最新ニュース
10月17日(土)に第97回箱根駅伝予選会が陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園にて行われ、10時間33分59秒で10位となり7年ぶり69回目の箱根駅伝本線への出場権を得た。
新型コロナウィルスの影響があり、例年とは異なる周回コースとなった今大会。寒さに加え小雨が降りしきる中、「伝統への挑戦」をスローガンにチーム一丸となって挑み、7人が自己ベストを更新、個人では100位以内に専大が6人と古豪の意地を見せた。
▲専修大学 陸上競技部
<今大会の個人結果>
44位 木村暁仁(経営1・佐久長聖高) 1:02:44
56位 茅野雅博(商4・鶴翔高) 1:02:54
61位 高瀬桂(経営2・鳥栖工高) 1:03:00
86位 森島嘉大(文4・美濃加茂高) 1:03:12
91位 南美空翔(文3・樟南高) 1:03:16
99位 金久保遥(経営3・佐野日大高) 1:03:22
105位 国増治貴(経営2・豊浦高) 1:03:25
130位 成島航己(経営2・専大松戸高) 1:03:38
173位 佐々木詩音(経営3・専大北上高) 1:03:58
217位 水谷勇登(経営1・敦賀気比高) 1:04:30
259位 吉岡拓哉(経営2・我孫子高) 1:05:11
387位 横山佑羽(文3・三浦学苑高) 1:08:23
<選手のコメントと写真>
〇4年生
▲茅野雅博/キャプテン
―予選を振り返ってー
今回は寒いという事で、朝から生姜湯を飲み、ホットジェルで体を冷やさないよう対策を取って、予選会に臨みました。4年間の積み重ねや予選会に向けてやっていたことが、しっかりと結果として残すことができたので素直に嬉しく思っています。
―本戦出場が決まったときの気持ちー
走っている際、終盤の追い上げをする法大との差しか聞かされていませんでしたが、結果発表で、法大が八位と聞いた時に「あ、落ちたな」と思いました。そのため専大の順位が9位、10位というのはあまり期待していませんでした。そこで、自分の大学名が呼ばれて夢なのかと思う程に予選を通った実感がありませんでした。今までやったことが間違っていなかったという実感や、色々な先輩方の悔しい思いを晴らせて大変感極まりました。
―練習で気を付けていたことー
練習の場では、特に使う筋肉に気を付けていました。現在ナイキのネクストを使うことが主流になっていて、それを使うためにはハムストリングの筋肉や、太ももの筋肉が必要になるので、そこのまわりの筋トレや、走るときもそこを意識して走る様にして、動きとしても前さばきの動きではなく、後ろさばきの動きをしなければならなかったので、そういった事をジョグの時から意識して練習するようにしていました。
―コロナ禍での過ごしかたー
コロナ禍は故障をしていたので、他の選手の手伝いをしたり、タイムを計ったり、給水を出すという事をしていました。基本的に森島選手の手伝いをしていて、予選に向けて森島選手が順調に調子を上げられたのはとても嬉しかったです。チームとしてはコロナ禍による帰省などによってバラバラになっていたので、監督と相談しながらZoomを使って補強をすることでチームの結束力を高めました。
―自身のアピールポイントー
後半の粘りです。予選会でも15キロから20キロでのペースが他の選手よりも落ちなかったことなど、本戦でも15キロ過ぎからの走りに注目していただければと思います。
―本戦への意気込みー
本戦では20番目のチームなので、少しでも上の順位で走りたいと思っています。1つの目標として本戦15位に入ることを目指し、来年につながるような大会したいと思います。
▲森島嘉大
―予選を振り返って―
自分にとっては初めて予選会を走るということでしたが、それまでしっかりと練習もできていたので、自分なりの走りができればいいとずっと思っていました。最後の1周になるところまで少し余裕があったので、自分なりに少し控えめにレースをしてしまったところがあったと思いますが、それが結果的に良い方向につながってくれたので、よかったと思っています。
―本戦出場が決まったときの気持ちー
自分たち走っている側としては18キロ地点での通過のところで法大が後ろから追い上げてきていたので、順位発表の時に法大が呼ばれた瞬間に落ちたとは思っていましたが、10位で専大の名前を聞いたときは素直に嬉しかったです。7年ぶりの本戦への出場に貢献できてよかったです。
―練習で気を付けていたこと―
朝練習は各自での練習となったので、その中で一番にグラウンドに行って練習しました。自分なりにペースを工夫して練習できていたので、予選でもこれが生きたのではないか思っています
―コロナ禍での過ごし方―
4年生なのでしっかり悔いが残らないように最後まで一生懸命やりたいという思いで練習をすることでモチベーションを維持していました。
―自身のアピールポイント―
1人でしっかりと走っていけるタイプなので、自分たちのチームはそれほど速くなく、ほぼ単独走になると思うので、そこでしっかりと走る姿を見せられたらいいと思っています。
