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2018.09.08
水泳

【水泳部】~平成最終章~インカレ2日目 専大勢決勝進出できず・・・

97日~9日=第94回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)、横浜国際プール

 インカレ2日目、一日目よりも一人でも多くの選手がA決勝(予選1位から8位)、B決勝(予選9位から16位)進出が期待されるも、全国の高い壁が立ちはだかる。残念ながら専大からはA決勝、B決勝に進出することはできなかった。

 

 まず最初に行われたの200m自由形。チームに勢い付けたい専大にとっては男女ともにA決勝、B決勝進出が期待される種目だ。女子200m自由形の最終組に登場した中島みなみ(経営3・湘南工科大附高)は2分05秒26で予選27位とB決勝進出は来年に持ち越しとなった。

▲ラストイヤーとなる来年に期待の中島


 男子200m自由形では、予選9組に登場した関矢雄太(経済3・埼玉栄高)最終組というだけあり周りのレベルが高く、100mを8位で折り返す。しかし、前半の遅れを取り返すかのように持ち味のラストスパートを生かし2つ順位を上げ1分52秒74の総合30位。同種目に出場した専大勢では最高順位となった。関矢は「初日の400の自由形に比べて感覚がよく、練習でも200mをメインに練習していたのでいつも通りに近い感じで泳げました。しかし、最初の50mから最後まで50mずつの目標とするラップタイムより0.5秒ずつ遅かったのでそこを今後上げていければいいなと思いました。」と次の目標を口にした。

▲猛スパートで2つ順位をあげた関矢


 同種目の予選3組に登場した塚田大河(文3・湘南工科大附高)は、100mを1位で折り返すとそのまま一度も先頭を譲らず1分54秒01の組順位1位でフィニッシュする。しかし、全体のペースが遅く関カレのタイムを下回るタイムの総合43位で終えた。また、予選7組には林龍之介(経済4・埼玉栄高)が登場した。林は、昨年のインカレではB決勝6位、今年8月の第91回関東学生選手権水泳競技大会(関カレ)では優勝と調子の良さが伺え周囲からの期待も高まる。林は、50m折り返し時点は横一線と熱戦を繰り広げるも100m過ぎはじめたあたりから徐々に遅れ他の選手に引き離されてしまう。残り50m、スパートをかけるも追いつくことができず自己ベストから遠い1分53秒62で総合38位と本来の実力発揮することができなかった。林は、「前日の400mの予選の力みが抜けたかったのか、後半に身体が止まってしまって思うようなタイムを出せませんでした。翌日に800mのリレーも控えているので、翌日に向けて泳ぎの修正をしていきます」と悔しい気持ちを胸に明日に控えるリレーに向けて前を向いた。

▲ゆっくりと深呼吸をしながらレースを待つ塚田


 ▲自分のタイムを確認する林


 続いて、男子100mバタフライには関カレでは54.20の自己ベストを更新し好調の門脇翔(経済2・湘南工科大附高)が予選4組に登場した。前半は50mは横一線の接戦のなか門脇が頭一つ抜け先頭をキープする。残り50m、他の選手がスパートをかけ追いかけてくるも先頭を譲らず自己ベストに近い5441の組順位トップで泳ぎ切った。しかし、総合順位では23位と全国のレベルの高さを痛感した。

▲B決勝進出まであともう一歩の門脇

 

 

 最終種目は400mメドレーリレーが行われた。女子からは、最終組に中井てずか(経営4・八幡浜高)、斉藤亜未(経済1・武蔵野高)、落合すみれ(経営1・日女体附二階堂高)、坂本理奈(文1・湘南工科大附高)の関カレと同じメンバーが選ばれた。学生最後のリレーとなる中井は集中しながらゆっくりとスタートの位置につく。第一泳者の中井が若干出遅れながらも懸命に最後まで泳ぎ斉藤に繋げると、斉藤や落合、坂本は『てずかさんと泳げるのは最後』という思いを胸に斉藤、落合が個人種目よりも約1秒も早いタイムで泳ぎで順位を上げていく。アンカーの坂本は、「リレーは個人よりも気合が入る」と応援を味方にさらに加速すると、関カレのタイムを回る4分19秒10の総合21位で終えた。

中井は「私が関カレの決勝ぐらい早く帰ってこなければならなかったが、その時よりも遅く入ってしまった。それでも、後輩たち3人が前よりも早く泳いでくれてチームとしては成長できました」と時折悔しさをみせたものの、競技を終えほっとしたように笑み浮かべた。

▲笑顔で泳ぎえ終えた4人(左から、中井、斉藤、落合、坂本)


 インカレ2日目、専大からはA決勝・B決勝進出とはならなかったものの、1日目と異なり自己ベストを更新する選手や関東インカレのタイムを上回る記録がだせたことは選手たちにとって自信に繋がっただろう。大会も残すはあと一日。4年生にとっては最後のレースであり、後輩たちにとってもこのチームで戦うのは最後である。専大水泳部はもっともっと活躍できると信じている。特に4年生にとっては悔いのない大会となるように、今まで厳しい練習をこなしてきた自分を信じて最後の最後まで粘り強く挑んでほしい。

 

《選手コメント》

門脇翔


―――レースを振り返って

B決勝進出を目指して、自己ベストの泳ぎを目標としていましたがタイムを出すことができませんでした。今回はB決勝に進める想定タイムよりも全体的に遅く、例年よりもB決勝に進める可能性があっただけに悔しいという気持ちよりも情けないというのが正直な気持ちです。調子は悪くなかったが、泳いだ組に自分よりも早い選手がいなかったので上手くペースが作れませんでした。

 

