最新ニュース
4月15日、神宮球場にて晴天の中、東都大学野球春季リーグ対亜大の第1戦が行われた。14日の雨天中止で迎えた今日。ここまで中大に2連勝で勝ち点1と好調の専大は強敵亜大相手に4x-3のサヨナラ勝ちを収めた。これで98年春以来17年ぶりの開幕3連勝となった。
【スコア】
亜大|000 010 011|3
専大|300 000 001x|4
1回裏、1番・重野雄一郎(経営4・専大松戸高)がバッティングカウントからライト前ヒットで出塁する。3番・森山恵佑(商3・星稜高)もセンター前ヒットで繋ぎ、1死1,2塁の場面。打席にはここまで2試合連続安打を放っている好調の4番・濱田竜之祐(商4・鹿児島実業高)。フルカウントに持ち込まれた勝負はセンター前ヒットで先制点を奪った。続く5番・渡辺和哉(経営4・文星芸大附属高)がカウント2-0からレフト線を破る2点タイムリーツーベースと亜大相手にクリーンアップが機能し3-0と幸先の良いスタートを切った。
▲4番の役目をきっちり果たした濱田
先発・大野亨輔(商4・星稜高)は毎回ランナーを背負うも粘りのピッチングでピンチを切り抜け4回まで無失点にしのぐ。しかし、5回。3番・板山(亜大)に高めの球をライトスタンドに運ばれ、無念の降板となった。代わった高橋礼(商2・専大松戸高)は4番打者相手に空振り三振で亜大に流れを持っていかせない投球を見せた。6回にはアンダースローながら球速140km/hが表示される場面も見られた。
一方で打線は3回以降、毎回走者を出すもののホームが遠く、なかなか追加点を奪うことができない。
8回表、3番・板山(亜大)に内野安打を許し、4番・桝澤に犠打の指示が出る。5番・水本(亜大)のレフト前ヒットで1死1,3塁とすると、6番・木浪のセカンドゴロの間に1点を失い、ついに3-2と1点差に迫られてしまう。2死2塁からショート・三浦拓馬(商4・札幌第一高)の好プレーにも助けられ、1点リードで最終回を迎える。
9回表、2番手・高橋が亜大の粘り強い打線に捕まり同点とされる。延長戦も頭にかすめた9回裏。突破口は今日猛打賞の3番・森山のツーベースから始まった。続く、4番・濱田のセカンドゴロで進塁し、2死3塁とする。5番・渡辺がカウント3-1からフォアボールを選び、2死1,3塁。ここで回ってきたのは8回表から守備固めで途中出場の森澤翼(商4・前橋商高)。靱帯断裂の大ケガを乗り越えた森澤に野球の女神は微笑んだ。2球目のストレートを左中間へ運び、見事サヨナラ勝ちを決め、開幕3連勝を飾った。
▲猛打賞の活躍をした森山
▲サヨナラ勝ちを決めた森澤
▲歓喜に沸く専大ナイン
しかし、12安打、5四死球ながら終わってみれば残塁12個。タイムリー欠乏症が混戦の原因となった。打線が注目されている中、一方で投手陣はここまでわずか4失点。投手陣の好調を援護できるような打線のつながりに期待したい。
サヨナラ勝ちを決めた森澤選手のコメント
「2アウトだったので無心で思いきりバットを振った。打った球はストレート。明日にいい形でつなげるのでいい仕事ができたと思う」
(齊藤 麻莉奈・経営3)