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11月10日に神宮球場にて東都大学野球秋季入れ替え戦対青学大の第2戦が行われた。昨日は雨天中止となったが第1戦をものにした勢いそのままに、2回に9番三浦拓馬(商3・札幌一高)のタイムリーツーベースで2点を先制する。先発の高橋礼(商1・専大松戸高)は2回に同点に追いつかれるも5回まで粘投する。しかし6回、ランナーを残して池田駿(商4・新潟明訓高)にスイッチ。2死とするも、痛恨の逆転打を浴びてしまう。7回からは角田皆斗(商4・栃木工高)が登板し、青学大エース福本との投手戦となる。お互い点を取れないでいると、延長14回に角田がサヨナラ打を許し敗戦。第2戦で昇格とはならなかった。
一体いつまで続くのだろうか。そんな思いを抱きながら、後半の0が並ぶスコアボードを見つめた。
序盤こそ点を取っては取られるシーソーゲームだった。6回に逆転を許してしまうが、7回の攻撃で5番渡辺和哉(経営3・文星芸大附高)が左翼ポール際に2戦連発となるホームランで同点に追いつく。7回には第1戦で完投した角田が登板。1点でも勝ち越せば逃げ切れる体制を整えたが、その1点が遠い。ランナーを出しながらも、青学大エースの福本は気迫を前面に出し、ピンチを切り抜けていく。一方角田も、疲れからかランナーを出す場面が目立ったが、簡単にホームは踏ませない。何度もランナーを出しながら、自身の緊張感を保ちながら、絶対に点はやらないという意地がぶつかり合う。お互いがそのことを繰り返すが、時間と回だけが淡々と進んでいく。
しかし決着は突然訪れた。引き分けが見えてきた延長14回裏。2死2塁からタイムリーを浴び、ついに終止符を打たれた。歓喜に沸いたのは青学大だった。専大はこの試合で1部昇格とはならなかった。
まさに死力を尽くした戦いだった。観客も時間を忘れ、この戦いに見入っていただろう。これも入れ替え戦だから為せることなのか。
今日の結果で1勝1敗。明日迎える最終戦は、お互い総力戦になる。特に今日登板した投手陣の踏ん張りがカギとなるだろう。
泣いても笑っても明日で決まる。どんなに泥臭くても、最後は歓喜の雄たけびをあげて今シーズンを終えてほしい。
斎藤正直監督
(今日の試合について)僕の采配ミスです。ピッチャー交代がうまくいかなかった。渡辺がホームランを打って、それを帳消しにしてくれたが、なかなか打てなかったね。まあ、気分転換です。
(明日について)一勝一敗。切り替えて、神経すり減らしながら頑張ります。
小林夏樹主将(経営4・山梨学院大附高)
負けてしまったが選手たちはみんな楽しんでできたと言っていた。いいバッターはたくさんいるのであとは勝負強さだと思う。特に1年生の高橋は緊張したと思うが、ピッチャーもみんな頑張っていた。お互いに紙一重の展開が続き、今日は負けてしまった。明日は勝ちのイメージを持って試合に臨みたい。
(新井健太郎・文2)