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第85回全日本大学総合卓球選手権大会・個人の部
10月25日～10月28日 ＠ベイコム総合体育館
大学生日本一を決めるインカレ個人戦が兵庫県尼崎市で行われた。注目選手は昨年この大会でシングルス、ダブルス共に優勝している“大学No.1選手”の安藤みなみ（商４・慶誠高）。今大会もその期待を裏切らないプレーで観客を沸かせ、ダブルスでは安藤・枝松亜実（人間科学２・山陽女子高）ペアが優勝し連覇を達成。シングルスでも安藤が優勝で飾り、２連覇＆2冠の快挙を成し遂げた。
27日に行われたダブルス準決勝の相手は愛知工業大学の中畑選手・船本選手ペア。第1セットは一進一退の攻防になるも、なんとか13-11で先制する。続く第2セットも両者互角の戦いで10-10とデュースになると、そこからお互い粘りのプレーで食らいつき、点を取っては返す白熱した展開に。17-17までもつれたこのセットは最後に専大が取って、ゲームカウント2-0と決勝に王手をかける。そして第3セット、序盤から４点連続でポイントを奪うとそのまま勢いに乗り11-5で勝利。安藤・枝松ペアは決勝へ駒を進めた。
そして決勝。相手は早稲田大学の徳永選手・阿部選手のペア。春のリーグ戦では1-3で黒星を喫している。枝松は「やったことがあるチームだったので、しっかりと対策を取ることができたのが良かったと思う」と決勝のプレッシャーなく試合に臨めたという。安藤・枝松ペアは第1セットを11-7で先取する。しかし第2セットは早稲田も盛り返し、中盤まで拮抗した展開となる。そして6-6からの安藤のサーブ。これをサービスエースで取ると、そこから連続得点で流れに乗りこのセットを11-7で勝ち取る。そして運命の第3セット、第2セットの勢いそのままに好調を維持した安藤・枝松ペアは11-7で勝利。ストレート勝ちで2年連続優勝に輝いた。
▲優勝を喜ぶ枝松（左）と安藤（右）
枝松は勝因を「いつもは出だしにリードされてそのまま負けてしまうことが多かったが、今回１セット目にリードすることができたので、これは行けるかなと思った」と語った後、「自分たちの特徴を生かして戦うことができた」と試合を振り返った。「背が小さい変則ペアなので、後ろに下がったら撃ち込まれてしまう。そのため前に出ることを意識して戦った」と自分たちのスタイルで勝利を得られたことに喜びをあらわにした。
▲トロフィーを手にする2人。2年連続優勝達成！
ダブルスの後に行われた女子シングルス。専大からは８名の選手が出場した。ベスト16には枝松、牧之内菜央（文２・遊学館高）がランクインする結果となった。
▲シングルスでも入賞を果たした枝松
▲初めてのランクインとなった牧之内
そんな中、前回優勝の安藤は順当に勝ち上がり決勝へ進んだ。決勝の相手は中央大学の森田選手。秋季リーグでは優秀選手にも選ばれた実力者だ。試合は序盤から激しい打ち合いとなるも、安藤が優勢を保ちゲームカウント3-1と優勝に王手をかける。しかし、森田選手も反撃しゲームカウント3-3と同点に戻す。そして最終セット。両者点を取り合う熱戦となりセットカウント9-9と全くの互角。緊迫した空気が張り詰める中、最後は安藤が押し切って勝利し、シングルスでも２連覇を果たした。安藤は最終セットの場面を「逆転されたらどうしようと意識してしまい、自分から崩れてしまった。しかし、途中でちゃんと気持ちを入れ直して前で戦えたのが良かった」と語った。
▲２連覇の安藤。今後世界での活躍も期待だ。
▲優勝の瞬間は嬉し涙をこぼした。
最後のインカレを優勝で締めくくった安藤。「指導者や周りの練習環境に恵まれて4年間良い卓球ができたと思う」と専大卓球部での日々を振り返った後、「今年はインカレ団体やリーグ戦で優勝できなかったので、後輩たちは悔しかった気持ちを忘れずに来年は優勝してほしい」と後輩たちへの思いを語った。また安藤は『TOP名古屋』の選手としてTリーグの参戦が決まっている。「もし出させて頂けたら初戦から勝って次に良い流れを繋げられるように頑張りたい」と気合十分だ。
来年から卓球部を支える存在となる枝松は来年の目標を「シングルスではベスト8入り、ダブルスはペアが変わってしまうが優勝を目指したい」と意気込みを語った。
（商1・村山健人）
