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５月３日、八王子市民球場にて春季リーグ対中大第３戦が行われた。序盤にスクイズで先制点を奪うも、中盤以降はホームが遠くなる展開に。そして９回に力尽き勝ち越しを許し、そのまま１―２でゲームセット。２季連続で中大相手に勝ち点を奪うことはできなかった。
【スコア】
中大｜０００ ０００ ００２｜２
専大｜００１ ０００ ０００｜１
３回、１番・金子翔馬(法３・新潟明訓高)がフォアボールを選び、出塁。続く２番・椎谷祐貴(経営４・県岐阜商高)が２球目を叩き、ライト前ヒット。すかさず１走・金子が３塁を陥れ、０死１、３塁の好機が生まれる。打席には昨日國學大戦で２安打４打点の活躍を見せた３番・渡邉貴一(経営４・専大松戸高)。２球目を体勢を崩しながらもなんとかバットに当てスクイズを敢行。３走・金子がホームに滑り込み、先制点を奪う。
▲スクイズを決めた渡邉
先発・浅木孝仁(法４・厚木北高)は「昨日の疲労が溜まっていて自慢のできる球を投げられるとは考えていなかった」と語るように國學大戦に続く連投であったが、勝ち点をかけた大事な一戦のマウンドに上がる。それでも終盤まで被安打７ながらも低めに集めながら要所をしっかり締めてゼロ行進を続ける。
８回には２死２塁で一打同点の場面でこの日２安打の４番・岡田(中大)を迎える。浅木は初球のスライダーの見送り、２球目の外角低めのストレートを見逃す姿を見て「抑えられる」と確信した。その思惑通り、３球目でショートゴロに仕留め、ピンチを免れた。
▲連投でマウンドに上がった浅木
しかし、均衡が破れたのは最終回。この回、先頭打者にライトへのポテンヒットで出塁を許す。犠打で１死２塁とまたも一打同点の場面を作られてしまう。ここでキャッチャー・神山琢郎(経営２・県岐阜商高)がマウンドに駆け寄る。１アウトを取って次のバッターで勝負と言葉を交わした。しかしここまで１００球を超えて投げ抜いた浅木には限界だった。カウント１―０から代打・小林(中大)にライトの頭上を越えるタイムリースリーベースで同点に追い付かれてしまう。わずか１点のリードを守りきれなかった浅木はマウンドを下り、２番手・梶田智之(商３・県岐阜商高)がマウンドに上がる。なおも１死３塁と勝ち越しのピンチを背負った場面。初球をセンターに運ばれ、犠牲フライで勝ち越しを許してしまう。後続を断つも、残されたチャンスは１イニングと苦しい展開に持ち込まれた。その重苦しい雰囲気を断つことができず９回裏は３者凡退でゲームセット。１対２で勝ち点を落とした。
４安打と貧打に苦しんだのもあるが、関東大会からも目立ったバント成功率の低さには頭を抱えるものがある。得点圏にランナーを置けなければもちろんホームから遠ざかる一方だ。この一戦での悔しさを明日からの日大戦にぶつけてほしい。
先発・浅木投手のコメント
「体調が優れていない中でも“低め”と“コントロール“を意識して投げられた。なんとか０を作れたのがよかった。明日からは日大戦だがやることは一緒。」
(齊藤 麻莉奈・経営３)