―――インカレと関カレで何か違いはあったか

何度もこのプールで泳いだ経験があり、どちらかというと慣れているので差はないと思っていました。しかし、インカレという大きな大会で自分の心に余裕がなく、関カレにはいない強豪校のメンバーに影響されてしまう部分がありました。

 

―――専大水泳部の選手の多くがインカレよりも関カレのタイムの方が良いのはなぜだと思うか

関カレのレベルでは男女ともに決勝に進める力が十分にあるのでそこまで緊張せずに余裕を持って泳げるのだと思います。しかし、インカレではレベルの高い選手ばかりなので予選から自己ベストかそれに近い泳ぎをしなくてはならないため、余計に緊張してしまい自分の泳ぎができなくなっているのかもしれません。

 

―――来年への意気込み

本当は今年B決勝に進み、来年A決勝に進むことが目標でしたが、達成できなかったので来年こそはA決勝、最低B決勝に行けるようにまた一年間頑張ります。

 

石川條太郎(文4・日本大学高)


―――インカレ全体を振り返ってみて

最後のインカレだったのですが、昨日の400m自由形も今日の1500m自由形も自分の納得のいかないレース展開でした。今年自体そんなに調子が良くなかったのですが、特に関カレの時から調子が悪くなってしまいずるずると大会を迎えてしまいました。

 

―――合宿の時はどんなことを意識して練習していのか

インカレに向けて合宿ではメリハリのある練習をしていたのですが、合宿から帰ってきてまた調子が悪くなってしまい、インカレまでに立て直すことができませんでした。本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

 

―――専大水泳部で過ごした4年間を振り返って

去年はとても良い成績が出せました。他の大学に入っていたらこんなに良いベストがでなかったかもしれないので専大に入ってよかったと思います。

 

―――同期へメッセージ

4年間やってきて、同期がいたから水泳をここまで続けてこれたと思います。正直タイムが伸びず上手くいかないときに何度も辞めたいと思うときもあったが、そんな辛いときに支えてくれたのが同期なので本当に感謝しています。

 

―――後輩たちへ

4年生としてかっこよく卒業したかったのですが、できなかったのでOBになってからもこれからも応援しています。

 

後藤壮(商4・洛南高)

▲目標通りの泳ぎで笑顔で大会を終えた後藤

―――リレーを振り返って

4年生最後のインカレは個人種目がなく、リレーのみの参加でした。泳いでいるときはとても楽しくて、最後にリレーメンバーとして泳ぐことができチームに感謝したいです。

インカレでは一本一本しっかりと自分のできることをやってチームに貢献することが目標だったので、一日目と二日目のリレーで目標は達成できたと思います。

 

―――専大水泳部で過ごした4年間を振り返って

4年間の専大水泳部での生活は、入学したときは練習に全然ついていけず端のほうで溺れているような感じでした。しかし、4年間で少しずつ強くなって最後のほうはみんなと同じレベルで泳げるようになったので充実した4年間だったなと思います。高校生の頃よりも早く、強く、身も心も成長できたと思います。

 

―――後輩たちへメッセージ

一日一日を大切に泳いで悔いの残らないように、そして自分の天井を決めずに常に上を目指して泳いでほしいです。

 

結果

女子200m自由形

中島みなみ2分0526 27

山田遥(文2・桐蔭学園高)21554 57

 

▲今できる泳ぎでしっかりと最後まで泳ぎ切った山田


男子200m自由形

関矢雄太 15274 30

林龍之介15362 38

塚田大河 15401 43

 

女子100mバタフライ

落合すみれ 10316 42

角田桃香(法1・荏田高) 10388 53

原 瑛梨乃(商2・墨田川高) 10515 59

 

男子100mバタフライ

門脇 翔 5441 23


男子200m個人メドレー

伊東裕貴(経営2・別府青山高) 20652  自己ベスト33

 

▲序盤から勢いに乗った伊東

 

上原卓巳(経済1・日体大荏原高) 20672  自己ベスト 36

 

▲自己ベストの泳ぎに笑顔でチームメイトに手を振る上原

 

男子1500m自由形

石川條太郎  162208 32

 

桑原颯大(経済4・淑徳巣鴨高)  163260 35

この大会で競技をやめるので、4年間の集大成としてベストタイムを出したかったのですがだせず悔しかったです。合宿の間は調子が良くタイムも良かったのですが、終わってからタイムが落ちてきてベストな状態で臨むことができませんでした。明日は、個人メドレーがあるので気持ちをしっかり切り替えてベストタイムが出せるように頑張ります。

 

女子400mメドレーリレー

中井、斉藤、落合、坂本 41910 21


斉藤亜未

「てずかさんが4年生最後のリレーで、その後を引き継ぐため個人はあまりよくなかったのでリレーで良い結果だせるように頑張りました。」

落合すみれ

「前の2人の泳ぎを見てて、ものすごく気合が入っていたので自分も気合をいれて泳がなきゃと思いました。個人ではB決勝をあと少しで逃してしまったので、その悔しさをリレーで晴らそうと頑張りました。」

坂本理奈

「昨日のリレーでは足を引っ張ってしまい、今回はてずかさんと泳げる最後のメンバーだったので悔いのないように頑張ろうと思い泳ぎました。てずかさんの泳ぎから、良い流れに乗れてカンカレよりもタイムも上がり今回の結果は良かったと思います。」

 

男子400mメドレーリレー

上原、原大輔(経営4・八王子高)、門脇、後藤 34953 26


▲4年生最後のリレーとなった原


 ▲アンカーを任された後藤


(文=石崎愛奈・法4、撮影=石崎 /八代哲・経済2)