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9月14日、日本武道館にて、第63回関東学生剣道優勝大会が行われた。専大は順調に3回戦まで進出したが、中大に敗れベスト32となった。これにより、全日本出場決定戦に回ることとなったが、専大は武蔵大に完勝し、11月に大阪で行われる第62回全日本学生剣道優勝大会への出場権を獲得した。
今大会は各チーム7名による団体戦。試合時間4分(延長戦なし)で、勝者数(同数の場合取得本数)により勝敗を決するトーナメント方式。上位16大学と、全日本出場決定戦で勝ち上がった6大学、計22大学が第62回全日本学生剣道優勝大会への出場資格を得る。
この日の専大は、初戦の芝浦工大戦からエンジン全開だった。先鋒の普天間太研(法3・興南高)がメンの二本勝ちを収めると、そのまま大将戦までの7試合を全戦全勝。相手に一本すらも許さない圧勝となった。
2回戦の相手は麗澤大。ここでも専大は強さを見せつけ、副将戦までの6試合を終えて4-0とリード。大将戦では初めて相手に一本を決められたものの、すぐさま赤池剛志(商4・明徳義塾高)がコテを取り返し、そのまま4-0で勝利。危なげなく3回戦進出を決めた。
3回戦まで順調に勝ち進んだ専大は、ここで強敵・中大と激突。ここまでの2連勝で勢いに乗る専大は、先鋒・七夕亮之(商3・下松工高)がメンを連取し、ここでも先手を取ることに成功する。しかし、中大の本領発揮はここからだった。次鋒戦、五将戦で連敗を喫し、一気に形勢逆転されてしまう。それでも中堅の大髙洋平(経営3・高輪高)が相手の反則により勝利し、2-2の五分で試合は後半戦へ。
三将の佐藤賢也(経済3・明徳義塾高)は相手にリードを許したものの、終盤にメンを取り返して何とか引き分けに持ち込んだ。続く副将戦、専大は必勝を期して4年生の赤池を投入。勝負に出たが、結果は裏目に。先に一本を取られると、取り返そうとしたところにもう一本を決められ悔しい敗戦となった。負けたら敗退という土壇場を託されたのは志賀桃史郎(経済3・福岡大附大濠高)。しかし劣勢を覆すことは出来ず、二本負けを喫した。
この結果、専大はベスト32で敗退となり、全日本大会出場を決定戦へと回ることとなった。全日本への出場権をかけて戦う相手は武蔵大。この試合に勝利したチームが全日本出場大会決定という大一番となった。
大一番らしく、七夕の出場した先鋒戦から白熱の戦いが繰り広げられる。次鋒の金子周平(商3・札幌第一高)も果敢に攻めるが決定打は入れられず、2連続引き分けスタートとなった。
しかし、ここから地力の差が表れ始める。五将の古井海修(法3・秋田南高)が上段の構えの相手からコテを決めて先手を取ると、すぐさまメンを連取し、決着をつけた。こうなると専大はもう止められない。中堅の大髙は引きメンによる一本勝ち。続く三将の佐藤は、相手が打ち込んできた際の僅かな隙を見逃さずに綺麗なドウ打ちを決め、直後に相手のツキへ一撃を打ち込んで勝負あり。圧巻の3連勝で、勝利を決定づけた。
その後も専大は気を緩めることなく、副将の赤池は気迫こもった攻撃の応酬でメンの二本勝ち。大将の志賀も危なげなくメンの一本勝ちを収めてみせ、またも相手に一本も奪われることなく、5連勝で全日本出場権獲得に花を添えた。
また、専大は今大会登録した9名全員が出場し、さらにその全員が勝利を挙げるという、まさに全員で掴み取った勝利だった。
▲4試合のうち3試合で大将を務めた志賀
≪大会結果≫
1回戦・芝浦工大戦 ○7-0(9-0)→勝利数(取得本数)
2回戦・麗澤大戦 ○4-0(8-1)
3回戦・中大戦 ●2-4(4-8)
決定戦・武蔵大戦 ○5-0(8-0)
(安江 祐輔・経済3)