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2019.06.08
バスケ

【男子バスケ部】接戦をものにし決勝へ!

59回関東大学バスケットボール新人戦 準決勝

 

6月8日(土) 16:00tipoff

 

@日本体育大学世田谷キャンパス

 

専大 7368 筑波大

 

 

 

 

 

 日本大学との準々決勝を100点ゲームで快勝した専大は、準決勝で筑波大学と対戦した。試合は立ち上がりの主導権を筑波が取り、専大は前半から2桁ビハインドを追いかける展開に。しかし後半に入ると専大が堅いディフェンスで筑波大の得点を抑え、第3クォーターで試合を振り出しに戻すことに成功する。勢いそのままに畳みかけたい専大だったが、第4クォーターは筑波大も譲らず両者互角の時間が続く。手に汗握る接戦は、終盤に#28野﨑由之(経済2・市立船橋高)が値千金の3ポイントシュートを沈めて筑波大を突き放し、73-68で勝利。決勝へ駒を進めた。

 

 

 

 

 

 専大 73(13-24,26-23,20-10,14-11)68 筑波大

 

 

 

 

 

 

 

スタメン

 

#10 喜志永修斗(経営1・豊浦高)

 

 

 

#23 キング開(文2・アレセイア湘南高)

 

 

 

#46 寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)

 

 

 

#95 齋藤瑠偉(経営2・羽黒高)

 

 

 

#0 ケイタシェイクブーバカー(商1・日体柏高)

 

 

 

 

 

 

 

 第1クォーター、専大は筑波大のディフェンスに苦しみ、なかなか得点をあげることができない。流れに乗れない専大は筑波大のオフェンスを止めることができず、5分で2桁ビハインドを背負ってしまい早くもタイムアウトを取る。タイムアウト明けでも流れは変わらず、一時は18点もの点差が開いてしまう。これ以上点差を広げられたくない専大はここでディフェンスをチェンジ。マンツーマンから3-2のゾーンディフェンスに変え、流れを引き寄せようと試みる。するとゾーンディフェンスが効いたのか少しずつ筑波大のリズムが崩れていき、専大は徐々に点差を縮めていく。このクォーター終了間際に#46寺澤がバスケットカウントを決め、132411点差で第2クォーターへ。

 

 


 

 第2クォーター、専大はアウトサイドを中心としたオフェンスを展開する。#95齋藤や#1山本翔太(商2・日大山形高)が3ポイントシュートを決め、#28野﨑はこのクォーターだけで3本の3ポイントシュートを沈めた。オフェンスが好調な専大であったが、ディフェンスでは筑波大を止めることができず3947と8点差で前半を折り返した。

 

 


 

 第3クォーター、序盤に#10喜志永のカットインで先制すると、#95齋藤の連続得点などで流れに乗る。勢いに乗った専大はディフェンスでも筑波大を圧倒し、点差を縮めていく。中盤に#0ケイタがゴール下からシュートを決めて2点差に詰め寄ると、次のオフェンスで#10喜志永が魅せた。ディフェンスリバウンドを取ると、そのまま筑波大ゴールに向かってロングパス。このボールを#23キングがキャッチし、ワンマン速攻を決めて5252と試合を振り出しに戻す。次のオフェンスでも#10喜志永のロングパスが#23キングに渡ると、#23キングが斜め後方に絶妙なノールックパス。これを走り込んでいた#95齋藤が合わせてシュートを沈めついに逆転に成功する。その後筑波大にバスケットカウントを決められてしまうが、#28野﨑が3ポイントシュートを決めて再度逆転し、5957と勝負の行方は最後の10分へ託された。

 

 


 

 第4クォーター、専大はインサイドにボールを集めてゴール下から得点を重ねる。対する筑波大も3ポイントシュートなどでネットを揺らし、一進一退の攻防が続く。点差を広げることができない専大。この均衡を破ったのは#28野﨑だった。6969で迎えた残り4分、左45°から#28野﨑が3ポイントシュートを決めると、次のオフェンスでは外に開いた#28野﨑からインサイドに切れ込んだ#10喜志永にボールが渡り、そのままゴール下を沈めて7166と5点のリードを得る。その後は#10喜志永を中心に慎重にボールをキープした専大がリードを守り切り、7368で勝利。決勝進出を決めた。

 

 

 

 


▲#28野﨑

 


 ▲#23キング



#0ケイタ



▲#10喜志永




▲#1山本




▲#46寺澤



▲#95齋藤





 

佐々木優一監督

 

 

-試合を振り返って

 

 

 

