News

最新ニュース


2019.05.05
バスケ

【男子バスケ部】大東大に惜しくも敗れ、総合4位


68回関東大学バスケットボール選手権


5月5日(日) 15:20tipoff


@水元総合スポーツセンター


専大 6069 大東文化大学


 


 


 5月4日に行われた準決勝で白鴎大学に敗れた専大は、3位決定戦で大東文化大学と対戦した。試合は立ち上がりから大東大が主導権を握り専大は追いかける展開が続く。第4クォーターで一時同点に追いつくも、残り2分で大東大にオフェンスリバウンドから連続で得点を許してしまい逆転されてしまう。後がなくなった専大はファウルゲームを仕掛けるも万事休す。総合4位で大会を終えた。


 


 


専大 6013-18,15-19,22-18,10-1469 大東大


 


 


スタメン


 


#5 安部紘貴(商4・飛龍高)


 


#12 西野曜(経済3・近大附高)


 


#23 キング開(文2・アレセイア湘南高)


 


#30 アブ フィリップ(経営4・アレセイア湘南高)


 


#95 齋藤瑠偉(経営2・羽黒高)


 


 


 第1クォーターの立ち上がりは大東大が流れをつかみ、3ポイントシュートやダンクシュートなどで得点を重ねていく。一方専大は大東大の固いディフェンスに苦戦を強いられる。シュートはリングに嫌われ、アウトオブバウンズなどのミスも目立ち流れを引き寄せることができない。しかし終盤に入ると流れは少しずつ専大に。#30フィリップのダンクシュートや#1山本翔太(商2・日大山形高)の3ポイントシュートが決まり、2点差まで詰め寄ることに成功する。このまま流れに乗りたい専大だったが、このクォーター終了間際に大東大に技ありのステップからバスケットカウントを献上してしまう。フリースローも決められてしまい、5点ビハインドで第1クォーターを終える。



▲#30フィリップ


 


 


 第2クォーターも専大は大東大のディフェンスを突破することができない。#28野﨑由之(経済2・市立船橋高)が放ったシュートはブロックされてしまい得点を奪えず、さらにショットクロック・ヴァイオレイションやオフェンスリバウンドを取られてしまうなど試合の流れは大東大へ。7:00には大東大の3ポイントシュートが決まり13点差をつけられてしまう。専大はここでタイムアウトを取り、体勢の立て直しを図る。


 タイムアウト明け、#30フィリップがシュートを決めると、#28野﨑が連続で3ポイントシュートを成功させ点差を8点まで縮める。その後は一進一退の攻防が続き、得点差が変わらない時間が続く。今大会1年生ながら多くのプレータイムを得ている#10喜志永修斗(経営1・豊浦高)が手を叩きチームを鼓舞するも、このクォーターでは流れを変えるには至らず、9点差で前半を折り返した。



▲#28野﨑


▲#10喜志永


 


 第3クォーター、立ち上がりに#12西野が3ポイントシュートを決めると、#30フィリップのシュートやブロックが炸裂し徐々に点差をつめる。このまま流れをつかみたい専大だったが、大東大のオフェンスを止められない。大東大に3ポイントシュートを決められると、次のオフェンスでは流れるようなパス回しから失点を許し点差は再び二桁まで広がってしまう。


 なんとかこのクォーターで流れをつかみたい専大。キーマンとなったのは#46寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)だった。第3クォーターの中盤で投入されるとインサイドから得点を重ね、残りの4分間で8点をマークする活躍で流れを呼び込む。これで流れに乗った専大は残り2秒で#30フィリップがインサイドからネットを揺らし5155と点差を4点まで縮めることに成功した。終盤の猛追で得点を重ねた専大。勝負の行方は最後の10分に持ち越された。



▲#12西野

 

▲#46寺澤

 


