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2019.04.27
サッカー

【サッカー部】大量4失点... 平成ラストゲームは無惨に散る

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦(前期)

第3節 VS立正大学体育会サッカー部

4月27日(土) 14:00 Kickoff

@Shonan BMWスタジアム平塚(神奈川県平塚市)

専大 0ー4 立正大


 前節は中央大に0-2で敗れ、シーズン初勝利を逃した専大。今節の相手である立正大は昇格組ながらも、開幕戦でディフェンディングチャンピオンの早稲田大学に3-1で勝利している。手強い相手ではあるが、勝利を手にし、浮上のきっかけを掴みたい。


以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 28 塚田匡壮 (商3・都文京高)

DF 21 浦川流樺  (文2・青森山田高)

DF  4  西村慧祐  (法4・習志野高)

DF  3  加藤慎太郎 (商2・板橋高)

DF 35 清水綾馬  (文1・静岡学園高)

MF  8  河上将平  (人科4・東海大付属静岡翔洋高)

MF  9  岸晃司      (経営4・川崎北高)

MF  7  岡本勇輝  (経済4・高津高)   後半35分OUT

FW 24 菊池紘平  (商3・専修大学松戸高)

FW 13 鈴木厚太  (商4・飛龍高)    後半16分OUT

FW 29 冨山大輔  (経営3・関東第一高) 後半16分OUT


途中出場

MF 17 遠藤翔太  (経営3・広島皆実高)

後半16分IN

MF 27 郡司侑弥  (経済2・真岡高)

後半16分IN

MF 14 郡紘平     (商3・徳島市立高)

後半35分IN


 フォーメーションは前節の中央大戦と変わらないが、開幕からの2試合はサイドバックで起用されていた冨山を前線に配置。さらに、塚田、岡本、清水の3人は今シーズン初出場となる。特に1年生の清水は、リーグ戦初出場となった。期待のニューカマーは、勝利から見放されている専大の救世主となれるか。


 試合は序盤から専大が果敢に仕掛ける。まずは前半2分にMF岸のミドルシュートが枠を捉え、13分にはDF浦川がドリブルで中央を突破してFWの鈴木へ。鈴木はペナルティエリアの右からシュートを撃つもいずれもゴールには結びつかない。


▲ 前半、積極的にシュートを放つ鈴木。


 逆に15分、一瞬の隙を突かれて先制ゴールを許してしまう。それでも専大は気持ちを切り替え攻め続ける。20分には、左サイドでの細かいパス交換から岸が鈴木へパスを送る。受けた鈴木は至近距離からシュートを放つも相手キーパーのファインセーブに阻まれてしまう。さらに32分、岸のパスを受けたFW菊地が抜け出してキーパーと1対1となるがこれも相手キーパーのセーブに遭う。前半のうちに同点としたい専大はさらに攻め続ける。36分、右サイドを抜け出した菊地がクロス。ゴール前で混戦となり、最後は岸がシュート。しかし、相手の体を張った守備に阻まれ大きな決定機を逃してしまう。42分には、相手のカウンターから強烈なシュートを放たれるが、わずかに左に逸れ、事なきを得る。結局、専大は相手の堅い守備を前にゴールネットを揺らせず前半を0-1で折り返した。


▲ 鋭いドリブル突破でチャンスを創出した浦川。


 後半も開始早々から積極的に攻める専大。4分、縦パスが入るとそれを鈴木がワンタッチで落とす。そのボールに岸が反応しシュート。しかし、ゴール左に逸れてしまう。8分には、菊地のドリブル突破から最後は鈴木がシュートを撃つが、これはゴール右へ外れる。その直後、雷のため試合が中断。およそ5分後に再開したが、このアクシデントが専大にとって悪い方向へ作用してしまった。それまで攻め続けていた専大だったが、13分にクロスからヘディングで決められ2点目を献上。負けられない専大は16分にMF遠藤、MF郡司と攻撃的な選手を2人同時に投入する。しかし、19分には3点目を決められてしまう。何とか反撃の狼煙を上げたい専大。28分、遠藤のパスを受けた岸がシュートを放つが、またしても相手キーパーにセーブされてしまう。その後もFW郡を投入し攻めの姿勢を見せるも、その直後に相手の個人技からゴールを許し4点目を決められる。一矢報いたい状況だったが、相手ディフェンスの牙城を最後まで崩すことができず、無情にも0-4のまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。


