最新ニュース
4月29日、大声援の中、東都大学野球春季リーグ対駒大の第2試合が神宮球場にて行われた。開幕5連勝といまだ負けなしの専大は、昨秋王者の駒大相手に3-0と快勝。59年春以来56年ぶりの開幕6連勝を果たし、勝ち点3と単独首位の座を守った。
《スコア》
専大|010 200 000|3
駒大|000 000 000|0
1回、先発・大野亨輔(商4・星稜高)、片山(駒大)共に安定した立ち上がりをみせる。
試合が動いたのは2回表。5番・渡辺和哉(経営4・文星芸大附属高)がバットを振り抜くと打球はまっすぐスタンドへ。2戦連続となる豪快な本塁打を放ち、先制点を奪った。大歓声に包まれる専大スタンド。このまま勢いに乗りたいところだったが、後続が途絶え2回表を1得点で終えた。
▲ホームランを打った瞬間の#10渡辺
4回表、ここまでを無安打に抑え、好投を続ける大野に打線が応える。3番・森山がセンター前に打球をはじき返し出塁すると、続く4番・濱田竜之祐(商4・鹿児島実業高)が高めのスライダーをライトスタンドへ運び3-0に。試合の主導権を完全に握った。
▲#10渡辺と初のアベックホームランを放った#5濱田
投げては、先発・大野亨が一安打完封。大野亨は28日に続く先発。先発での連投は初めてでどういう形で入ったらいいかわからなかったと語る大野亨だったが、正確な制球と今春に習得したというカットボールで打者を翻弄。94球9奪三振と好投した。
▲一安打完封の#11大野亨
斎藤監督
「よくやってくれた。大野がよく投げてくれた。コントロールがよく、バッターの間合いをうまく外していた。キャッチャー・時本のリードも良かった。4番、5番が一発打ったことで主導権を握ることができた。”一戦必勝”油断してはいけない。」
#11大野亨
「一戦目は情けないピッチングを見せてしまったので取り返そうという気持ちで登板した。今日は持ち味のコントロールと生命線となっているカットボールを活かしてコーナーをついて打ち取れた。冷静さを保つことで力が抜けるのでいいピッチングにつながっている。一戦必勝で頑張りたい」
#10渡辺
「昨日打っていた分、余裕を持って打席に入ることができ、2試合連続の本塁打につながった。6連勝については、一つ一つ全力でやった結果。次の試合も全力でやっていくだけ」
#5濱田
「相手投手のタイプに合わせて準備してきたことが結果としてでている。2部での戦いで一戦一戦勝つ思いがついた。チームについては雰囲気がよく、とても明るい。毎試合厳しいがきつい中でも楽しんでいる。とにかく目の前の一戦に集中していきたい」
斎藤監督をはじめ選手達は皆、6連勝は意識せず一戦一戦全力で臨んでいるだけだ、と語る。”一戦必勝”を掲げ、全員が同じ方向を向いているからこそ、この6連勝なのだと感じた。チーム一丸となって戦う専大野球部の快進撃は、とどまることを知らない。
(経営2・三嶋毬里衣)