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2019.09.29
サッカー

【サッカー部】決定機を逃し続けた末の3失点... 要所で決めきれず敗北

JR東日本カップ 第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)

第14節 VS筑波大学蹴球部

9月29日(日) 11:30Kickoff

@足利市総合運動公園陸上競技場(栃木県足利市)

専大 0-3 筑波大


 前節は、先制点を許したものの、そこから3ゴールを奪い、後期リーグ戦初白星を上げた専大。連勝を目指して戦う今節の相手は筑波大だ。ここ2試合連続無失点の守備陣だけでなく、前線にも強力なプレーヤーが揃っている強敵である。しかし、専大にとっては前回の対戦で劇的勝利を収め、そこから3連勝を達成した相性の良い相手と言える。今日の試合で勝つことができれば、上位チームとの差を一気に縮められる可能性もあるため、是が非でも勝ち点3をもぎ取りたい。


以下、スターティングメンバ―(3-4-3)

GK 23 中村将    (法4・白根高)

DF 25 遠藤光    (商1・菅高)

DF  4 西村慧祐   (法4・習志野高)

DF  2 古屋誠志郎 (法4・市立船橋高)

MF 16 坂西望 (経済3・静岡学園高)

MF 15 林一輝 (ネット2・千葉経済大附属高)後半35分 OUT

MF  5 鹿沼直生  (経済4・静岡学園高)

MF  6 笛田翔     (法4・共愛学園高)           後半11分 OUT

FW  7 岡本勇輝  (経済4・高津高)              HT OUT

FW 10 氣田亮真 (文4・千葉敬愛高)

FW  9 岸晃司     (経営4・川崎北高)


途中出場

FW 22 吉田和拓  (経済2・都立新宿山吹高) HT IN

DF 18 釼持雅也   (法4・聖和学園高)         後半11分 IN

MF 12 清水綾馬   (文1・静岡学園高)        後半35分 IN


 左サイドには、今季リーグ戦初スタメンのMF笛田が抜擢された。そこのポジション以外は、前節と同じメンバーでこの試合に臨む。連勝を達成し、上位へ肉薄するべく、負けられない戦いが幕を開ける。


 9月の下旬とは思えないほどの、強い日差しが降り注ぐ中で前半のキックオフを迎えた今日の試合。序盤から攻め込まれるシーンが目立つが、体を張った守備でゴールを割らせない。12分には、強烈なシュートが飛ぶがGK中村がしっかりとキャッチし、ピンチを凌ぐ。すると18分、MF坂西が右サイドからクロスを供給する。一度は相手にクリアされるが、そのこぼれ球をMF鹿沼がダイレクトでシュート。しかし、相手に当たり、僅かに外れてしまう。さらにその直後には、中央で受けたFW氣田が果敢にミドルシュートを放つが、キーパーに弾かれ、ゴールとはならない。その後は、相手の鋭いカウンターやサイド攻撃に手を焼き、ゴールを脅かされるが、何とか防ぎきる。そして迎えた31分、右サイドを突破した坂西のクロスに、MF笛田が頭で合わせる。しかし、このシュートはキーパーの正面に飛んでしまう。

▲ 今季初スタメンとなった笛田。積極的なプレーで多くのチャンスに絡んだ

38分には、中央で受けた氣田が右サイドの坂西へ展開。坂西は持ち上がりクロスを送ると、中で合わせたのは走り込んできた鹿沼。タイミングぴったりのヘディングで狙うが、またしてもキーパーの正面に飛んでしまい、ゴールとはならない。さらに44分、氣田がペナルティエリア左で粘り、中央へマイナスのパスを送る。そこに走り込んだ鹿沼が、今度は豪快なミドルシュートを狙うが、惜しくもクロスバーに弾かれ、ゴールネットを揺らすことができない。フィニッシュまで持ち込むシーンが多く、しっかりと完結させた攻撃が見られた前半だったが、肝心のゴールは奪えず、スコアレスで試合を折り返す。

