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2019.09.14
サッカー

【サッカー部】足りないのはゴールだけ...攻撃的姿勢を貫くも惜敗

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)

第12節 VS立正大学体育会サッカー部

9月14日(土)14:00 Kickoff

@筑波大学第一サッカー場(茨城県つくば市)

専大 1-2 立正大


 前期リーグを4勝1分6敗の勝ち点13で終えた専大サッカー部。順位こそ9位に甘んじているが、白星を積み重ねていけば上位進出を果たせる位置にいる。3連勝で締めくくった前期リーグの勢いそのままに勝利を目指す。後期リーグ初戦の相手は立正大。先日まで行われていた総理大臣杯ではベスト8まで駒を進め、リーグ戦では4位と好調を維持しているチームだ。専大は、前回の対戦で0-4と完敗を喫している。しかし、今日の試合は3連勝のきっかけとなった第9節の筑波大学戦(8月4日 4-3)と同じ会場で行われる。相性の良いピッチで前回対戦の雪辱を果たせるか。


以下、スターティングメンバー(3-4-3)

GK 23 中村将 (法4・白根高)

DF 25 遠藤光  (商1・菅高)

DF 4 西村慧祐  (法4・習志野高)

DF 2 古屋誠志郎(法4・市立船橋高)

MF 8 河上将平(人科4・東海大付属静岡翔洋高)後半30分OUT

MF 15 林一輝 (ネット2・千葉経済大付属高)   後半18分OUT

MF 5 鹿沼直生(経済4・静岡学園高)

MF 18 釼持雅也(法4・聖和学園高)

FW 14 郡紘平  (商3・徳島市立高)             後半7分OUT

FW 9 岸晃司    (経営4・川崎北高)

FW 10 氣田亮真(文4・千葉敬愛高)


途中出場

FW 13 鈴木厚太(商4・飛龍高)    後半7分IN

DF 6 笛田翔      (法4・共愛学園高)後半18分IN

FW 11 中杉雄貴(経営4・追浜高)    後半30分IN


 この日は珍しく、赤色の2ndユニフォームを身に纏った専大。スタメンはGKが桐林から中村に代わった以外は前期リーグ最終戦と同じラインナップとなった。その試合からおよそ1ヵ月の期間を経て迎える今日の試合。積み上げてきたものを存分に発揮し勝利を掴みたい。


 専大は序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。まずは3分、右からのCKを獲得する。キッカーのMF林が蹴ったボールにMF鹿沼が合わせるも、ここは枠を捉えきれない。さらに7分、FW岸に縦パスが入る。岸のトラップは少し大きくなってしまうが、そのボールを拾ったFW郡が抜け出しシュート。しかし、これはゴール上へ外れる。13分には、右サイドを抜け出したMF河上が飛び出してきた相手GKと1対1になるが、シュートは防がれてしまう。さらに畳み掛ける専大は20分、DF古屋が前方へ蹴り出したボールをMF釼持がヘディングで繋ぐ。それに反応した岸が強烈なシュートを放つが、ここも相手GKに弾かれてしまう。

▲ 鋭い突破など、アグレッシブなプレーを多く見せた釼持

チャンスを決めきれずにいると29分、左サイドからのクロスを頭で合わせられる。しかし、ここはクロスバーに救われ事なきを得る。すると、直後の30分に左サイドのライン際でFKを獲得する。キッカーの林がゴールへ向かうボールを供給すると、そこにDF遠藤が反応。頭で合わせるが、キーパーの正面に飛んでしまう。38分には左サイドでボールを持ったFW氣田が中へ切り込みシュートを撃つ。しかし、これは枠を捉えられず、スコアレスで試合を折り返す。

▲ 得意のドリブルでチャンスを創出する氣田


 ゴールの匂いが強く漂っていた前半だったが、後半開始早々の4分、低い位置でボールを奪われると、強烈なシュートを撃たれる。これが決まり、先制点を許してしまう。追う展開となった専大は6分、右サイドからの鹿沼のボールを氣田が受ける。受けた氣田はボールを流し、最後は釼持がシュート。しかし、ゴール右に外れてしまう。さらに12分には、速いテンポで細かくパスが繋がると、ペナルティエリア内へ抜け出した鹿沼がシュートを放つ。だが、ここでもネットを揺らすことができない。

▲ 積極的な攻撃参加が目立った鹿沼

すると17分、ペナルティエリア左からスピードのあるシュートを放たれる。ここはGK中村がしっかりとキャッチしピンチを凌ぐが、28分に右からのクロスを合わせられ、リードを2点に広げられてしまう。何とか1点を返したい専大は33分、古屋からFW鈴木へ縦パスが入る。鈴木は前を向いてシュートを放つも、相手ディフェンスに阻まれる。しかし、この攻撃で右からのCKを獲得する。ゴール前へ供給されたボールは、一度はクリアされてしまうも、こぼれ球を繋いで、受けたDF西村が振り向きざまに鋭いシュートを放つ。だが、ここもゴールには結び付かない。

