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2014.10.24
野球

【野球部】東都大学野球秋季リーグ 東農大戦第2戦 2012年秋以来の2部優勝。しかし、すでに次の戦いを見据えて
10月19日に東農大グラウンドにて東都大学野球秋季リーグ対東農大の2回戦が行われた。専大は2回、1死2、3塁から8番時本亮(経営3・大垣日大高)のタイムリーで先制する。同点に追いつかれた6回、4番濱田竜之祐(商3・鹿児島実高)と6番森山恵佑(商2・星稜高)でチャンスを作ると、7番福田晃規(商3・県岐阜商)のスリーランが飛び出す。さらに9番三浦拓馬(商3・札幌一高)もホームランを放ち、試合を決定づける。投げては先発の高橋礼(商1・専大松戸高)が9回を投げ切り1失点にまとめる好投で、2012年秋以来の2部優勝を決めた。

試合後の優勝報告会で斎藤監督は「夏場は選手に罵詈雑言を浴びせた。」ということを口にした。春季リーグは接戦にまで持ち込むも、終盤で力尽く、第3戦で勝てないなど勝負所でつまずく場面が目立った。他の大学とは大きな実力差はなかったからこそ、精神的な面に問題があるとみた斎藤監督は荒療治で選手たちを鍛えた。その結果が顕著に表れた試合が国士大戦の第3戦であった。春季リーグは2連敗、秋季リーグも終盤までもつれた。苦しい状況が続いた中、最終回に相手のミスから得た小さなチャンスを執念でものにし、勝ち点を獲得した。そこからチームは1つも負けることなく、一気に2部優勝へ突き進んできた。

今日の最後の打者を打ち取ったとき、バックネット裏から歓声があがった。しかし選手たちは表情を変えず、淡々と列を作った。2部優勝した喜びを抑えている様子だった。それもそのはず優勝を果たしただけで、入れ替え戦に勝たなければ1部昇格は果たせない。これが‘戦国東都’と呼ばれる所以なのである。優勝を決めた時から、次の戦いは始まっている。そのことを選手たちは示したのだ。

入れ替え戦はリーグ戦以上の厳しい戦いが待っているだろう。それでも選手たちがリーグ戦で見せた精神力は1部昇格への力となる。勢いだけではないことをぜひ証明してほしい。

東農大|000 001 000|1
専大大|010 004 00×|2

斎藤正直監督
(リーグ戦を振り返って)夏場の練習成果がバッティングに大きく現れた。春のリーグ戦が終わってからバッティング手袋、レガースを付けさせないことで手の感覚を覚えさせた。まだまだ足りないが、選手がよく振り込んだ。
リーグの序盤は池田が不調だったが、角田が大車輪の活躍をみせたり、新戦力として高橋が出るなど投手陣が伸びた。野手でも時本や三浦、濱田が上がってきて、多くの選手が成長したのが大きかった。厳しい練習の中、選手がよく頑張ってくれた。苦しいことは誰もやりたくないが、やるように導くのが大人の仕事。信念を持ってこれからも取り組んでいく。
(今日の試合に向けてどんなことを選手に伝えたか)やり残したことは今日の勝利だけだという話をした。
(入れ替え戦に向けて)やれることをすべて出し尽くす。疑心暗鬼にならず、三週間で精神面をどうあげるかが鍵になる。

(新井健太郎・文2)