―本戦への意気込み―
今まで4年間しっかり努力してきて、最後の最後で箱根駅伝を走らせてもらえるという機会を頂いたので、しっかり走れるように準備して、しっかりとチームに貢献し、また次の代につなげていけるような走りができたらいいなと思っています。
〇3年生
▲南美空翔
―予選会を振り返ってー
例年とはコースが違い、走りやすいコースではありましたが、その分周りのペースも上がるので、自分が苦手とする高速レースになってしまうのではないかと思いました。しかし、それに向けて夏合宿でしっかりと練習してきたので自信はありました。前半から積極的に前に出ることができて、後半はそこから少し離されてしまったことは反省点ではありますが、粘って63分台前半で走れたのは良かったです。
―本戦出場が決まったときの気持ちー
決まった瞬間は嬉しかったのですが、個人的にはもう少し走れたのではないかという気持ちもあって、チームとして自分は50番以内で走る予定だったのが90番台だったので悔しさもありました。それでも通過できたのでチームに感謝の気持ちでいっぱいでした。
―練習で気を付けていたことー
靴をしっかりと使いこなせるような練習をすることや足の筋肉の強化、リラックスして走ることを練習では意識していました。
―コロナ禍での過ごし方ー
チームメイトや他大学を出し抜けると思ったので、ここが勝負所だと思い、練習をしっかりとこなしていました。
―自身のアピールポイントー
大きなフォームで走るので動きがダイナミックに見えることとや1人で一定のペースで走れることです。
―本戦への意気込みー
本戦は予選会と違って周りに人があまりいないので、1人で走るということを考えて、ジョグを1人で走ることや、ポイント練習を前で引っ張って走ることを意識しています。また本戦は1月で寒いので、そこを意識した服装やアップの仕方を考えたり、食べるものにも気を遣ってたりしています。予選会ではチームに助けられたので、本戦ではチームを引っ張れるように積極的な走りをして、自分の力以上のものを出せたらなと思っています。
▲金久保遥
―予選を振り返って―
チームに貢献したいという目標で、ぎりぎりその目標を達成できたので良かったと思います。今年の箱根予選会は少しいつもとコースが違って、周回コースのため高速になると予想されていて、タイムが出たのは嬉しいんですけれども、100位以内を目指してて99位という結果だったので、タイムよりも順位をもう少し上げていきたいなと個人的には思いました。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
個人では全体99位で、チーム内では6位でした。その結果でチームの本選出場に貢献できて良かったと思います。結果発表は祈る思いで、10位で呼ばれて本当にうれしかったです。小さい頃から箱根駅伝で走るのが夢だったので、人生で一番嬉しい瞬間でした。
―練習で気を付けていたこと―
月に1回チーム内でのタイムトライアルという記録を計る練習があって、そこで1つでも他の選手より前に行こうというモチベーションで練習していました。
―コロナ禍での過ごし方―
コロナ禍の最初の方は箱根があるかも分からない状況で、初めはなかなか練習にも身が入らないことが多かったのですが、チームメイトがその中でもめげずに練習している姿を見て、私も箱根本選に向かって頑張らないといけないと思って練習しました。練習ではスタッフが練習メニューを作って送ってきてくれたので、それに従って練習をしていきました。
―自身のアピールポイント―
レース終盤でのラストスパートが得意です。本番でもしっかりラスト1キロ、5キロでラップをあげられるように頑張りたいと思います。
―本戦への意気込み―
箱根予選会では色んな学校が集団で走っていましたが、本選では一人で20キロ走ることになるので単独走を自分1人で走れるスタミナ・メンタルを練習できたらいいなと思います。本選では繰り上げにならないで、自分たちの母校のタスキをつなぎ切ることが目標です。また個人の目標としては、区間どこを走っても区間10番以内でという目標で、1つでもチームに貢献できるような走りをしていきたいと思っています。
▲佐々木詩音
―予選を振り返って―
夏合宿を通してやってきたことを出すことができたと同時に、目標タイムを達成することができたのでよかったです。チームも箱根駅伝に出場という目標を達成できたので、チームに貢献できたことはとてもよかったと思います。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
呼ばれたときは本当に嬉しくて、結構ソワソワしている感じで実感がなかったんですけれど、本当に大学だけではなく陸上人生において目標として箱根駅伝出場というものがあったので、本当にここまで苦しい中でもやってきて本当によかったなと思いました。
―コロナ禍での過ごし方―