▲ 序盤から右サイドでの上下動を繰り返し、絶妙なクロスを多く供給した坂西


 後半、主導権を握りたい専大だったが、7分にPKを決められ先制点を献上してしまう。同点ゴールを目指して攻める専大は15分、右サイドでボールを持った鹿沼がマイナス方向へ折り返す。走り込んだDF遠藤がそのボールを受け、ダイレクトでFW岸へ縦パスを入れる。ペナルティエリア内で受けた岸は、上手くターンをするが相手のブロックに遭い、シュートには持ち込めない。

▲ 果敢な攻撃参加が目立った、ボランチの鹿沼

17分には、相手のクリアを拾った途中出場のDF釼持がミドルシュートを撃つが、ここはキーパーにキャッチされる。すると22分、左サイドからのクロスを合わせられ、リードを広げられてしまう。反撃に転じたい専大は27分、左サイドでボールを持った氣田が中央へカットイン。ゴール右上を丁寧に狙ったシュートを放つが、惜しくも枠の外に逸れる。チャンスを決めきれずにいると31分、ゴール前の混戦から相手に押し込まれ、痛すぎる3失点目を喫してしまう。何とか一矢報いるべく、攻め続ける専大は35分、坂西の右からのクロスをFW吉田が受ける。ゴール前で混戦となり、最後は岸がシュートを放つが、相手の体の張った守備に阻まれる。

▲ 後半からの出場となった吉田。気迫のこもったプレーで、ゴールに迫った

その後は決定機を創出できないまま、試合終了のホイッスルを聞くこととなり、連勝達成とはならなかった。


専大  0-3  筑波大

         52分 三笘

         67分 犬飼

         76分 三笘


 チームとして、ここまで6試合連続ゴール中だったが、この日は放った12本のシュートがことごとくゴールから見放され、無得点での敗戦となった。前半の逸機が後半に重く響いてしまった一戦と言える。今後の試合では、自分たちの流れとなっている時間帯にゴールを奪えるかということが、勝ち点3へのカギとなる。今日のような積極性を失わなければ、自ずと結果もついてくるはずだ。そして、運も巡ってくるだろう。


以下、試合後インタビュー


髙﨑康嗣監督

試合を振り返って―

「前半に決めるべきところで決めきれず、後半に入ると失点して流れを持っていかれるのはよくある展開で、今日もその感じだった。ただ、前半から決して内容の良いゲームをしているわけではなかったので、ハーフタイムには、もう一回自分たちがやるべきことを考えてプレーしようと言って送り出した。そんな中で相手の三笘(薫)選手に引っ張られて、ストレスがかかり、後手を踏み、やろうとしていることができなかったというのが敗因だと思う。もちろん、我々がやろうとしていることをやらせないのが相手であるから、それは仕方ないが、自分たちからもっとアクションを起こしていかないといけない。選手たちには、誰かに頼るわけじゃなく、一人一人がやるべきことをやって、その結果として、みんなが上手く合わさればよいということを伝えた。今日の前半はチャンスがあったので、決めていれば良かったが、内容としては褒められたものではなかった。前半は、相手に助けられていた部分があったので、後半になって相手が修正してきた時に失点を重ねてしまった」


前期のリーグ戦では筑波大に勝利したが、その試合と今日の試合の違いは―

「違いは、そこまではない。0-3というスコアほどの差があるとは思わない。前期の試合は前半にゴールを奪うことができたので、勝つことができた。今日も前半に決めきることができれば、展開は大きく異なっていたと感じる」


左ウイングに、笛田を起用した狙いは―

「守備で頑張れるところに期待した。相手が、笛田のサイドにストレスをかけてくるだろうということがある程度予想できたので、攻撃面と守備面の両方を考えて彼を起用した。ただ、左サイドだけでなく、右も含めてウイングは競争が激しいポジションであることは確か。その中で、相手のスタイルを考慮しての抜擢だった」


次節へ向けて―

「1試合1試合大事に戦っていくだけ。今日の試合で、弱い部分がしっかりと出たので、そこを見つめ直して次の試合に生かしていきたい」


(文=一家駿介・文2 写真=乾桃花・文2、男神愛・商1)