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野球部は今季一つの目標であった「2部リーグ優勝」を達成した。そして、11月3日、4日神宮球場で行われる入替戦に臨むことになった。そこで専大スポーツは入替戦を戦う選手に事前インタビューを行うことになった。選手が今思っていることを語ってくれた。
福永裕基(文4・天理高)主将
「開幕日大に連敗して今春リーグの感じがよぎった。だが頑張るしかないとチームを鼓舞してきた。拓大、青学戦と粘り強い野球ができ、リーグ戦を通して成長することができたと思う。拓大との2戦目で6点差から逆転できた試合はチームとして何かを掴んだ試合だった。そこから勢いがついていったと思う。個人としては、数字だけを見れば決して悪くない数字だと思うが日大、青学戦など打てない試合もあったので満足はしていない。春、悪い打撃成績で悔しい思いをした。今秋リーグは打点ということを意識して臨んだので、打点という点では良かったと思う。今秋リーグは本来の力が出たという風に感じる。2部の中でも自力はトップレベルにあると思ってたし、打撃力は1部を含めてもトップレベルにあると監督も言っていた。その力が発揮できたと思う。また、今秋リーグは4年生がしっかり引っ張り結果を出したというのが大きいと思う。4年生が打ったりするということは他の人と与える影響が違うと思うので、そのような影響が優勝に繋がったのではないかと思う。相手の中央大学は1部で勝ち点を2つもあげており、力のあるチームだと思う。リーグ戦のよう粘り強い野球で勝ち切りたい。後半の粘り強さということが大事になっていくと思う。入替戦の後半は今までよりもプレッシャーがかかる場面が増えると思う。その中で力を発揮できるかがカギになってくると思う。見てほしい所は、自分達はこの入替戦がラストゲームになる。そこで楽しんでる姿、元気はつらつにプレーしている姿を見てほしい。後輩に何を残せるかといったら形としては1部にあげること。この入替戦で4年生がプレーをしているのを見せ、後輩に何かを感じてもらえるようプレーしている背中で伝えたい。入替戦に向けては勝つだけだと思う。神宮でのプレーを楽しんでいきたい。そして1部復帰を果たしたい」▲チームの主将としてプレー、キャプテンシーで引っ張て来た福永。入替戦での活躍に期待がかかる
山田克志(商4・東海大甲府高)外野手
「最初日大に2連敗してしまったが、あきらめずにチャンスを待っていたら日大が青学に負けて自力優勝をすることができたので最後まであきらめなかった結果が優勝につながった。最高殊勲選手(MVP)については個人としては素直にうれしい。後ろにいいバッターがいるのでつないで一番の役割を果たすことができた。自分の中ではとにかく多く出塁すること、またチャンスの時はランナーを返すために思い切り振ることを心掛けている。先頭打者本塁打はその出塁する気持ちが最高の形として現れたもの。4年になってからはバットを強く振ることができ、長打を打てるようになったことでバッティングに自信を持てるようになった。中央大学はバッティングがよく元気があるチーム。得意意識などは特にない。相手がどうこうではなく自分たちの野球をするだけ。一部に上がることを目標にやってきている中で、二部優勝できて入替戦に進めることができた。厳しい試合になるが最後は笑って神宮で大学野球最後の試合を終えたい。入替戦は普段のリーグ戦と違って格段にプレッシャーはあるが、優勝決定戦で普段と変わらないプレーができたので入替戦でも普段と変わらないプレーをすることができると思っている。1番打者ではあるがチャンスでのバッティングに注目してほしい。自分らはもう一部でやるチャンスはないが、3年生ならレギュラーで戦えるので今回入替戦で一部に必ず上がって来年優勝してほしい」
▲打率0.362を記録した切り込み隊長山田克、入替戦でも安打を量産できるか
秦匠太朗(経営4・二松學舍大附高)外野手
「今季は代打での出場が多かったが、最初の試合はなかなかヒットがでなかった。今季はこのまま終わってしまうのか...と不安になりかけた。しかし東京農業大学の2戦目に代打で出場してそこで今季初ヒットがでた。活躍の原点はこの試合だった。1本打てた時から自分の中でエンジンがかかりました。一つの壁を乗り越えて気持ちの余裕もでき、何より純粋に野球を楽しめた。入替戦にむけては神宮で戦えることにとにかく感謝したい。神宮で戦うことは幸せだったが二部で試合を行うようになってからその気持ちがより一層強くなった。後輩たちにはこの先も神宮で戦ってもらいたいので入替戦では絶対に勝ちたい。またスタメン、サポートで支えてくれている4年生...大切な仲間のためにもこの代で一部に上がるんだという強い決意が出来ている。入替戦では長打力とチャンスでの打撃に注目してほしい。相手の中央大学は勝ち点を2つも挙げているチームなので簡単な試合運びにはならないと思っている。しかし、勢いでは間違いなく自分たちの方が上回っているのでチャレンジャー精神をもって中央大学に挑みたい。自分たちで二部に落としてしまったので最後は自分たちチームを一部に復帰させたい」▲専大の主砲は持ち前の長打力でチームに勢いをもたらすことができるか
齋藤正直監督
「初戦の日大戦を落としてしまい春と同じ流れになってしまうかなと思っていた。しかし、その日大が青山学院大に負けたことで6連勝すれば優勝できると分かっていた。しかし、野球は難しく勝てば単独優勝という試合では勝ち切ることができなかった。逆に勝たなければ優勝が消滅するという試合ではすべて勝ってきた。また今季は劇的な試合というのが勝ちの展開、負けの展開でも一度もなかった。だが最後の拓大戦で二死満塁の場面を火ノ浦明正(経済3・れいめい高)が簡単ではない飛球を捕った、あの試合は間違いなく劇的な試合だった。今年は福永を含め4年生が多くベンチに入っているので、チームの支柱となっている。やはり4年生が多くいるとそれだでチームに安心感を与えてくれる。また今年の代は『やるんだ!』という気持ちが作れていたので無駄な枷をはめたくなかった。いかにして選手たちに今の気持ちを保たせたまま戦ってもらうかだけを考えていた。今季は前田が先発で粘り、角谷が抑えとして後ろのイニングを守っていたが角谷の前に投げられる投手が増えてくるともっと強固な投手陣に生まれ変わってくれる。また打線では打力もだが足を使ったプレーが出来たのが最大の特徴だった。盗塁、エンドラン、スクイズいずれも今季は全て成功させておりそれだけ攻め方が豊富になった。1点の取り方がそれだけ増えてくれたので指揮をとっていても色々な戦術で攻めることが出来るので単調な野球にならない。注目選手は岡本良樹(経営3・専大松戸高)でしょう。今季はあれだけ不振だったが春にはチームトップの打点を挙げており間違いなく試合のキーマンとなってくる。彼の活躍がチームに良い影響をもたらしてくれる。やっとここまで来たというのが素直な気持ち。選手としては不断の努力を実らせる舞台だと思う。選手にも言えるがこのピリピリとした雰囲気を楽しんで野球をしてほしい」
▲今季専大を二部優勝に導いた斎藤監督、入替戦でもその手腕をいかんなく発揮するか
(文=八代哲・経済2 写真も)