球部は全力で戦う。


▽コメント


村上隼介主将

「首位打者を獲れるように1打席1打席を大事にしていきたい」


吉川大翔投手

「目の前の打者1人ひとりに集中して、自分の持ち味である打たせて取るピッチングでチームを勝利に導けるように腕を振っていきたい」


西村進之介選手

「残りの試合もチームの勝ちに貢献できるように頑張りたい」


南保良太郎選手

「4年生と野球ができる時間が残り少ないので、4年生と最後まで笑って野球ができるように精一杯プレーしたい」


菊地吏玖投手

「チームを勝ちに導くとともに防御率0点台、理想は昨秋の自分の記録(防御率0.31)よりも良い数字を出していきたい」


野見山拓樹(文2)

写真:野球部提供