コロナウィルスの影響もあって自主練習という形ではあったんですけれど、スタッフの方から出して頂いた月間のメニューをしっかりこなすこととを意識していました。また、自分の時間がかなり多くできたので自分の足りないところをよく考えて補強とかストレッチなどといった具体的な行動に移すようにしていました。
―自身のアピールポイント―
安定した走りです。淡々とリズムよく走れるところだと思っているのでそこをぜひ見てほしいなと思います。
―本戦への意気込み―
本選は厳しい戦いになると思うんですが、自分の力を全力で出して自分の役割をしっかり果たすような走りをしていきたいと思います。
7年ぶりに箱根駅伝出場が決まったので、応援よろしくお願いします。
▲横山佑羽
―予選を振り返って―
個人としてはアクシデントがあったので、思うような走りができなかったのですが、チームとしては予選会に向けて例年よりもいい雰囲気でできていたので、そういったところがチーム18秒の壁を超えるきっかけになったのではと思います。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
率直に嬉しかったです。チームの皆へ感謝の気持ちでいっぱいです。
―練習で気を付けていたこと―
個人としてはフォーム確認を意識して練習していました。チーム全体としては1人1人、強いライバル意識を持って練習ができていたと思います。
―コロナ禍での過ごし方―
全体練習ができない中とても大変でしたが、個人個人のジョグの距離等に小さい目標を立てながらやることでモチベーションの低下を防いでいました。
―自身のアピールポイント―
下りが得意なので、6区で自分の力を発揮できると思う。住んでいる地域は上り下りが激しいので、フォームを意識して練習しています。
―本戦への意気込み―
予選会は10位通過で、失うものはないという攻めた気持ちを持ってレースに向かいたいと思います。応援よろしくお願いします。
〇2年生
▲高瀬桂
―予選を振り返って―
個人としては自分の走りは40~50点ぐらいと感じます。その理由としては自分自身予選会には他大学のエースと戦うという目標を持って予選会に臨みましたが、結果的に全体の61位という結果で終わってしまい、チームとして行けたのはよかったのですが、個人としてはあまりよくなかったと感じます。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
素直に嬉しかったです。法大との差がほんの数秒という意識で結果を聞いていたので、8位に法政大学が呼ばれたときはチームとしてダメかなという雰囲気が一瞬ありましたが、それでも10位で通過できたのでのよかったです。
―練習で気を付けていたこと―
今年からJR東日本のランニングチームに所属する五ヶ谷宏司コーチ(平22経営)が来てくれて、練習のメニューが質的にも量的にも上がったなという印象がありました。それをチームとしてこなせていたので、今年は強いなという印象が練習の中でありました。週に2回強度の強いメニューがあり、その日はチーム全体が揃い、それ以外の日は個人に任せられているという状況でした。自分は気を抜かずに練習をし、努力していました。
―コロナ禍での過ごし方―
緊急事態宣言が出され、チームの中でそれぞれ地元に帰る人もいましたが、自分はこちらに残りその中でも帰った人がチームに合流したときに周りに成長したなと思ってもらえるように、みんなを1つ出し抜けるように意識して練習していました。
―自身のアピールポイント―
自分自身、実力としてはまだまだで、他大学と張り合える自信もないので、その中でもしっかり他大学のエースに食らい付いていく姿を見てほしいです。
―本戦への意気込み―
予選会では自分の納得しない走りをしてしまったので、本番では他大学のエースと戦えるような走りをしたいです。
▲国増治貴
―予選を振り返って―
予選会は自分の役割としては大崩れすることなくタイムを伸ばすことだと思っていたので、その役割通りの走りができたと思います。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
素直に嬉しいです。小学校からの夢でもありましたし、箱根駅伝に出たくて関東の大学に進学したのもあるので、4年間で1回は出場したいと思っていました。それが2年目でその夢が達成できたのが嬉しいです。
―コロナ禍での過ごし方―
とにかく考えて行動することを意識していました。1人での練習が増える中でどうやったら強くなれるか、どうやったら周りと差をつけれるかというのを常に考えて取り組んでいました。
―自身のアピールポイント―
エースのようなガツンとした走りはできませんが、安定してしっかり走ってそのようなことがチームの力になると思うので、安定した走りが自分の持ち味だと思っています。
―本戦への意気込み―
自分たちは20番目のチームで失うものは何もないので、挑戦して専大もいるんだぞってところを見せていきたいと思います。
▲成島航己
―予選を振り返って―
