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JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦(前期)
第7節 VS桐蔭横浜大学サッカー部
5月29日(水) 18:00Kickoff
@三ツ沢公園陸上競技場(神奈川県横浜市)
専大 0-4 桐蔭大
前節の順天堂大学戦は4失点を許して、連敗を喫してしまった。嫌な流れを断ち切りたい今節の相手は桐蔭横浜大学。開幕戦こそ敗れたものの、その後の5試合では2勝3分けと好調のチームだ。専大は昨シーズン、同じ会場で対戦し1-4で敗れている。勢いのある相手を倒し、昨季の借りを返したい。
以下、スターティングメンバー(3-4-2-1)
GK 31 中村将 (法4・白根高)
DF 25 遠藤光 (商1・菅高)
DF 4 西村慧祐 (法4・習志野高)
DF 3 加藤慎太郎(商2・板橋高) 後半31分OUT
MF 35 清水綾馬 (文1・静岡学園高) 後半10分OUT
MF 5 鹿沼直生 (経済4・静岡学園高)
MF 32 林一輝 (ネット2・千葉経済大附属高)
MF 2 古屋誠志郎 (法4・市立船橋高)
MF 9 岸晃司 (経営4・川崎北高)
MF 7 岡本勇輝 (経済4・高津高) 後半10分OUT
FW 38 佐藤圭祐 (文1・市立船橋高)
途中出場
DF 21 浦川流樺 (文2・青森山田高)
後半10分IN
FW 10 氣田亮真 (文4・千葉敬愛高)
後半10分IN
FW 13 鈴木厚太 (商4・飛龍高)
後半31分IN
前節から4人を入れ替えた。DF遠藤が今季初スタメンを勝ち取り、MF林は今季初出場。また、出場停止明けのMF清水が先発に復帰した。さらに、これまでボランチで起用されていたMF岡本を前線の3枚の左に配置。そして、そのボランチには怪我から復帰のMF鹿沼が入った。帰ってきた専大のダイナモはピッチを縦横無尽に走り抜け、今季ここまで1勝と苦しむチームを勝利に導けるか。
先制点が欲しい専大は、序盤から積極的に相手ゴールに迫る。前半9分、左サイドをMF古屋が突破し、ペナルティエリアへ侵入。グラウンダーのクロスを供給するも相手に阻まれる。さらにその1分後、清水のパスを受けたFW佐藤が右サイドから中央へ突破し、低めのシュート。これは枠を捉えるが、キーパーに弾かれてしまう。そしてこのシュートで得たCKから最後は鹿沼がヘディングで合わせるも、枠に飛ばすことができない。すると14分、左サイドからのクロスを合わせられ先制点を献上。追いかける展開となった専大は26分、敵陣中央でFKを獲得。キッカーの林は山なりのボールをエリア内へ供給すると、そのボールに反応したDF西村が強烈なヘディングシュート。しかし、キーパーの正面でネットを揺らすことができない。
▲ FKからゴール前へ絶妙なボールを送る林。
その2分後には右からパスが繋がり、岡本から左の古屋へ。古屋はシュートを放つも相手ディフェンスのブロックに遭う。チャンスをなかなか生かせずにいると30分、今度はカウンターから2点目を許してしまう。前半のうちに1点を返したい専大は45分、パスを受けた古屋が中央へ切り返しシュート。しかし、これはわずかにゴール上へ外れ、2点ビハインドのまま前半終了となった。
▲ 前半から積極的なプレーを見せた古屋。
後半も立ち上がりから攻め立てる専大。4分、相手のバックパスをカットしたMF岸がそのまま中央をドリブルで突破し、佐藤へパスを送る。受けた佐藤はペナルティエリア右から強烈なシュートを放つもボールはゴール前を横切ってしまう。
▲ この日も鋭いドリブル突破から多くのチャンスを作り出した佐藤。
すると7分、相手のCKから3点目を許すと、その3分後に再びゴールを許し、一気に4点差をつけられる苦しい展開になる。まずは1点を返したい専大は13分、鹿沼のスルーパスが古屋へ通る。古屋はペナルティエリア内からシュートを放つが、ここは飛び出してきたキーパーに防がれてしまう。その後は桐蔭大のペースで試合が進み、18分には右サイドを突破されシュートを撃たれるが、GK中村が何とか弾く。さらにそのこぼれ球を詰められるが守備陣が体を張ってクリア。27分にも中央突破からシュートを許すが、中村が懸命に手を伸ばしてセーブする。何とか一矢報いたい専大は37分、佐藤のシュートがFW鈴木に当たり、ボールがこぼれる。それに岸が反応し、ミドルシュートを放つもキーパーの正面に飛んでしまう。43分には右サイドからの佐藤のクロスに鹿沼が足で合わせるも、僅かに右に外れゴールとはならない。結局最後まで得点を奪えず、0-4のままタイムアップを迎えた。
