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2018年度 第42回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
1回戦 vs高松大学サッカー部(四国地区第1代表)
8月31日(金) 18:00 Kickoff
@ヤンマーフィールド長居(大阪府大阪市)
専大 2-0 高松大
▲ダメ押しとなるゴールを決め、安堵の表情を浮かべる鹿沼
「アミノバイタル®」カップ関東大学サッカートーナメント大会(7月14~22日、静岡県御殿場市・時之栖スポーツセンターほか)で6位となり、3年ぶり4度目となる総理大臣杯への出場権を獲得した専大サッカー部。多くの選手が「目標は優勝」と口を揃えて話しており、非常に高いモチベーションを持って今大会に臨む。
以下、スターティングメンバー(4-3-3)
GK 1 塚田匡壮(商2・都文京高)
DF 8 河上将平(人間科3・東海大付属静岡翔洋高)
DF 3 西村慧祐(法3・習志野高)
DF 4 大西拓真(商4・都砂川高)
DF 2 古屋誠志郎(法3・市立船橋高)
MF 15 鹿沼直生(経済3・静岡学園高)
MF 7 葛谷将平(経済4・大津高)
MF 14 岡本勇輝(経済3・高津高)
FW 11 中山克広(経済4・麻布大附属高)
FW 17 遠藤翔太(経営2・広島皆実高)
FW 19 中杉雄貴(経営3・追浜高)
主将のDF小林岩魚(法4・甲府第一高)が大会直前に熱中症でダウン。体調は回復しつつあったが、ベンチからのスタートとなり、DF古屋が左サイドバックでスタメンを飾った。また、FW氣田亮真(文3・千葉敬愛高)、FW岸晃司(経営3・川崎北高)、FW鈴木厚太(商3・飛龍高)の3人が負傷により相次いで戦線離脱。前線の選手層に不安を抱えながら運命の初戦を迎えた。
▲ベンチスタートの小林に代わり、キャプテンマークを巻いたDF大西
先手を取ったのは専大だった。前半12分、右サイドからFW中山が入れたクロスに反応したFW中杉がこれを決め、幸先よく先制点を奪うことに成功する。このゴールで試合の主導権を握った専大だったが、なかなか追加点を挙げることはできず、1-0で前半を折り返す。
▲降りしきる雨のなか、後半に向け円陣を組む専大イレブン
そんななか、ハーフタイムの途中から空模様が一変。後半15分過ぎまで激しい雨が選手たちを襲った。しかし、専大のペースが乱れることはなかった。一瞬の隙をつかれ、GKとの1対1のピンチを迎えるも、GK塚田がこれをシャットアウト。同点弾は許さない。選手交代も積極的に行い、前期リーグとアミノバイタルカップで出番のなかったMF小川匠(法3・西武台高)やMF冨山大輔(経営2・関東第一高)といったフレッシュな選手も起用。また、後半32分には小林もピッチへ。体調不良の影響を感じさせないはつらつとしたプレーを見せた。そして迎えた後半アディショナルタイム。FW遠藤の右からのクロスをゴール前まで上がっていたMF鹿沼がヘディングで合わせ、勝負あり。「ゴールが欲しい時間帯」に確実にゴールを奪い、危なげなく初戦を突破した。
以下、試合後インタビュー
源平貴久監督
試合を振り返って―
「氣田、岸、鈴木の3人が直前で怪我をしてしまい、どうなるかと思ったが、既存の選手だけで勝つことができてよかった。ただ、相手が守りに入った時に、勇気を持ってそこに入り込むことができなくて、後ろでボールを回しているだけということが多かったので、見ている人たちはあまり面白くなかったと思う。結果だけを見たら、トーナメントなので勝てたのは大きいが、ゲーム内容は0点に等しい。中盤の選手たちのプレーはとてもサッカーとは言えないものだったので、彼らには反省してもらっている」
先制点の中杉について―
「最初は正直あまり期待していなかったが、身体が丈夫な選手なので、春先のリーグ戦からコンスタントに戦えている。前期リーグを3位で折り返せたのも、総理大臣杯に出場することができたのも、彼のおかげというところが大きい」
追加点の鹿沼について―
「コンスタントに動き続けられるというのが彼の持ち味。気温が上がったり下がったりして大変だったと思うが、最後の最後にあれだけゴール前に上がっていけるというのには素直に感心した」
今季初出場となった小川について―
「鹿沼と一緒であまり上手ではないが、一生懸命守備を頑張るタイプの選手。3年生は能力のある選手が多く良い世代で、そのなかで1人出遅れていたが、サテライトのインディペンデンスリーグで調子が良かったので起用してみた。後期リーグでは出番も増えてくると思う」
途中出場となった小林のコンディションについて―
「熱中症で体調を崩し、なかなかコンディションが上がらないなかでも多少プレーができたのはよかった」
2回戦に向けて―
「まずは、相手の嫌なところにもっと入り込んで、そこで勇気や責任感を持ってプレーすること。中2日で今日の課題から立て直してくれると思うので、期待したい」
▲先制点を挙げた中杉。この日も持ち前のハードワークでチームを支えた
中杉雄貴
試合を振り返って―
「自信を持って、良い状態で試合に臨めた。今日は何よりも勝つことが大事だったので、まずはそれを達成できてよかった」
途中で激しい雨に見舞われたが―
「雨であったり、ピッチコンディションであったり、慣れない環境での試合になったが、しっかり見極めて戦うことができた」
2回戦に向けて―
「今日は個人的にもミスが多かったし、チームとしても停滞する時間帯が長かったので、そういうところを気を抜かずに改善していきたい」
▲相手選手の厳しいマークに合いながらも、左サイドから突破を図る小林
小林岩魚
試合を振り返って―
「とにかく初戦突破できてよかった。ただ、自分たちのサッカーはまだまだできていなかった」
途中出場となったが、何を意識してプレーしたか―
「まずは、コンディションが上がらないなかで起用してくれた監督とコーチに感謝したい。自分の役割は相手にボールを受け取らせないようにすることなので、失点のリスクを減らすために何ができるかを考えながらプレーした。相手がサイドから攻めてきていたので、絶対に食い止めようという思いだった」
2回戦に向けて―
「今日見つかった課題をしっかり見直して、修正していきたい」
▲完封勝利に貢献した塚田
塚田匡壮
試合を振り返って―
「初戦ということもあって、難しい試合になると思ったが、無失点で終えられた上に2得点できたのでよかった」
自身のプレーを振り返って―
「相手選手との1対1をしっかりと防ぐことができた。チーム全体の状況を見ながら声を掛けるのという、GKにとって大切な仕事も全うできたと思う」
雨でボールが扱いづらいピッチコンディションだったが―
「ピッチがスリッピーになり、後ろでボールを回すのが危なくなった。その時のスコアはまだ1-0だったので、セーフティーにプレーしようと全員で心掛けた」
2回戦に向けて―
「まずはチームとして勝ちきること。個人的にはチームを救うプレーをして、無失点で試合を終えたい」
(文=藤森崚祐・文3、写真=石崎愛奈・法4、八代哲・経済2)