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2017.10.27
準硬式野球

【準硬式野球部】打線爆発で大勝 8年ぶりVまであと1勝だ!

10月28日 東都大学準硬式野球秋季リーグ 対東洋大学1回戦 上柚木公園野球場

 専大が東洋大相手に12得点をあげる大勝で、秋季リーグ優勝まであと1勝とした。試合は5回、岡本元希(経営2・常葉菊川高)、須永隼人(商1・専大松戸高)の連続適時打のあと、チームの4番である五十嵐健(経済2・常総学院高)の秋3本目となる右越え3点3ランでこの回一気に6点を先制する。終盤には須永の適時三塁打、今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)のランニング本塁打でさらに追加点をあげ、東洋大を引き離した。先発の山口寛太(法2・金沢市工高)は8回を投げ無失点の好投。最終回は斉藤達椰(経営1・専大附属高)が試合を締め、完封した。

▲5回、リードを広げる3ランホームランを放った五十嵐

<スコア>

専 大|0 0 0 |0 6 0 |0 3 3|12

東洋大|0 0 0 |0 0 0 |0 0 0|0

スタメン

1(中)須永隼人(商1・専大松戸高)

2(右)福井亮太(商4・県岐阜商高)

3(左)桂川海輝(経済3・専大北上高)

4(指)五十嵐健(経済2・常総学院高)

5(二)今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)

6(捕)神山琢郎(経営4・県岐阜商高)

7(三)中谷功大(法1・広陵高)

8(一)印南唯登(法1・専大松戸高)

9(遊)岡本元希(経営2・常葉菊川高)

P 山口寛太(法2・金沢市工高)


 最後の試合から3週間近くのブランクがあった専大。チームのグラウンドを持っていない準硬式野球部は実戦感覚を養うのが難しく、試合勘という部分で少なからず不安はあったが、その心配は杞憂に終わった。始まってみれば中盤に大量得点をあげ、試合の主導権を握ると、山口寛のピッチングで流れを渡さず。さらに攻撃の手を緩めることなく追加点をあげ、これ以上ない勝ち方で王手をかけた。

 先発の山口寛は立ち上がり、やや不運な形でピンチを迎える。初回、味方のエラーでランナーを出すと、続く打者の送りバントを山口寛が処理できず、ピンチを広げてしまう(記録は内野安打)。次打者の犠打はキャッチャーの神山が処理し、1アウト2、3塁となったところで山口寛はセンターフライ、空振りの三振に抑え、初回を0点で終えた。三振を奪った山口寛はグラブを強く叩き、力強くほえた。

▲先発の山口寛

 一方で、打線は4回まで散発の2安打に抑えられていた。5回、1アウトから中谷がセンター前にヒットを放ち、続く印南もピッチャーのフィルダースチョイスで出塁。初回以来のチャンスを作る。


 ▲5回、中谷がこの日チーム3本目のヒットで出塁

 1アウト1、2塁のチャンスで打席に入ったのは9番の岡本元。打順は1番最後ながら、この秋のリーグ戦では効果的な一打を何度も打ってきた。打球はセンター前に落ちる先制のタイムリーに。ここまで苦しめられてきた東洋大・割石から貴重な先制点をあげた。続く1番・須永も追い込まれながらもバットをしっかり振りぬくと、前身守備の横を鋭く破る2点タイムリーで追加点をもたらす。

▲先制となるタイムリーヒットを放った岡本元

▲先制点のあと追加点となるタイムリーヒットを打った須永

 ここまで3点を挙げ、中盤に試合の主導権を握った専大。さらなる追加点をもたらしたのは、4番の一振りだった。初回、五十嵐はチャンスで打席に立つも併殺に倒れ先制の機会で結果を残せていなかった。「変化球が多く、それまで自分のスイングができなかった」という五十嵐は、再びチャンスで迎えた5回、「今度は自分のスイングの形で打てた」と得意のフルスイングでボールを捉える。打球は高々と上がり、ライトスタンドを越える3ランホームランとなった。

▲本塁打を放ち、チームメートに迎えられる五十嵐

 9回にはレフト方向への二塁打でさらに点差を広げた五十嵐。「自分は2年生だけどチームを引っ張っていくつもりでやっている」という頼れる4番のホームランが飛び出し、試合の流れを一気に呼び込んだ。

▲6回、難しい体勢からのトスで併殺を完成させた今坂と岡本元

▲9回のマウンドに上がった斉藤。ランナーを1人出すも、最後のバッターを三振に取り試合を締めた

 次の第2戦、専大が勝利すると獲得した勝ち点が5になり、専大の優勝が確定する。専大が最後に優勝したのは2009年の秋リーグ。実に8年間優勝から遠ざかっている。ホームランを打った五十嵐も「次で決めたいです。スタンドで応援してくれる部員のためにも頑張りたいです」と話している。大量点を挙げた今日の試合の勢いのまま一気に王座を手にすることができるだろうか。


試合後のコメント

神山主将

「先制点、しかも一気に3点を取れたことが大きかったと思います。さらに五十嵐のホームランでランナーを残すことなく追加点が取れたのでよかったです。先発の山口寛はとても調子が良くてカットボールとスライダーのコンビネーションで的を絞らせませんでした。いいピッチングだったと思います。ここまできたら勝ち点5を取って、完全優勝したいです。最後のシーズン、優勝で終えたいですね」

先発の山口寛(8回無失点)

「相手の先発投手の実力も考えて、簡単には点が入らないだろう、と。だから今日は自分がひっぱるつもりで投げました。初回、ピンチを三振で締められて、乗っていけた部分はありますね。味方が6点も取ってくれたので、楽に投げさせてくれました。そのあとも難しい打球がありましたが、守備に助けられました。次の試合は投げないと思いますが、声かけなどで他のピッチャーをサポートしたいです」

5回、追加点の須永

「ここで打てば勝ちに近づくだろうと思って、自分で決めようという思いでした。とりあえずバットを振りぬこうと、打った球は夢中で覚えてないです……。次勝てば優勝ですし、来年春のリーグ戦にもつながってくる闘いだと思うので、気を抜かず戦いたいです」

5回、3点本塁打の五十嵐

「それまで自分のスイングをさせてもらえませんでしたが、あの打席は自分の形で打てました。打ったのはシンカー系の球ですかね。芯に当たったので『行ったな』と思ってました。試合の間隔は空きましたが、しっかりやれることをやってきたつもりなどで不安なく試合に入れました。次の試合で優勝決めたいです。今までやってきたことを全部出したいですね」

(飛田翼・文3、写真も)