▲ 試合終了の笛が鳴り響くと同時にうなだれる佐藤。
専大 0-4 桐蔭大
14分 鈴木
30分 下村
52分 イサカ
54分 イサカ
これで3連敗。2試合連続で0-4という結果はあまりにもショッキングであり、ホイッスルが鳴った後もその場から動けない選手が多くいた。さらに、昨季も桐蔭大に同じ会場で4失点を喫しており、嫌な記憶を拭いきることはできなかった。しかし、下を向いている暇はない。中3日で迎える次節は集中応援日であり、相手は首位の明治大学。多くの方が会場に足を運び、専大の勝利を後押ししてくれるはずだ。ここまでの悪い流れを払拭するような「首位叩き」に期待したい。
以下、試合後インタビュー
髙﨑康嗣監督
試合を振り返って―
「全体を通して戦えていないわけではない。ただ、練習の時とは違うプレーをしてしまっているので勝てないのだと思う。もちろん、練習の時とはプレッシャーやフィジカルの面で大きく違うが、練習でしていることを試合でも表現できれば勝てるはずなので、その部分は本当にもったいない。今日の試合はは自分たちがやりたかったことを相手にやられてしまったようにも感じるが、決して悲観はしていない。絶対に取り返そうという気持ちが強い」
得点が少なく、失点が多い原因は―
「原因は意外と多くなく、単純なものだと感じている。それは、さっきも言ったように練習と試合で違うプレーをしてしまっているということ。今日の失点は、これまでのものとは違って全て自分たちのミスからのものだった。相手はそのミスを逃さずにしっかりと仕留めたが、我々はゴール前まで行っても最後の部分の精度が足りず決めきれなかった。こういう差が今日の結果に繋がったように思う。ただ、プラスに考えればゴール前まで運べていることは確かで、今日の試合でも終盤は良さが出ていた。その状態を90分通して維持できるようにしていきたい」
次節は首位の明治大学が相手だが―
「間違いなく強い相手であるし、実力的には頭一つ抜けていると感じるが、ひたむきにやっていくだけだと思う。集中応援の日でもあるので、今日のようなプレーは絶対にできない。練習してきたことを出せれば攻守において相手を上回れるし、結果もついてくると感じている」
鹿沼直生
試合を振り返って―
「連敗中だったので、チームとしては何としてでも勝ち点3を取りたい試合だった。自分としては怪我からの復帰戦で、どうにかチームの流れを変えたかったが大敗してしまい、そこは非常に悔しい」
久々の実戦だったが―
「感覚や体力の面で難しいところはあった。ただ、試合に出ている限りそれは言い訳にはならないし、部員の代表として戦わなければいけない。その中で勝利に導けなかったのは反省材料になると感じる」
次節は集中応援だが―
「この悪い流れを断ち切って勝利し、その後に始まるアミノバイタルカップに繋げることができればいいと思う」
▲ 久々の実戦出場となった鹿沼。今後のさらなる活躍に期待がかかる。
西村慧祐
試合を振り返って―
「2試合連続で相手に少ないチャンスをものにされてしまったので、守備側の責任は大きい。攻撃の面でも決定機をあまり作り出せなかったので、その部分の差が結果に出てしまったように思う」
勝てない原因は―
「自分たちが練習でやってきていることを、ピッチで表現できないということが原因。そこは、課題としている部分でもある」
失点が多い原因は―
「少ないチャンスを相手に決められているので、後ろの選手の責任は大きい。自分たちが劣勢の時間帯に耐え凌ぐことが出来ていないということが大きな原因だと思う。失点をしないためにできることはもっとあるように感じる」
次節は集中応援だが―
「たくさんの方が見に来てくれると思う。そこでいい試合を見せられるように、中3日という少ない期間だがしっかりと準備していきたい」
▲ 主将としてチームを支える西村。次節こそ無失点なるか。彼の体を張った守備に期待したい。
次節は集中応援。
ここで連敗をストップさせたい。
その相手は首位の明治大学。難敵だが、
勝ち点3を奪えれば大きな意味を持つ。勝
利を目指し、全身全霊をかけて戦う。
(文=一家駿介・文2、乾桃花・文2 写真=乾、男神愛・商1)