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2015.04.25
バレー

【バレー部】3-1で東学大を下し、勝利の女神がついに微笑む!

 4月25日、東海大学湘南キャンパスにて春季関東大学バレーボールリーグ戦第5日目、対東学大戦が行われた。今季初勝利を目指して果敢に攻めた専大は、抜群のレシーブ力やスパイク力を発揮した。2セットを先取しリードを保っていたものの、一時は逆転される場面もあるなど気の抜けない接戦となったが、結果は3-1とついに専大に勝利の女神は微笑んだ。


専大3(25―20、25―17、26―28、27―25)1東学大



スターティングメンバー



#1  藤中謙也  (経営4・宇部商高)

#2  柴田康暉  (経営4・佐賀商高)

#3  高橋拓也  (経済4・東亜学園高)

#5  川端修   (商4・開智高)

#8  冨田直人  (経済3・東亜学園高)

#13  小森郁己  (経営2・佐賀商高)

#16  平原隆也  (経済2・都城工高)

#20  為我井太也 (文1・東亜学園高)


 第1セット、エース#1藤中の気迫溢れるスパイクや#8冨田のエンド・ラインぎりぎりへのスパイクなど多彩な攻撃で得点を重ね序盤にリードを奪う。さらに#3高橋#8冨田と#3高橋#13小森の2枚ブロックが連続で決まり流れは専大に向くように思えた。しかし東学大のスピードのあるアタックや不意をついたダイレクトで反撃に遭い、1点のリードを許してしまう。ところがこの日の専大はここでひるまなかった。それぞれが冷静な判断を徹底し、#8冨田のサービスエースや#20為我井のツーアタックで再び勝ち越しに成功。そのまま徐々に点差を広げ、セット獲得まであと2点と迫る場面を迎える。ここで、サーブは#1藤中。勢いよく#1藤中の手から放たれたボールは、相手選手の間をすり抜け見事東学大コートに落下した。専大の選手の歓喜に包まれるなか、まだまだ油断できないセットポイント。より緊張感が高まった状況で再び#1藤中の手によって宙に放たれたボールは、またしても東学大コートに落ち、25―20で待望の今季初のセットを獲得した。

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▲活躍が光る#8冨田


 第2セット、#3高橋#20為我井の2枚ブロック、#3高橋のスパイクで得点を連取し選手から歓喜の声とガッツポーズが飛び出す。しかし東学大もフェイントやボールをシャット・アウトするなど技を披露し得点を重ねる。互いに点を取り合い、同点の続く展開のなか、得点が大きく動いたのは2セット目中盤。相手のミスや#1藤中#2柴田それぞれのダイレクトの攻撃、次第に精度を増すブロックで一気に7連続得点。その後も相手の攻撃を読んだ上でのレシーブやスパイクで流れを渡さず、25―17と2セット目も無事に獲得した。


 このまま勢いに乗りストレートで勝利したい気持ちで臨んだ第3セット。両者攻めの姿勢で何度もスパイクを試みるも長いラリーが続き、お互い一思いに得点を決められない。そんななか、ここぞという場面では#1藤中のスパイクや安定感のある1枚ブロックが光る。しかし依然として長いラリーとスパイク合戦が続き、どちらが先に決めるかまたはミスをするかという状況に。最後の最後で東学大の強烈なスパイクと専大のミスが重なり26―28と惜しくもセットを逃してしまう。

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▲ブロックをかわして打ちに行く#1藤中


 ここで決めてしまいたい第4セット、#8冨田のクロス・スパイクや#1藤中の1枚ブロック、#20為我井のツーアタックなどそれぞれが要所要所で持ち味を発揮して得点を決める。それに負けじと東学大も強いスパイクを打ってくるが、今回からリベロを任された#5川端がナイスレシーブを連発してしっかりとセッターまで返し攻撃に繋げた。さらに前回までリベロとして出場していた#10平安山華竜(経済3・西原高)がサーブで途中出場し、相手のスパイクとして返ってきたボールを見事に拾い攻撃を止めない。そして5点リードで迎えた専大のマッチポイント。念願の勝利まであと1点と盛り上がるが、ここで東学大が意地を見せ、しまいには25―25とまたしてもデュースに突入。どちらが先にリードを奪うのかと緊迫した試合が続くなかで、#8冨田が抜群の冷静さでスパイクを決めた。これが決め手となり、最後は相手のミスにより27―25で試合終了。手に汗握る大接戦を制し、ついに専大が今季初の勝利を手にした。

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▲歓喜に沸く選手たち


今回の勝利は、単に連敗を止めただけではなく、もっと大きな収穫をもたらしたのではないだろうか。開幕4戦で連敗の苦しみを味わい、そして大きな勝利の喜びを味わった。こういった経験を通して、個々の技能や迫力もステップアップし、チームとして大きく成長したに違いない。新たな力を身につけた専大が、今後どのような戦いぶりを見せてくれるのか。これからの専大の活躍にも期待が膨らむ。


(宇佐美春那・文2)







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監督

「入れ替え戦をやっているような感覚でハラハラした。4年の川端をリベロに起用することでムードを上げにいった。第3セットを獲られてしまったのは決め手がないから。第4セットにも同じことが言える。これが勝ちきれない要因。でも勝って本当に良かった。今後も勝つことが先でセット率はその後の気持ちでやっていく」


藤中主将

「チームの雰囲気は負けた4戦と比べたら良かったのは明らかだった。これを継続してより良くしていけるようにしたい。今週はセッターを為我井に固定して練習したが、縮こまらずトスを上げてくれるので楽だった。明日の明大戦はスタートをしっかりして、とにかく我慢して1点獲られたら取り返すことを気を抜かずやっていきたい」


高橋選手

「勝てたことは純粋に嬉しい。これから良い方に抜け出したい。相手のミスに助けられた部分もあったので、自分たちの力で勝てるようにしたい。たくさん修正するところはあるが、帰って明日しっかりしたい。これまでは良いプレーが出るがその後が続かなくてミスをしたりしていたのでミスを1つ1つなくしていければと思う。明日はフルセットでも相手のミスでもいいので何が何でも勝ちたい」


冨田選手

「今日こそは勝とうという試合だったので、勝てて良かった。そのなかでもスパイクが切りたいところで切れなかったりと、よくなかったところがあるのでそこは明日に向けて修正していきたい。セッターが1人に固定されたことによって、練習でもしっかりそこに費やす時間ができたので、コンビが安定して自分もチームの調子も上がったと思う。自分の持ち味のサーブが良くなかった反省点もありながら、スパイクもだいぶ決められるようになって、レシーブもそこにそこそこ上げられたので、後は本当に切りたいところでしっかりスパイクを決められる選手になっていきたいと思う。苦しみながらも勝ててひと安心したので明日もいい形で勝てるようにしていきたい。今日ブロックがしっかりできていたので、明日もブロックを出してあとはサーブの威力と確実性を上げていこうと思う」


小森選手

「今日は出だしが良くてそのまま流れに乗ることができた。3セット目はミスが続いてみんな焦り出したから相手に獲られてしまった。自分の調子は最初に比べたら上がってきている。明日は今日以上に気持ちを上げて、ストレートで勝てるようにしたい」


為我井選手

「先週までは合わせて練習していなかったのであんまり緊張せず楽にプレーできていたが、今回は今日までしっかり練習して臨んだので逆に緊張した。2本のツーも決まって良かった。明日は対戦相手も負けが続いていて専大と似ている状況なので、負けられない気持ちと楽しさを持って頑張りたい」