調子は良く、練習も十分に出来ていて出来ていてレースに臨めました。記録は自己ベストを出すことができましたが、初めてハーフを走ったこともあり、少し前半のスピードを抑えすぎてしまって、後半に余力を残しすぎた「守りの走り」になってしまいました。監督と設定した目標タイムは達成できましたが、自分の中では「まだ行けるな」という感覚もありました。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
人生で一番嬉しかったです。「専修大学」と名前が呼ばれた瞬間、感動で「わぁぁ!」と歓声が漏れるくらいに嬉しかったです。
―コロナ禍での過ごし方―
今年の1月から6月にかけて怪我と急性胃腸炎のため、緊急事態宣言が出ていた期間は走っていませんでした。走るのを再開したのは6月20日で、コロナ禍では特に何もしていませんでした。再開した後のチーム全体の練習で特に気にかけていたことは、人よりも半年ブランクがある分、2部練の時は3部練をして他の人よりも努力したことです。
―自身のアピールポイント―
そんなに速くはないですが、スピードの面では少し自信があります。人よりも速いペースで突っ込んでも余裕があり、競った相手には負けない自信があるので、ラストスパートでは負けないのが自分のアピールポイントです。
―本戦への意気込み―
小学5年生の時からの憧れの舞台でずっと「走りたい!」と思っていたため、本選は楽しみながらも自分の力を出し切れるように、全力で気持ちを入れて、家族への恩返しの意味も込めて頑張りたいです。
▲吉岡拓哉
―予選を振り返って―
今回予選会を走って個人的には満足のいく結果ではなかったです。目標としていた63分台というタイムや、チーム5番目を目標としていたのでそこの目標を達成することが出来なったことやチームに貢献できなかったことは悔しかったと感じています。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
その時は人生で一番嬉しい瞬間でした。夢である箱根駅伝に少しでも近づけたと感じられたのがすごく自分的には感動であり、とても嬉しかったです。
―コロナ禍での過ごし方―
コロナ禍の中で帰省していて1人で走る時間と練習する時間があったので、そこで継続した練習をできるように、走り終わった後のケアやストレッチなどを欠かさず行っていました。
―自身のアピールポイント―
自分は他の選手より筋肉量が多いので、安定した走りとスピードを生かした走りを見せられるので、ラストスパートを頑張っていきたいなと思います。
―本戦への意気込み―
本選ではとにかく楽しく、一つでも上の区間順位を意識して走って、親や専修大学のことを応援してくださった方々のためにも感謝の気持ちを込めて走りたいなと思います。今回専修大学が7年ぶりの箱根路に戻ってくるということで、そこで必ず皆さんに応援してくださった方々のためにも感謝の気持ちを込めて精いっぱい走りたいと思うので応援よろしくお願いします。
〇1年生
▲木村暁仁
―予選を振り返って―
チームでトップを走りたい、タイムもしっかり練りたいという気持ちもありいいプロセスを踏めていたと思います。レースでは集団を利用しながら、そこで走るレースを進めることができたため予選会に見合った走りができました。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
コロナの影響で大学生活もまともにできず競技だけでやってきた中で初めて出れた大会が予選会であって、そういった大会でチームの目標に届き、4年生との競技を続けられることに嬉しさを感じた直後に本選で戦えるのかという不安もあり、嬉しさと不安が半分半分でした。
―練習で気を付けていたこと―
サボることも追い込むことも可能であるという極端な選択ができる中で自分をどう制御するか、どのようなトレーニングをするか考えて、自立してやっていました。
―自身のアピールポイント―
自身は目立ちたがり屋であるため、集団の中にいても呑まれることなく自分の走りができ、たくさんの方の応援の力を自分の力に変えることができるのが強みです。
―本戦への意気込み―
精一杯走りますので、応援よろしくお願いします
▲水谷勇登
ー予選を振り返ってー
7年ぶりに本選出場を決めることができて嬉しい気持ちがある反面、個人の総合順位への悔しさが残りました。
―本戦出場が決まったときの気持ち―
予選会では10位とギリギリのラインだったため、本戦ではチームがもっと上の順位を目指すことと、個人の総合順位を上げたいと思いました。
―練習で気を付けていたこと―
全体練習から個人練習へと変更したため、気を緩めず、より自分に厳しく行いました。
―自身のアピールポイント―
スピードとラストスパートの追い上げです。
―本戦への意気込み―
まずはチームでの選考を潜り抜けて、本選に出場して、結果を残したいです。
(文=池村友輔・文3、石井沙弥佳・文2、男神愛・商2、倉鹿野雅賢・経済2、塩澤京夏・文2、寺田美結・文2、渡邉未来・文2、)写真は陸上競技部による提供