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９月６日 平成30年度東都大学準硬式野球 秋季リーグ戦 対日本大学２回戦 上柚木公園野球場
専大は１点差に届かず、日大に勝ち点を献上した。初回、先発の山口寛太（法３・金沢市工高）が連打で２点を先制される。５点差で迎えた７回には内野ゴロの間に１点を返すと、８回には中谷功大（法２・広陵高）、須永隼人（商２・専大松戸高）の連続適時打で３点を加えた。９回も走者をためて一打逆転のチャンスを作ったが、後が続かなかった。
＜スコア＞
専 大｜０ ０ １｜４ ０ １ ｜１ ３ ０｜４
日 大｜２ ０ ３｜０ １ ２ ｜０ ０ X｜５
スタメン
１（中）須永隼人（商２・専大松戸高）
２（遊）岡本元希（経営３・常葉菊川高）
３（右）上野滉平（商３・県岐阜商高）
４（一）五十嵐健（経済３・常総学院高）
５（一）大野恵和（経営４・専大松戸高）
６（捕）結城莉功（法２・専大松戸高）
７（左）桂川海輝（経済４・専大北上高）
８（三）杉山滉生（経済４・専大北上高）
９（二）中谷功大（法２・広陵高）
P 山口寛太（法３・金沢市工高）
バッテリー
山口寛－結城
○志願の完投 山口寛が気迫の投球
負け投手にこそなったが、先発の山口寛が最後までマウンドに立ち続けた。前日の試合では４投手をつぎこんだこともあり、「今日は全部投げきるつもりでいました」と、力のこもったピッチングを披露した。
▲力投した山口寛
点を取られながらも辛抱強く投げていた山口寛だが、６回途中に打球が足を直撃するアクシデントに見舞われる。山口寛もこの痛みに一瞬顔をゆがめたが、投球練習で問題ないことを確認し、続投を決意。７回にも交代するかどうか相談をされたが、続投を志願した。塚越海斗（文２・高崎商科大附高）が故障で投げられない今、投手陣の柱である山口寛の活躍は不可欠だ。
○今秋２度目！ 中谷３安打猛打賞
開幕から好調を維持する中谷が、打撃でアピールした。第１打席、センター方向への二塁打を放つと、第３打席では右方向へのヒットで出塁。このあとの得点につなげた。さらに８回、ランナーを１人置いた場面でまわってきたこの日４度目の打席ではレフト前へ弾き返す反撃のタイムリーヒットを放った。
続く須永の二塁打で中谷は一気に三塁を蹴り、タッチをかいくぐって３点目のホームイン。攻撃のみならず、走塁でも結果を出した。それでも９回、この日最後の打者となったことについて「最後は打ちたかった」と悔しさをにじませた。その悔しさを糧に、次の試合でも打ちまくる。
▲猛打賞を記録した中谷
○攻守に躍動 須永追撃のタイムリー
９番の中谷がタイムリーを放って１点を入れたところで打席が回ってきた須永。「山口（寛）さんが粘っていたので助けてあげたかった」と、インコースのまっすぐを振りぬいた。この当たりで２人が生還、１点差まで詰め寄った。
その後の守りでは１死３塁のピンチで自らの守備位置に飛んできたボールをダイレクトで捕球し、すかさずバックホーム。ボールは一直線でキャッチャー・結城のミットに飛び込んだ。「投げた瞬間、アウトにできると確信した」という会心の返球で、犠牲フライを狙った相手走者の生還を許さなかった。
１番打者として攻撃と守備の両方でチームを牽引する存在になりつつある須永。次こそ勝利という形で、チームに貢献したいところだ。
▲８回、追撃のタイムリーを放った須永
▲矢のような送球に球場は騒然となった
試合後のコメント
阿部拓磨（経営４・専大松戸高）主将
「山口（寛）と結城のバッテリーが昨日に比べたらまとめてくれて、全体で共有した反省点を生かした投球ができていたと思います。苦しかったとは思いますが、よく粘り強く投げてくれました。ただ負けは負けなので、やっぱり３失点を目標にしてもらいたいですね。攻撃も、これまでやってきたことは間違っていないので、次はあと１本出せるようにしたいです。８回の攻撃は中谷と須永、これからチームの中心になるべき選手の活躍が見られて良かったです。また次から対戦相手が変わるので、こんどこそ勝ち点を取りたいですね。中大は強いですが、勝機はきっとあるので」
８回にタイムリーを放った中谷
「チャンスだったので、初球からいこうと思っていました。打ったのはスライダーで、狙っていた球と違ったのですが、反応で打てました。当たってくれてよかったです。バッティングの状態はよかったのですが、（９回のチャンス）最後は打ちたかったですね。また切り替えて頑張ります」
８回に２点タイムリーを放った須永
「調子も良かったので、自信を持って打席に入れました。打ったのはインコースのまっすぐです。少し詰まったけれど、バットを振り抜けたのがよかったと思います。（９回の）バックホームは、自分の思い描いてるイメージ通りのボールを投げることができました。これからも、１番打者として引っ張っていけるような、チームを乗せられるバッティングをしたいです」