「うちのチームは入りが悪いことが多いが、今回は今までの入りの悪さではなく、やるべきことをやっているが選手に硬さが見えてしまい、入りが悪くなってしまった部分があった。筑波大は日の丸背負っている選手が多く、そのなかで入りが硬くなってしまうのはある程度予想はしていたので、流れが悪くなった時のためにゾーンディフェンスの準備はしていた。新人戦では(相手が)ゾーンオフェンスの練習はしていないだろうと予想していたので、確実にリズムが崩れてくるだろうと思っていた。第1クォーターからゾーンを入れたときに、相手の3ポイントシュートが入ってしまうなど上手くいかないケースはあったが、徐々に相手のペースが崩れてきているなと感じていた。そのなかで、僕がずっと言っている『リバウンドは絶対に取ろう。相手にシュートを打たれたとしても落ちるから、リバウンドを確実に取ってそこから走っていこう』という形が少しずつ出始めていった。ディフェンスは我慢をして、オフェンスはギャンブルをせずに一本ずつ取っていこうと選手には声をかけた。そのなかで#28野﨑や#95齋藤、#1山本が3ポイントシュートを決めてくれたので、全員がオフェンスに参加して少しずつ最初のビハインドを縮めることができた。本当によく我慢をして、僕が求めているものをしっかり遂行してくれたと思う」

 

 

 

 

 

-次の試合に向けて

 

 

 

「東海大は筑波大に次いでスター軍団ではあるが、今日の入りの悪かった点をファイナルの舞台で修正することができる。それは彼らが頑張って勝ち取ったステージなので、後は本当に思い切ってやることが大切になると思う。ディフェンスではマンツーマンでもゾーンでもできることが、選手たちの自信につながっていると思うので、受け身にならなければ勝負は出来ると思う。選手たちを信じて戦っていきたい」

 

 

 

 

 

#23キング開

 

 

 

-試合を振り返って

 

「立ち上がりに相手にリードを許してしまい、自分たちが前の試合までやってきた展開ではなく、少し焦ってしまった部分もあった。第2クォーターに入って#28野﨑選手や#1山本選手が3ポイントシュートを要所要所で決めてくれて、そこでギリギリついて行けて、自分たちのディフェンスとリバウンドからまたトランジションで追いつけたと思う」

 


-#10喜志永の良いところ


「1年生ながら声を出して、みんなとコミュニケーションが取れてるとことと、身長はそんなにないが、ドライブからフィニッシュまで持っていける能力はすごく高いと思う。3ポイントシュートも綺麗に決めてくれるので、外でも中でもどっちでも戦える選手だと思う」


-次の試合に向けて

 

「東海は強い相手だが、インカレのリベンジマッチという気持ちでしっかり気合入れて勝てるように頑張っていきたい」

 

 

 

  

 #10喜志永



-試合を振り返って


「出だしの悪さというのがチームの課題として見えた試合だった。しかしその中でも、我慢しながらプレーをして自分達の持ち味や速攻を後半の苦しい時に出すことができたのがチームの流れを変えることができた要因。#28野﨑さんや#1山本さんのシュートが当たってて自分としてもそこを生かそうと思った。また、開さん(#23キング)や#46寺澤さんのドライブで切り込んでいく部分に関しては自分も信頼してパスを出せていた。PGとして慌てずに最後までできたことは自分としてもスプリングトーナメントで慌ててしまった白鷗大戦から振り返ると少しは成長できた部分だと思う」




-小学校生の頃から勝ったことがない相手として挙げていた中田嵩基(筑波大学1年)率いる筑波大学に勝利したが気持ちは


「個人的には勝ったとも思っていないし、向こうも負けたとは思っていないだろうが、チームとして初めて(勝った)。自分がPGをやっていて勝てなかったのは悔しい思いがあったが、今回勝ちきれたことで『負けないぞ』とメンタル面の強さが少しずつ表れてきた。チームとして勝てたことは嬉しかったが、中田には負けている部分もあると思うのでまだまだ向上していかないといけない」




-次の試合に向けて


「東海大は見ての通り絶対王者と言うか、強いというのは誰もが知っている。今日の試合の出だしのような入りをしたら、取り返しのつかない点差になってしまったり、流れが戻って来なかったり、(昨年の決勝の)インカレのような試合になってしまうかもしれない。今日の後半のようなバスケットを前半からもうひとつギアを上げて、出だしからやること(が重要になる)。東海大とやりあうためにリバウンドとディフェンスの強度を上げてしっかりと最後はてっぺんを取る気持ちが揃えば、チャンスは今のチームなら絶対にある。勢いもある。自分もPGとして1年というのは関係無しに、自分が支配しているという思いを持って最後までやっていきたい。」

 

 

 

#28野﨑


-試合を振り返って


「最初に点差を付けられてしまったのをベンチで見ていて『自分が交代したら流れを変えたい』と思っていた。ディフェンスから入ったが、たまたま3ポイントシュートが当たって流れを作れた。そこからどんどん点差を縮められて、最後までディフェンスが出来たので勝てたと思う」


-交代で出場する際に監督から3ポイントシュートに関しての指示はあったか


「特に無かったが、自分はシューターというポジションをやらせてもらっているので打てる時は打つ。たまたま今日は(3ポイントシュートが)当たっていたので、それを起点に点差を縮めていこうかなみたいな感じはあった」


-次の試合に向けて


「東海大はどのポジションも凄い選手なので、こちらも1つでも穴が出来ないようにしっかり気合い入れてディフェンスから入り、走って、気合いで勝つ」



 

 

 

 

(文=村山健人・商2、写真=岡本真凜・経営2、山下佳帆・経営2)