 運命の第4クォーターが始まった。第3クォーターで流れをつかんだ専大の勢いはこのクォーターでも炸裂する。外に開いた#28野﨑からパスを受けた#46寺澤がインサイドからシュートを決めて2点差。次のオフェンスでは#88重冨周希(経済3・福岡第一高)が得点を決めた。


 


 5555。ついに同点に追いついた。


 


 大東大はアウトオブバウンズやシュートミスなどで得点を重ねることができない。このまま勢いに乗って逆転に持ちこみたい専大だったがオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを生かすことができず、両者ともにシュートを決められない時間が続く。同点のまま拮抗した展開が続く残り5分31秒、大東大が専大のインサイドを突破し55-57と再び逆転されてしまう。ここで専大はタイムアウトを取り、もう一度流れを呼び込もうと試みる。


 タイムアウト明け、大東大のシュートは外れる。リバウンドは#12西野。次のオフェンスでインサイドにポジションを取った#12西野にボールが供給され、そのままシュートを決め再び同点に戻す。


 


 


 5757と試合を振り出しに戻した次のディフェンス、専大はオールコートでプレッシャーをかけ、大東大のミスを誘い攻撃権を得る。次のオフェンスで得点を決めたい専大だったが、#12西野がオフェンスファウルを取られてしまい得点は変わらない。


 



 残り4分を切った。ここからは一つひとつのミスが命取りになっていく大事な時間帯だ。専大は前線から強く当たってプレッシャーをかけ、大東大からボールを奪うことに成功する。そして次のオフェンス。今大会チームを引っ張ってきた#30フィリップが果敢な攻めをみせ、インサイドからバスケットカウントが決まる。6057。3点のリードを得た。


 



 残り時間は3分半。大東大は一気に同点にしようと3ポイントシュートを打つもリングに弾かれる。リバウンドは#30フィリップが抑えた。残り3分、専大の攻撃。追加点を挙げたい専大だが、大東大の必死のディフェンスに阻まれネットを揺らせない。#46寺澤が3ポイントシュートを狙うもリングに嫌われ、時間だけが過ぎていく。


 



 試合が動いたのは残り2分だった。大東大のシュートを#30フィリップがブロック。歓喜に沸く専大ベンチ。しかしここで審判の笛が鳴った。宣告されたのはゴール・テンディング。これにより大東大の得点が認められ6059と1点差に詰め寄られてしまう。なんとか得点したい専大はアウトサイドからシュートを狙うも入らず、逆に大東大にオフェンスリバウンドから得点を与えてしまい、6061と逆転されてしまう。専大は次のオフェンス、ローポストから#30フィリップがゴールを狙うが、大東大はシュートを入れさせまいとダブルチームを仕掛ける。2人がかりのディフェンスに#30フィリップは対応することができず、ボールがラインの外へ。これが大東大ボールとなり、専大は残り1分5秒で1点ビハインドを背負う展開となってしまう。


 


 


 これ以上の失点は許せない専大は、必死のディフェンスで対抗する。対する大東大はしっかりとボールを回しフリーつくり、そこにボールが供給される。フリースローラインから放たれたシュート。これを防ごうと#30フィリップ懸命に手を伸ばす。#30フィリップの指に当たって軌道修正されたボールはリングに弾かれ、リバウンド勝負に。運命のリバウンド、これを取ったのは大東大。そのまま大東大が放ったシュートはネットを通過し6063、専大はたまらずタイムアウトを請求する。この悪い流れを断ち切ることはできるのか。


 


 


 残り51秒から試合が再開する。#88重冨周からパスを受けた#23キングがボールを運ぶが、大東大のディフェンスを破れず。攻めきれない専大に対し、流れに乗る大東大は積極的なディフェンスを仕掛けてボールを奪う。大東大は勢いそのままに専大ディフェンスを中央突破しレイアップを決める。60-65。残り30秒で5点ビハインドをつけられてしまった専大は最後のタイムアウトを取るしかなかった。


 


 


