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2019.05.02
サッカー

【サッカー部】逆襲の序章! 昨季リーグ覇者を下し、待望の初白星!

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦(前期)

第4節 VS早稲田大学ア式蹴球部

5月2日(木) 14:00 Kickoff

@三ツ沢公園陸上競技場(神奈川県横浜市)

専大 2-0 早大

 3連戦の初戦となった前節は大量失点を喫し、ゴールも奪えぬまま敗戦。ここ2試合はともに無得点、計6失点と悪い流れであることは確かだ。しかし、今節の相手である早大も1引き分け2敗と昨季のリーグチャンピオンでありながら、今一つ波に乗り切れていない。苦しむ強敵から白星を奪い、上位進出への足掛かりとしたい。


以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 1 桐林海生 (経済4・神戸国際大附属高)

DF 2   古屋誠志郎 (法4・市立船橋高)

DF 4   西村慧祐   (法4・習志野高)

DF 3   加藤慎太郎 (商2・板橋高)

DF 35 清水綾馬   (文1・静岡学園高)

MF 8   河上将平    (人科4・東海大付属静岡翔洋高)

MF 9   岸晃司   (経営4・川崎北高)

MF 7   岡本勇輝    (経済4・高津高) 後半37分OUT

FW 11 中杉雄貴  (経営4・追浜高) 後半45+2分OUT

FW 13 鈴木厚太  (商4・飛龍高)  後半30分OUT

FW 10 氣田亮真  (文4・千葉敬愛高)

途中出場

FW 17 遠藤翔太  (経営3・広島皆実高)

後半30分IN

MF 14 郡紘平    (商3・徳島市立高)

後半37分IN

DF 30 井上詩音  (法1・東海学園高)

後半45+2分IN


 GK桐林が先発に復帰。また、DF古屋、FW中杉、FW氣田は今季初の先発出場となった。ここ2試合はゴールから遠ざかっている専大。前線の4年生トリオがどんな化学反応を見せ、昨季王者のゴールに迫るのかに期待がかかる。


 序盤は早大にボールを支配され、ペースを掴むことができない。13分、右サイドからのクロスを相手に押し込まれるも体を張った守備で事なきを得る。すると20分、相手キーパーのパスミスをMF岸が逃さず、奪ったボールをFW鈴木へ。鈴木はこれを落ち着いて流し込み、相手の隙を突いた専大が今季初めて先制点を奪う。

▲ 先制点を挙げた鈴木。自らの誕生日に花を添えるバースデーゴールとなった。


さらに35分、相手のスローインのミスをカットした鈴木が岸へパスを送る。受けた岸は絶妙なスルーパスを氣田へ送り、氣田は相手キーパーと一対一となるも、ここはスーパーセーブに阻まれてしまう。その後は早大に攻め込まれる場面もあったが、何とかリードを保ったまま試合を折り返した。


 後半は一進一退の攻防となる。7分、MF岡本のパスに抜け出した中杉のクロスは合わないが、こぼれたボールを岡本が落とす。それを受けた古屋がシュートを放つもキーパーの正面に飛んでしまう。逆に9分、右サイドからクロスを上げられゴール前で混戦となる。最後は相手に体で押し込まれるも、ここはバーに救われる。16分には中杉が右サイドからボールを運びシュート。しかし、ここもキーパーに防がれる。すると19分、ペナルティエリア内で相手を倒してしまいPKを献上。絶体絶命のピンチだったが、守護神桐林が右手一本で渾身のセーブ。その後もゴールを狙う早大に対し、専大は無失点で耐え抜くと41分、ハーフウェイラインでパスを受けた中杉が俊足を生かし、そのまま中央をドリブルで突破。ペナルティエリア手前から放たれたシュートがゴールネットを揺らし、勝負を決定づける追加点をゲットした。そして、このまま試合は終了。2-0で今季初勝利を飾った。

▲ 勝利を手繰り寄せる2点目を挙げ、ベンチメンバーも総出で祝福した。


専大  2-0  早大

20分 鈴木

86分 中杉


 開幕から4試合目にして、シーズン初勝利を手にした。ここ2試合は得点が奪えていなかったが、今日は2点を奪い勝利へと繋げた。また、守備陣の奮闘も光ったこの試合。圧巻のPKストップを見せた桐林を中心に最後までゴールを割らせず、今季初めてのクリーンシートを達成した。前節の反省を生かし、攻守がしっかりと嚙み合って勝利を手にした専大。ここからの巻き返しに期待だ。

▲ 貴重な追加点を挙げた中杉。専大が誇る韋駄天が自らの力を証明した。


以下、試合後インタビュー


髙﨑康嗣監督


今シーズン初勝利となったが、今の気持ちは―

「嬉しい気持ちもあるが、ほっとしたというのが正直なところ。選手たちはよく頑張った。特に守備では体を張って粘って、よく凌いだと思う」


スタメンは4年生が多かったが―

「調子がいいというのもあるが、彼らを頑張らせたい思いで送り出した。このチームを良くするために4年生には頑張ってほしいというメッセージを込めた部分もあった」


監督の中でのMVPは―

「岡本勇輝。目立ったプレーをしているわけではなく、地味な部分も多いが、彼がいなかったら今日は苦しかった」


次節に向けて―

「いつも通りやるだけ。相手云々という状況でもないので、自分たちがやらなければいけないことを修正を加えながら、やっていきたい」


鈴木 厚太


バースデーゴールとなったが―

「本当に嬉しい。ここまでチームが勝てていなかったので、その中で今日の試合に勝てたということが一番嬉しい」


次節は中3日で迎えるが―

「今日は足を攣ってしまったのでしっかりとケアしたい。チームとしては、今日の試合は勝てたが、自分たちのサッカーが出来ていなかったので、もう一度話し合って次の試合でそれを表現したい」


桐林 海生


完封勝利となったが、今の気持ちは―

「シンプルに嬉しい。自分とディフェンスラインの選手全員が粘り強く守ったことが、攻撃のリズムを生んで2-0という結果に繋がったと感じる」


PKの場面について―

「もともとPKは得意としていたので止められる自信があった。自信をもって右に飛んだ結果がセーブにつながったと思う」


▲ 見事なPKストップを見せた桐林。今日の勝利は彼の活躍なくして語れない。


西村慧祐


試合を振り返って―

「今日はなかなか前半からうまくいかない時間が多かった。それでも、ゴール前で体を張ったり、球際で戦ったりというのをしっかりやったことがこの結果に繋がったのだと思う」


今季初の無失点だったが―

「みんなで声を掛け合いながらやれたのが一番大きいし、苦しい時間帯でピンチがあっても、しっかりと守れた。桐林のPKストップもあり、それが自分たちに火をつけてくれた部分もある。全員が体を張って守れていたので、そこは続けていきたい」


次節に向けて―

「まだ一勝しただけで何も成し遂げていない。ここから勝ち続けていけるように、中3日だが少しでもレベルアップしていい準備をしたい」


(文=一家駿介・文2、乾桃花・文2 写真=乾、池村友輔・文2、渡邉未来・文1)