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2019.12.07
バスケ

【男子バスケ部】工藤学生コーチインタビュー

11月10日に第95回関東大学バスケットボールリーグ戦が閉幕した。専大は優勝を目標としていたが最終順位は昨年と同じ3位となった。


リーグ戦が終わるといよいよ、シーズン最後の大会となる全日本大学バスケットボール選手権大会(通称インカレ)が幕を開ける。4年生にとっては最後の戦いとなるため、熱い想いを抱いて挑むチームばかりである。


専大では幾度となくチームのピンチを救い、勝利に導いて来たエースで主将の#34盛實海翔(商4・能代工高)やインサイドの要である#30アブ  フィリップ(経営4・アレセイア湘南高)が4年生である。しかし実は、裏方からチームを支えてきた学生コーチの工藤厚志さんも彼らの同期である。



↑選手に声を掛ける工藤さん


工藤さんについて盛實選手は

「学生コーチという難しい立場で、選手から文句を言われたり、色々大変なこともあると思う。けれども、選手とコミュニケーションを取ったり、監督とコミュニケーションを取ったり、難しい立場の中で、彼なりに試行錯誤しながら頑張って、チームのためにできることをやってくれている。すごく感謝しています」


存在感を示す1年生PGの #10喜志永修斗(経営1・豊浦高)は

「普段はみんなに結構いじられたりしてます(笑)

でもバスケに関してはしっかり考えていて、自分達が打倒東海を掲げている点に関しては本当にずっと研究というか、リサーチをしています。チームのビデオも厚志さんが全部やってくれていて。その面に関しては本当に感謝しています。自分達が簡単に聞けないことも、学生コーチということで同じ目線で話しやすくて助かっています。自分からは言えない部分も4年生に言ってもらったりということもできるので本当に助かる存在です」


と話している。選手にとって大切な存在であることが伺える。



今回、選手とは違った角度から専大男子バスケ部を支えてきた工藤さんに、リーグ戦の振り返りとインカレに向けたインタビューを行った。










ーーリーグ戦お疲れ様でした。3位という結果を受けて、いかがですか?

「結果には満足していますが、していないです」


ーーリーグ戦終了後にインタビューした西野選手、盛實選手、寺澤選手は嬉しくない結果だと仰っていました。工藤さんは違った感想なんですね。

「記事を読んで、『あーそうなんだな』と(笑)自分もぶっちゃけて言うと優勝したかったので、悔しい気持ちはありますど、長いリーグの中でチームとして課題を見つけて修正して、その先に繋がるということができたという面は去年や一昨年とは違った点なのかなと。優勝できず残念でしたが、収穫もあったので、全然嬉しくないってことはないです。インカレに繋がると思います」





ーーでは掘り下げて聞きたいと思います。最初に、満足している点を教えてください。

「満足している部分は、やはり今までと違って全チームに勝てたこと。負けで終わったチームが1つもなかったこと。リーグの終わり方が良かったという印象が強いです。1巡目の終わり方が良くなくて、どうしようと思いました。練習中から修正点を強く意識しながら、たくさんコミュニケーションを取りました。1巡目の修正が出来たことが2巡目の最後の勝ちに繋がったと思います」


ーー修正をした時に誰が中心に?

「キャプテンの盛實を中心とした4年生を中心として、チームが一丸となれました。4年だけが引っ張っていったとかではなくて、4年生を中心に目の前の1試合1試合をチームで戦い抜いた結果が2巡目の結果。その面で3位は僕的には良かったです」



ーー 1巡目が終わって、チームの空気はあまり悪くはなかったということですか?

「大東戦が終わって『どうしよう、2巡目やばいな』と自分の中で思っていましたが、選手たちからは意外と『やってやるぞ』という思いが強く感じられました。2巡目の入りもすごく良くて、大丈夫だなという安心感と同時に少しずつ自信を付けていきました。最後の4戦は一巡目に負けた4チームと当たるタフな日程でしたが、そこをしっかり勝ちきれました。筑波大戦と大東大戦はフィリップの怪我などのアクシデントもありましたが、後から出て来た選手もしっかり準備して試合に挑んだ結果、点差は関係なく勝ちきれました。チームとして勝ちきれたというのが自分のいた4年間ではすごく成長した点なのかなと思います」




ーーーでは逆に、満足していない点はどこですか?

「優勝できなかったことと、負けた時にガタガタと崩れてしまったことがチームの弱さや甘さでした。そこですぐに、もっと早く修正してチームとして戦えたら結果は違ったのかなとも思います」


ーー 1巡目の青学戦から崩れた印象を受けました。その点はいかがですか?

「正直、連勝中もミスはありました。そんな状態ではディフェンスのインテンシティの高い青学には勝てなかったということです。チーム状況が悪いというよりもシンプルに青学が強かったです。

しかし、そこでの負けがあったからこそ、その先の勝ちに繋がりました」








ーー次にインカレについて聞いていきます。練習でチームとしてはどこを中心に取り組んでいますか?

「ずっと何年もスローガンに掲げてる、壁にも書いている、ディフェンスとリバウンド。いくら点が取れても、ディフェンスとリバウンドができなかったら負けてしまいます。特に変わったことをやるのではなく、春先からチームとしてやっていることをやり続けてます」


ーー注目選手は誰ですか?

「4年生ですね。最後の集大成なので引っ張る姿を見て欲しいです。試合に出てる4年生も、ベンチに入ってない4年生も、ベンチで暴れてる4年生も。

リーグ戦からさらに成長した姿も見て欲しいです」



↑リーグ戦閉幕後の4年生(ベンチメンバー)

この他にも福元偉(経営4・東洋大京北高)、亀井智文(経営4・専大附高)が在籍する。

「4年生同士で、普段から頻繁に旅行や買い物に行くほど仲が良いです!」



ーー工藤さん自身も4年生ですが、振り返ってみてどんな4年間でしたか?

「楽しかったです!もう、めちゃくちゃ楽しかったです。苦しいこともしんどいことも、辞めたいなと思ったこともあったが、今思い返すと、どれもこれも楽しかったな良い経験。入部して良かった、専修でよかった。本当に楽しかったです」


ーー特に印象に残っている出来事はありますか?

「何だろうな…何気ないことだと思います。去年のインカレの決勝に負けたこととかじゃなくて、日々の練習であったり、コート外のことも含めて日々の部活での生活であったりが、かけがいのない思い出。改めてバスケットって楽しいなとプレイヤーではないのに思えました。こういう関わり方をすることでバスケが自分は好きなんだなと思えました。八村塁じゃないですけど(笑)」





ーー最後に意気込みをお願いします。


「4年間の集大成の大会なのでとにかく4年生を見て欲しい。

絶対優勝します!!

それに向けて、僕もしっかり準備をしてチームの勝利に貢献できるように頑張ります」





工藤さん自身は指導者として卒業後もバスケットに関わる。トップチームを目指し、野心を燃やしている。











男子バスケットボール部のインカレの初戦は

12月9日(月)の14時50分から駒沢オリンピック公園総合運動場にて大阪学院大学と行われる。











(文=山下佳帆・経営2、写真=山下佳帆、岡本真凜・経営2)