 タイムアウトが明ける。残り30秒、専大は3点を狙う作戦にでる。#46寺澤のスローインをトップの位置で#10喜志永が受け取り、すぐさま右に展開。右45度付近の#28野﨑にボールが渡り、3ポイントシュートを狙うも惜しくもリングに弾かれる。リバウンドは大東大が取る。#12西野がファウルで時間を止める。専大はファウルゲームで最後の賭けに出るも万事休す。60-69、総合4位で大会を終えた。


 

▲#88重冨



▲#91渡邉諒(経済4・山形中央高)と#30フィリップ





 なお、優秀選手賞には#30フィリップが選出された。


▲#30フィリップ






佐々木優一監督


 


―今日の試合を振り返って


 


「まず選手たちに伝えたことは、昨日の負けを引きずらずに切り替えて挑むことと、順位決定戦というなかでモチベーションをどれだけ維持できるのかということ。これは3位4位という順位ではなく、下級生であれば新人戦につながる試合をしなければならないし、上級生であれば秋のリーグ戦に向けて試合をしなければならない。リーグ戦は土日連続で試合が入ったときに、土曜日負けた時にそれを引きずらずに日曜日に勝ち星を挙げられるか、連敗をしないことをどれだけ意識できるかということを伝えていた。しかし自分たちの中でディフェンスから入らなければいけないという気持ちがありながら、体がついていかなかったというところが選手たちの甘さ、チームの甘さが出てしまったのかなと思う。終わった後、選手たちに負けた原因やアドバイスをその場では言いたくはなかったが、今日の負け方は自分たちの弱さが出てしまい、自分たちのバスケットが出来ないまま負けてしまった。大会中ずっと立ち上がりが悪くて、それを修正できずに負けてしまったので、選手たちがそこを気づかなくてはいけないし、チームとしてリーグ戦に向けて改善すべき点がかなり多かったので、自分たちのバスケットができなかった悔しさが残る試合だった」




#46寺澤


 


―今日の試合を振り返って


「昨日と同じで立ち上がりが悪く、ずるずると4Qまでいってしまった。3Q、4Qで点差を縮めることはできたが、最初の入りが悪すぎて最後逆転しきれなかった」


 


―今大会を振り返って


「全部の試合が入り悪かった。他にも課題が見つかったので、今後の練習で修正していきたい」


 


―新人戦に向けて


「優勝目指してがんばります」


 


 


#28野﨑


 


―今日の試合を振り返って


 


「入りで点差が開いてしまって、それをまた追い上げる形となった。専修は入りが悪いのでそこは改善していくべきだと思った。それでも、追いついて、その追いついた場面であともう一踏ん張りのところを許してしまった。リバウンドなどの小さなミス(が原因)だったので、そういった点を徹底していかないとベスト4以上は勝てないと思った」


 


―今試合では第2Qに3ポイントシュートが決まり、チームからの期待もあると思うが、どう捉えているか。


 


「自分はシュート打つことがある程度許されて、空いたら打っていくが、自分の中ではディフェンスからチームの流れを作っていきたい。その中で、結果として今日は入ったが、オフェンスで点差を縮めるというよりは、ディフェンスから速攻などで点を取っていく考えだった。調子が良かったのでいつもより多く打つようにしていたが、そんなに打とう打とうとは思っていない」


 


―今大会を振り返って


 


「今年から自分はプレイタイムを貰えるようになって、チームのおかげで、いきなり良い舞台に立てたが、経験の差が少し出てしまった部分があったので、この1試合の負けを重く受け止めて、しっかり改善して新人戦やリーグ戦でギリギリのゲームも勝てるようにしたい」


 


―新人戦に向けて


 

「1年生も揃っているので、自分が苦しい時なども中心となって、チームを回していけるように声掛けをしたい。3ポイントシュートも沢山入れたい」






(文=村山健人・商2、写真=山下佳帆・経営2)