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5月10日、日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館にて春季関東リーグ第7戦である、対駒大戦が行われた。今季リーグも後半に入り、前半は結果8位というロースタートを切ってしまった専大は、監督も期待を寄せる小川猛(経営2・桐蔭学園高)の復帰もあり、巻き返しを見せたいところである。対戦相手の駒大は暫定11位と、こちらも波に乗り切れておらず、勝利に苦しむ。専大は確実に勝ち数を取りたいところであったが、格下相手ということもあり油断したのか、ミスが目立ち、フルセットにまで展開する。最後に粘りを見せたのは専大で、セットポイント3―2で勝利を収めたものの、課題の残る一戦となった。
<スターティングメンバー>
#1 山本湧(商4・東亜学園高)
#6 藤中謙也(経営3・宇部商高)
#7 高橋拓也(経済3・東亜学園高)
#8 小林之紘(経営3・創造学園高)
#11 小川猛
#18 小森郁己(経営1・佐賀商高)
#25 井上創太(経営1・東福岡高)
第1セット。今試合が復帰戦となった小川は1セット目から起用されるが、なかなか乗り切れない。全体的に攻撃が決まらず、ミスも目立つ。二度の連続得点を許す場面もあり、19―25と悪い出だしとなる。セットポイント0―1。
第2セット。小川に代り、川波潤也(経営2・九州産大九州産高)が出場する。序盤から相手のスパイクやサービスエースで6連続ポイントを奪われる。慌ててタイムアウトを取り、悪い流れを断ち切る。しかし、専大はブロックやレシーブがなかなか機能せず、駒大の攻撃を抑えられない。中盤から小森に代わって出場した古賀琢也(経済3・佐賀学園高)の活躍で得点を稼ぐが、立ち上がりが間に合わず、22―25でこのセットも落とす。セットポイント0―2。
後がない専大。迎える第3セット。川波のスパイクや藤中のサービスエースで出だしから勢いが出る。さらに山本のトスフェイントや巧みなゲームメイクで相手を翻弄する。ミスも最小限に抑え、25―18でセットを奪い返す。セットポイント1―2。
第4セット、第5セット。3セット目からの勢いは切れることなく、両セットとも専大がゲームの流れを掴む。相手のミスにも助けられ、常にリードを保つ。所々でレシーブが不安定になる場面も見られるが、逃げ切る形で、25―22、15―12でどちらも制し、セットポイント3―2で勝利した。
なんとか勝利を収めたものの、対戦相手への先入観での油断が出てしまった一戦となった。また、専大の弱点である、出だしの悪さが露骨に現れてしまい、今後の課題として残った。結果は本日の7戦目を終え、3勝4敗と6位につけた。次戦は明日、同場所にて対筑波大戦となる。今日の反省を生かし、油断せずに挑めるかがポイントになる。
(金高結・文3)
以下コメント
吉岡監督
「秋リーグ、全日本に向けてチームを合わせていく。小川は力のある選手。今は場数を踏ませ経験させて今後に期待している。小森、藤中がブレてしまうとチームが崩れてしまう。特に藤中には安定してほしい。(今日の試合は)どうにか勝ちきったからよかったが心に隙があった。他のチームは完成した状態だが、うちはまだ進化の途中。勝てるところを勝ってインカレの四隅(=シード権)を狙っていく」
山本主将
「チームの勢いが徐々に上がってよかった。次戦は最初から上げられるように意識したい」
藤中選手
「(今日の試合は)いいところがなかった。相手が駒澤だと思って油断してしまって隙が出来た。チームを引っ張っていかなければならないと思う。反省するところはたくさんあるが改善していきたい」
川波選手
「最初はベンチで見ていたが、ムードが悪かった。2セット目から出場して、3,4セット目で取り返せてよかったが、もう少し早い段階からのれていたらよかったと思う。今日は相手に合わせてグダグダしてしまったので、明日の筑波は油断せずにいきたい」