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9月5日 清瀬杯第49回全日本大学選抜準硬式野球大会 1回戦 対金沢大学学校教育学類 大阪府・大阪シティ信用金庫スタジアム スコア 7-0
専大は5日、初戦の金沢大に7-0で快勝し、2回戦突破を果たした。試合は2回、四死球でチャンスを作るとスタメンに抜擢された岡本元希(経営2・常葉菊川高)がライトへの2点適時打で先制。その後も4回に代打・上野滉平(商2・県岐阜商高)の適時三塁打などで効率よく点を加えてリードを広げた。先発の岡本和記(商4・金光学園高)は3回を投げてノーヒットに抑えると、その後は3人の投手をつないで3安打の完封リレーを完成させた。
▲試合後、大会スタッフによるヒーローインタビューを受ける神山(写真左)と岡本和
<スコア>
専 大|0 2 0 |2 0 1 |0 0 2|7
金沢大|0 0 0 |0 0 0 |0 0 0|0
スタメン
1(中)須永隼人(商1・専大松戸高)
2(右)福井亮太(商4・県岐阜商高)
3(二)今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)
4(捕)神山琢郎(経営4・県岐阜商高)
5(一)大野恵和(経営3・専大松戸高)
6(指)五十嵐健(経済2・常総学院高)
7(左)桂川海輝(経済2・専大北上高)
8(三)山口剛史(商3・伊勢崎商高)
9(遊)岡本元希(経営2・常葉菊川高)
P 岡本和記(商4・金光学園高)
バッテリー
岡本和、○山口寛、塚越、阿部拓―神山、黒川
「最初から今日は継投でいくと決めていました」
主将の神山が試合後にそう語ったように、4投手の好投が光るゲームだった。先発は投手陣最年長の岡本和。今年はリリーフとしての起用が主だったが「行く気満々でした」と自ら先発を直訴。序盤を完璧に抑え、完封リレーの口火を切った。
▲先発で好投した岡本和。3回を投げて4つの三振を奪った
2回、先頭の神山が死球で出塁すると、バントと2つの四死球で1死満塁のチャンスを作る。8番・山口剛が倒れて9番の岡本元に打席が回ってきた。
今年は試合の途中から守備固めとして試合に出ることがほとんどだった岡本元。本人も「守備は得意」と言うように内野の守りは安定しているものの、打撃はやや力が劣るため、控えに甘んじていた。課題の打撃を強化するためウェートトレーニングと素振りの量を増やしたという岡本元。スイングも以前より鋭くなり、ヒットが出るようになった。
「真っすぐだけを待っていました。チャンスで回ってきので、なんとかしたいと思いでした」と、その直球を鋭いスイングでとらえ、打球をライト前に運んだ。この回に飛び出した岡本元のヒットはチーム初安打であるとともに貴重な先制タイムリーとなった。
▲2回、ライトへ先制2点タイムリーを放つ岡本元
その直後の回の守りで、センター前へ緩く抜けていくかという打球をキャッチしてアウトにするファインプレーを見せた岡本元。「守備で期待されて試合に出させてもらっていると思うので、難しい打球でしたけどアウトにできてよかったです」と得意の守備でも存在感を示した。
◎1年生塚越、鮮烈な公式戦デビュー!!
投手陣の中で唯一1年生でベンチしている塚越海斗(文1・高崎商科大附高)。6回から3番手としてマウンドに上がると、2イニングをノーヒットに抑えて最高の公式戦デビューを果たした。「先輩方が無失点で抑えてきたので、自分も続こうと思った」と、持ち前のコントロールの良さを生かしたストライク先行の投球で相手打者に付け入る隙を見せなかった。
▲堂々とした投球でスコアボードに0を刻んだ塚越
「試合前から0点に抑えて勝とうと話していたので、達成できてよかったです」。テンポの早い投球で3つ目のアウトを取り、ベンチに戻っていくその表情からは満足げな様子が感じられた。
▲4回、代打の上野は右中間を破る適時三塁打を放ち、ガッツポーズを見せる
▲代打で途中出場した小林祐士(商4・滝川第二高)はこの日2度目の打席で1点を加える適時打を放つ。上野・小林が打点をあげるなど、途中出場の選手の活躍が目立った
初戦を手堅い継投でものにした専大。明日は9時から行われる2回戦に勝利すると、次は同日の午後に準決勝を戦う予定が組まれている。ダブルヘッダーは初めての経験だが、先発の岡本和が「明日も全員でつないで勝ち上がっていきたい」と言うように、投手陣全員で相手打線を抑えこんでいきたい。
試合後のコメント
神山主将
「まず1つ勝つことができて、ひと安心しました。地に足がついていないような状態のまま試合に入ってしまいましたが、勝ててよかったです。(3安打完封リレーの投手陣4人について)全員が調子良くて自分の持っているボールをうまく使えていたと思います。(初登板の)塚越はテンポよく投げられていたと思いますね。コントロールもよかったです。明日の試合も2つ勝って決勝に行きたいですね」
先制打の岡本元
「ベンチも喜んでいたので、打ててよかったです。これからもっと強いチームと対戦すると思うので、さらに集中して全員で4年生のためにがんばっていこうと思います」
好リリーフの塚越
「緊張しましたけど、野手の先輩方が点を取ってくれたので楽に投げられました。ストレート中心にテンポよく投げることができたのでよかったです。明日もバックを信じて投げたいです」
(飛田翼・文3=写真も)