専大  0-4  立正大

       15分 人見

       58分 近藤

       64分 人見

       81分 人見


 3連戦の初戦ということもあり、勝って勢いをつけたいところだったが、まさかの大量失点での敗戦でリーグ戦初勝利はまたしてもお預けとなった。ボールを支配し、敵陣の深いところまで侵入するなど可能性が感じられる場面も多く見られたが、放った12本のシュートは全て空砲に終わり、攻守において課題を露呈してしまった。次の試合までの時間は決して長くないが、この敗戦を捲土重来の糧としたい。


▲ チーム最多の5本のシュートを放った岸。


以下、試合後インタビュー


髙﨑康嗣監督

試合を振り返って―

「本当に完敗の一言に尽きる。やれているのかやれていないのかで言ったら、こんな結果だからやれているはずがない。もちろん、やれている瞬間もあるが休んでしまっている瞬間もあるので、90分を通してやりきることができずにやられてしまっている。精神的な面を含めた色々な意味での持久力が長く続かず、そこを相手にうまく付け入れられたように思う」


立ち上がりに失点し、その後も失点を重ねるという試合が開幕戦から続いているが―

「本当にその通りで、全て同じ失点をしてしまっている。自分たちのミスでボールを奪われ、失点しているので隙の多さは大きな問題。もう一度練習でミスを少なくすることを追究していかなければいけないと感じる」


パスが繋がり、攻撃はある程度の形ができていた印象を受けたが―

「ゴール前でパスが繋がるというよりは、本当にシュートを撃ちにいっているのかということが大きなポイント。パスを繋げることが正解ではなくて、ゴールできていないことが問題だと思う。ゴールを決める手段としてパスがあるというだけなので、シュートを撃つ気持ちがあるのかということを選手たちに伝えた」


スタメン出場の清水について―

「練習から動きが良く、1年生とは思えないくらい粘り強く戦っている姿勢があった。彼に関しては今日はよくやってくれたと思う。ボールを持てる選手だし、物怖じせずにやってくれたことが大きな収穫。もちろん、要求はもっとあるが初出場ということで考えると、合格点をあげられるプレーだった」


中4日で迎える次節に向けて―

「もう一回原点に立ち返って、最後まで戦うという気持ちの面をしっかりと意識させたい。ひたすらやり続けるしかないし、やっていることは悪くないのでそれを勝利に繋げられるようにしていきたいと思う」


西村慧祐

試合を振り返って―

「自分たちの決定機を生かせずに、失点を重ねてしまったのでもったいないゲームだった。多くのチャンスを決めきれなかったのがこういう結果に繋がってしまったのだと思う」


失点の多い試合が続いているが―

「開幕からの3試合はイージーな失点が多いので、準備という意味で相手に劣っていることに原因があると思う。一人一人がポジショニングに気を配るなど、基本的なところを修正すれば改善していけるように感じる」


中4日で迎える次節に向けて―

「下を向いている暇はなく、自分たちがやるべきことをもう一度確認する必要がある。それを突き詰めて、お互いに追究し合い、短いスパンだが自分たちが成長できるような期間になればよいと思う」


清水綾馬

試合を振り返って―

「2失点目は自分のミスが原因だった。体格では劣ることが多いので、工夫して守備をすることが必要になってくる。その部分は、次の試合に向けて改善していきたい」


初出場初スタメンとなったが―

「高校ではボランチだったが、今日は左サイドバックでの出場だった。普段とは違うポジションだったが、大きなチャンスなので自分の武器であるスピードを生かして積極的に攻撃に参加することを意識した。ただ、その部分があまり出せなかったので、次からはもっと増やしていけるようにしたい」


高校サッカーと大学サッカーの違い―

「もちろん、プレーの質や速さの違いも感じているが、一番は頭を使ってプレーすることがより大事になってくるということ。高校時代は技術的な面でカバーできていたところもあったが、頭をしっかりと回転させてプレーすることがこれからは必要だと思う」


中4日で迎える次節に向けて―

「ポジション争いは熾烈になると思うので、まずは練習にしっかりと取り組み、試合に出るということを一番の目標にしてやっていきたい」


▲ 初出場ながら奮闘した清水。今後の活躍に期待がかかる。


                                                          (文=一家駿介・文2、写真=乾桃花・文2)