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平成29年度東都大学野球春季リーグ戦 対亜細亜大学 スコア5-6x
4月5日、東都大学野球春季リーグ戦2戦目、亜細亜大学との第2回戦は接戦の末敗れ、開幕カードで勝ち点を奪うことはできなかった。
試合は3点ビハインドで迎えた6回、2アウトから代打で登場した主将の和田裕生(経済4・福岡大大濠高)がホームランを放つ。8回には代打・秋葉和也(経済3・日大三高)の犠牲フライで1点差に詰めると、9回には火ノ浦明正(経済2・れいめい高)の代打タイムリー2ベースヒットで同点に追いついた。しかしその直後の守りでサヨナラ打を許し、春季リーグは連敗スタート。敗れた専大は中盤以降、チャンスの場面であと一押しが足りなかった。
〈スコア〉
専 大| 100 011 011 |5
亜 大| 003 020 001x |6
〈スタメン〉
1(指)池間誉人(商2・糸満高)
2(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)
3(二)大庭樹也(経済1・明豊高)
4(一)福永裕基(文3・天理高)
5(右)秦匠太朗(商3・二松學舍大付高)
6(中)寺澤圭祐(経営2・検見川高)
7(三)金沢龍介(経済1・秋田高)
8(捕)伊勢裕行(経営4・桐蔭学園高)
9(左)山田克志(商3・東海大甲府高)
P 前田敬太(商2・中部商業高)
専大は初回、4番・福永の犠牲フライで1点先制に成功。先発の前田は立ち上がり、四球を出しながらも無失点に抑え、迎えた3回。1アウトからこの日初めての長打を許す。次の打者を四球で歩かせ、1アウト1,2塁。一打同点の場面で前田はライト前に落ちるタイムリーヒットを打たれ、同点に追いつかれた。
なおもピンチは続き1アウト1,3塁で迎えるは亜大の4番・頓宮(とんぐう)。勝ち越しのチャンスで亜大はスクイズを仕掛けてくるもバッテリーは落ち着いて対処。空振りを奪い、3塁ランナーをタッチアウトにした。
これでピンチを脱したと思われたが、前田は亜大・頓宮にカウント1-1からレフトスタンドに飛びこむ2ランホームランを打たれてしまう。この回3点を奪われ、逆転を許してしまった。
▲先発の前田は1発に泣く結果となった(撮影=冨樫)
専大は5回、3番・大庭の犠牲フライで1点を返すと、6回には2アウトから金沢のところに代打・和田を送る。チームの主将でもある和田は昨日の開幕戦では4番・サードでスタメン出場していたが、この日はベンチからのスタートとなっていた。
和田は追い込まれながらもファールで粘り、ストレートを振り抜くと打球はレフトスタンドに突き刺さるソロホームランになった。
▲チーム第1号ホームランはキャプテンのバットからうまれた(撮影=飛田)
グラウンドで誰よりも大きな声を出し、味方を鼓舞する姿が印象的な和田主将。たとえベンチからのスタートになっても、やることは変わらない― チームの勝利のために声をからし、熱い魂を前面に出して戦うキャプテンが反撃ののろしを上げた。
▲8回、1年生ながらスタメンに抜擢された大庭が2ベースヒットを放つ。第1打席で初ヒットを記録している大庭がこの場面でもチャンスを演出した。専大はその後チャンスを広げ、代打・秋葉和也(経済3・日大三高)の犠牲フライで1点を返す(撮影=冨樫)
点差を徐々に縮め、1点ビハインドで迎えた9回、途中出場の大橋将(経営3・天理高)が右中間へ3ベースヒットを放ち、0アウト3塁のチャンスを作る。なんとしても追いつきたい場面での長打だっただけに、これにはベンチの盛り上がりも最高潮を迎えた。
▲三塁打を放ち、塁上で拳を強く握った大橋将(撮影=飛田)
この場面で専大は代打に火ノ浦を送る。「ノーアウトだったので外野に打てばいい、と楽な気持ちで打席に入った。何とか同点に追いつかないと、という思いだった」という火ノ浦は、初球をレフト方向へ弾き
同点タイムリー2ベースを放つ。
▲火ノ浦の一打でチームは遂に5-5の同点に追いついた(撮影=飛田)
裏の守り、5回途中からマウンドに上がり、ここまで好投を続けていた堀田竜也(経営4・常葉学園菊川高)がノーアウトからサヨナラのランナーを出してしまう。
続くバッターは打ち取るも、堀田は亜大の3番・北村に死球を与えピンチを広げると、今日ホームランを打っている亜大の4番・頓宮を迎える。堀田は初球をレフト方向へ運ばれ、サヨナラタイムリーを許してしまった。
▲サヨナラ打を打たれ、マウンド上で悔しさをあらわにする堀田(撮影=飛田)
開幕カードは2連敗スタートと、苦しい滑り出しとなった専大。翌週11日からは國學院大と対戦する。
齋藤正直監督
「今日は1本が遠かったが、試合を続けていれば必ずどこかで1本でるはずなので。(途中出場の和田や大橋将らが活躍したことについて)みんな試合に出たいという気持ちは同じなので、それが結果として出ているということ。一人ひとりの力を合わせれば必ず勝てるはずです」
和田主将
「新チームになったときから亜細亜大に勝利することを意識してきたので、今日の結果はとても悔しい。当たり前のことを基本から見直すことが、チャンスでの1本につながると思っている」
(飛田翼・文3)