▲ 右サイドを駆け上がり、クロスを供給する河上

そして、0-2のまま迎えたアディショナルタイム3分、氣田がペナルティエリア内でボールを受けると、細かいタッチで相手を翻弄し、シュートを豪快に突き刺す。これが決まって、ようやくゴールを奪うも時既に遅し。試合は1-2で終了し、後期リーグは黒星スタートとなった。

▲ 限られたプレー時間ながら、ドリブルやクロスで存在感を発揮した中杉


専大   1-2   立正大

90+3分 氣田   49分 見原

          73分 人見


 3連勝で締めくくった前期リーグの勢いそのままに臨んだ一戦で、決定機も多く創出したが、なかなかゴールをこじ開けることができなかった。今後の試合では、今日のような試合内容を継続しつつ、それを得点や勝利に結び付けられるかということがキーポイントとなる。加えるのはゴールという名の"メインディッシュ"のみ。それが追加されれば、「勝利のフルコース」の完成が見えてくるだろう。


以下、試合後インタビュー


髙﨑康嗣監督

試合を振り返って―

「残念ではあるが、今向き合うべき部分がはっきりとした。結果的には負けてしまったが、チャンスの構築の仕方については、やってきたことが出せたかなと思う。だが、今日は相手が粘って、いい守備をしていたので、より質の高いものが必要になってくるということが明確になった。そのような展開の中で、最後の最後に何とかゴールをこじ開けられたところは前向きに捉えられる部分であると考えている。相手のカウンターを浴びることも多かったが、それはリスクを冒してチャンスを創出している証拠。1点を返すのがもう5分早ければというのが正直なところではある。ただ、前半からあれだけ多くのチャンスがあったにも関わらず、決めきれないということが勝ち切れない要因であるということは確かだと感じている」


中断期間での練習について―

「より強度を上げた練習を行い、弱点を克服できるようにやってきた。その成果もあり、今日の試合では、前期のリーグ戦よりもミスは減っていた。ただ、今日の2失点はどちらもミスからだったので、そこは悔やまれる。走力やプレースピードといった面では、いつもより、少し劣っていたと思う。そこは、ちょっともったいない部分だった。後半に入って、ようやくギアが上がったという印象なので、後半のプレー強度で最初から試合に入っていく必要があると感じている。決してネガティブにはなっていないが、相手を圧倒するということにもう一度立ち返ってやっていきたい」


久しぶりの出場となった笛田と中杉について―

「彼らのコンディションは良くなってくるはず。足りない部分はまだまだあるが、復帰して1ヵ月弱という段階なので本調子でないということは確か。ただ、これからもっと良くなっていくと感じている」


次節に向けて―

「上位と離れてしまったので、勝つしかないと思っている」


氣田亮真

試合を振り返って―

「すごく悔しいゲームだった。前期は3連勝で締めくくったが、その時よりもさらに上積みして、プレーの質が向上している部分もあった。それを出せた時もあったが、結果に繋がらなかったので、もったいないと感じている。あとはゴールだけというシーンが多く、非常に悔いが残るゲームだった。個人的にも、もう少し早い時間帯にゴールを奪って、チームを活気づけることができていれば、結果も変わっていたと思う」


ゴールシーンを振り返って―

「古屋選手が落ち着いてパスを出してくれたのが大きかった。あの角度は自分が得意としているところだったので、体が勝手に動くような感覚で決めることができた」


前期から数えて4試合連続ゴールとなったが、得点ランキングについては―

「少し意識はしている。ただ、やっぱりチームとして勝たないといけない。自分がゴールを決めて勝てればベストだが、自分が決めなくても勝つということが大事になってくる。試合を決定づけることができるようなプレーヤーに成長していきたいと感じている部分はある」


次節へ向けて―

「相手は流経大なので、順位が下のチーム同士の対決になる。取りこぼしは許されないので、今日の試合で見つかった自分自身の課題を、しっかりと意識していきたい。そして、チームを勝たせられるプレーをしたい」

▲ 4試合連続のゴールに加え、ドリブルで何度も敵陣を切り裂いた氣田


西村慧祐

試合を振り返って―

「1-2で負けたという結果なので、それを素直に受け止めないといけないと思う」


この1ヵ月間の練習について―

「練習メニュー自体は変わっていないが、強度を上げてやり続けた。プレーの精度が向上するようにやってきたので、今日の結果は不甲斐ない。取り組んできたことを、もっと出さないといけない試合だったと感じる」


次節へ向けて―

「もう負けは許されないと思っている。自分たちが上位へ進出するためには勝ち続けるしかないので、しっかりと相手を叩いて勝ち点を奪う必要がある。自分たちがやってきたことや強みを生かして、今日よりももっと質の高いプレーをして勝ちたい」

▲ 後期リーグでも主将として、チームを牽引する西村


(文=一家駿介・文2、乾桃花・文2 写真=乾、男神愛・商1)