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4月29日(月)、水元総合スポーツセンターにて第68回関東大学バスケットボール選手権大会が行われ、専大にとってはこの日が今大会での初戦となった。対戦相手は関東大学リーグ2部の上武大学。第1クォーターから両チームとも集中したディフェンスを見せる。第2クォーターでも拮抗した状態は続くが、上武大のファウルが多く、専大はフリースローで着実に得点を積み重ねていく。波を掴んだ専大は上武大の緩いパスを見逃さずにカットして速攻に走ることも増え、16点差をつけて前半を折り返す。後半に入ってもその勢いは止まらず、点差を広げていく。第4クォーターには1年生の#21遠藤も躍動し、98-59と39点差の快勝となった。
専大 98(18-14,23-11,30-13,27-21)58 上武大
スタメン
#5 安部紘貴(商4・飛龍高)
#12 西野曜(経済3・近大附高)
#23 キング開(文2・アレセイア湘南高)
#30 アブ フィリップ(経営4・アレセイア湘南高)
#95 齋藤瑠偉(経営2・羽黒高)
第1クォーター、専大の好きなようにはさせまいと上武大は激しいディフェンスを仕掛けるが、#12西野や#30フィリップの得点で先制する。#30フィリップはディフェンスでも上武大に強烈なブロックをお見舞いし、貢献する。オフェンスで苦しんだものの、高さを武器に相手の得点を抑え、18-14で第1クォーターは終了。
第2クォーターも専大は思うように攻められない時間が続く。じわじわと追い上げられ、専大は1点差まで詰められてしまう。しかし、上武大はチームファウルが早い段階で5つを数え、#10喜志永修斗(経営1・豊浦高)と#1山本翔太(商2・日大山形高)が相手のファウルによるフリースローをしっかりと2本決めると、専大は波に乗り始める。相手のパスをカットすることが増え、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで得点する場面もあり、41-25とリードを広げ、良い形で前半を終える。
後半が始まっても流れは専大のまま。出場した選手がほぼ得点するような的を絞らせないオフェンスと、チームの総合力の高さを見せつける。途中交代で出場した#2重野凱紀(経済3・北陸高)は3Pシュート1本を含む7得点をこのクォーターだけで挙げた。71-38と大きく差を付け、第4クォーターへ。
第4クォーターの入りで上武大に連続失点を許すも、#46寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)の2Pシュートを沈めながらファウルをもらい、その後のフリースローも決める3点プレーや、#23キングの2Pシュートと3Pシュートでの連続得点など、勢い付いた専大のオフェンスは止まらない。途中出場の#21遠藤涼真(経済1・八王子学園八王子高)も8得点と存在感を放ち、98-59で専大はトーナメントの初戦を突破した。
▲#30 アブフィリップ
▲#12 西野曜
▲#21 遠藤涼真
▲#28 野﨑由之(経済2・市立船橋高)
佐々木優一監督
今日の試合を振り返って
「専大は初戦となったが、初戦というのは本当に難しい。硬くなって、上手くいかないことが多々あることは予想し、選手に伝えていた。自分達がやるべき事はディフェンスから入ることと、リバウンドから入ること。第1クォーターはやろうとしていることが上手くいかなかったり、噛み合わなかった。しかし、ディフェンスでは前半25失点で、やるべきディフェンスを選手達が意識してたと思う。試合が進むにつれて、オフェンスも出来てくるようになっていた。普段入るようなシュートが入らなくかったり、(普段は)上手くいくようなことが上手くいかなくても、ディフェンスから入れたというのはすごく良い試合だったと選手達に伝えた。しかし、これから勝ち上がっていくにつれて相手も強くなっていくので、そこは修正していかないといけない。1日空くので、もう1度ディフェンスの確認とオフェンスの修正をして次戦に繋げたい」
京王電鉄杯の時のコミュニケーション不足は改善されつつある?
「守るためにはコミュニケーションが必要だというのは選手も理解している。練習の中でも声を出すことはできていて、今日もコミュニケーションで守れているというのは選手達も実感できている。京王電鉄杯よりも、ディフェンスの強度はコミュニケーションが加わり、より増してきている」
次戦(法政大戦)に向けて
「法政大は能力の高い選手が多い。京王電鉄杯でも戦っているが、Bリーグのチームに加わっていて、当時いなかった選手も戻ってきていて侮れない。変わらずに、ディフェンスから強度を上げて、オフェンスは自分達らしく、自由に楽しく展開していければいいかなと思う。しっかりとディフェンス修正して、気を引き締めて臨みたい」
#91渡邊諒(経済4・山形中央)
今日の試合を振り返って
「第1クォーターの入りが良くなかったが、チームのオフェンスが上手くいかなかったときに、みんなで『まずディフェンスから』という意識に変えた。そこからトランジションを意識したプレーに切り替え、ディフェンスに重きをおいてシフト出来たのが今日の良かったところだと思う」
次戦(法政大戦)に向けて
「今日と同じように自分たちがやってきたことが出来ればしっかりと勝ちきれる相手だと思う。試合に出ている5人だけではなく、ベンチに入っている10人も含めたチーム全員でしっかりと意識して試合に臨みたいと思う」
#12西野曜
今日の試合を振り返って
「初戦ということで、入りを大事にしようということと、練習でやったことを出そうというのを心掛けた。個人としては、練習していたことが、ディフェンスでは8割程できた。勝ち上がるにつれて、自分ぐらいの身長の選手も出てくるので、アジャストしていきたい」
次戦(法政大戦)に向けて
「法政大とは京王電鉄杯で1度戦っているので、どんな感じかは分かっているが、1人、Bリーグに行っていた選手が帰ってくる。フィルムをちゃんと見て、研究して、チームで勝ちたい」
#21遠藤涼真
今日の試合を振り返って
「出た時は緊張したが、先輩達が『頑張れ』と言ってくれたので、それで頑張れた。個人としては、本当はもう少しオールラウンドにプレーしたいが、チームとして、ディフェンスとリバウンドを頑張れということだったので、それについてはできたと思う」
高校と違う点
「高校はそれほど当たりが強くなかったが、大学は当たりも強い。ひとつひとつのプレーの精度も違うので、それに対応するのが大変だと感じた」
次の試合に向けて
「法政大は強いので、自分が試合に出たら、自分の役割をしっかりと果たして、チームの勝利に貢献したい」
(文=岡本真凜・経営2、写真=岡本、山下佳帆・経営2)