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10月26日、多摩一本杉球場にて東都大学野球2部秋季リーグ戦対拓殖大戦(第2戦)が行われた。試合は2回、拓大に先制を許すも7回に主将・和田のタイムリーで同点に追いついた。小野田のスクイズで勝ち越すと、福永も点を加え3-1とした。リリーフした佐藤奨が相手打線をノーヒットに抑え、今季を勝利で締めくくった。結果、専大は勝ち点2部2位となった。
▲勝利が決まり、笑顔で堀田とタッチを交わす
〈スコア〉
拓 大|010 000 000|1
専 大|000 000 30 ×|3
〈スタメン〉
1(二)福永裕基(文3・天理高)
2(遊)大庭樹也(経済1・明豊高)
3(一)池間誉人(商2・糸満高)
4(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)
5(三)岡本良樹(経営2・専大松戸高)
6(指)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)
7(中)寺澤圭祐(経営2・検見川高)
8(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)
9(右)山田克志(商3・東海大甲府高)
P 角谷幸輝(商2・専大松戸高)
先発の角谷は2回、死球とレフトへのヒットから犠打で1死2、3塁とされると、スクイズを決められ先制を許す。打線は、相手ピッチャーからヒットを奪えず、6回無安打。そんな中、4回途中から登板した佐藤奨真(経営1・関東第一高)は7回までヒットを与えず味方の反撃を待った。
▲5回1/3を投げて被安打0、期待の1年生投手
その裏、相手投手が代わると打線がつながる。先頭の4番平湯が左中間への2ベースヒットで出塁すると、5番岡本良が四球を選び、6番和田が粘りに粘ってライトへ同点タイムリー。「打点にこだわってきた」主将の一打が試合を動かした。
▲打線の起点となった平湯
▲和田が粘ってライトへ打ち返したあたりはタイムリーに
さらに7番代打小野田滉平(経営4・東京学館浦安高)がスクイズを決めリードを奪った。
▲重要な場面で仕事をした小野田をベンチが迎える
2死となるも、9番代打大橋将(経営3・天理高)のレフトへのヒットで、再び1、3塁のチャンス。1番福永がセンターへ運び追加点、3-1とした。
▲タイムリーを放ち小さくガッツポーズした福永。主将とのグータッチも
この試合ヒットを与えていない佐藤奨は、そのまま投げ切り被安打0。この勝利の立役者となったことは間違いない。
拓殖大に2勝したことで勝ち点1を得た専大は、8勝5敗1分、勝率0.615、勝ち点3の2部リーグ2位で今季を終えた。4年生を送り出し、来季こそ1部昇格、さらにその頂を目指す専大。秋が去り地道に力を蓄える冬がやって来る。
▽コメント
齋藤正直監督
「来年に向けて、勝って2位になれたのは良かった。投手が代わったところでワンチャンスをものにできた。1年の佐藤(奨)が頑張ってくれました。(4年生へ向けて)次のステージでも頑張ってほしい。最後の石田の打席で、4年生とやってきたこれまでの思いが去来しましたね。ただ、最後こういう形で終わらせてしまって申し訳ない」
和田裕生主将
「(リーグ戦を終えて)ほっとした。悔いの残らないようにと思っていた。一緒に戦う仲間がいて、一人じゃないんだということを感じた。この2試合(拓大戦)は、こだわってきた打点もあげることができて良かった。来年は優勝を狙って活躍していってほしい」
小野田滉平
「最後、2タテして終われて良かった。(スクイズについて)和田がつないでくれたので、その気持ちに応えようと打席に入った。セーフになったときはすごく嬉しかった。あんなに緊張したスクイズは今までにない。石田の打席もそうですし、最後チームが一体となれた。4年生にとっても最後に良い試合ができて良かったです」
(文=冨樫幸恵・文3、写真=大河原佳也・文3、冨樫)