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4月27日、関東学生ハンドボール連盟春季4部リーグ・帝京大戦が東経大武蔵村山キャンパスで行われた。帝京大はここまで3勝を挙げており、優勝するためには倒さなければならない相手。連勝中で勢いに乗る両者の対決は、前半から着実に得点を重ねた専大に軍配が上がった。31-18の快勝だった。
専大は序盤から雰囲気で相手を圧倒した。出場選手はもちろん、ベンチからもよく声を出し、会場を専大ムードで包み込む。こうなると試合の主導権は専大が手にしたも同然。10分の時点で7-2と5点差にまでリードを広げていた。
この日の専大は守備が冴え、相手はなかなかシュートまで持ち込むことができない。また、その守備の良さが攻撃のリズムを生んでいたようにも見えた。GK・清水亘(商2・桐光学園高)が懸命に足を伸ばしてスーパーセーブを見せ、その勢いが7番・立山貴生(法4・九州学院高)のゴールにつながったシーンは、特に攻守の連動性を象徴していたようだった。
こういう展開で気をつけたいのは連続失点だ。連続失点を許すと、流れが相手に傾いてしまう恐れがある。しかし、この日の専大は失点直後の攻撃でのミスがほとんどなかった。16分に7mスローで失点したシーンでも、中島俊輔(経済3・専大付高)がきれいなジャンプシュートですぐさま取り返してみせた。
だが、30分のうちに一度も悪い流れがないことなどない。23分に専大の選手が2分間の退場処分を受け、人数が少ない状況に陥った時には微かに悪いムードが漂った。しかし、そこで再度専大に流れを引き寄せたのは、GKの清水だった。清水は相手の近距離からのシュートに臆することなく前へ出て防いで見せると、さらにその後には右足一本でのスーパーセーブ。この連続ファインセーブでリズムを取り戻した専大は、15-7の8点リードで前半を終えた。
後半は前半以上に右サイドからの攻撃が冴え渡り、立山、山内康督(法2・桐蔭学園高)のシュートが何度もネットを揺らす。それに負けじと、中島や木村健人(ネット情報3・玉野光南高)も得点を重ねていく。25分には、29-16の大差となっていた。
26分に7mスローのチャンスを得ると、3番・増田一尊(経済3・専大付高)がワンポイントで出場。増田がこれをきっちりと決め、この試合30点目を挙げた。さらに途中出場のGK・山本海人(経営3・多摩大目黒高)も好セーブを見せ、8番・粟竹正大(経営2・東高)も得点するなど、専大が全員で勝利を掴みとった。
この勝利で、専大は見事3連勝。帝京大を抜いて、この時点で暫定首位に浮上した。残り3戦で対戦する相手は現在下位に甘んじているチームばかりだが、専大は油断することなく4部優勝目指して白星を積み重ねるのみだ。
以下は選手のコメント
新村友哉主将(法3・東海大菅生高)
「チームの持ち味である、盛り上げる力が良い形での勝利につながっている。3部に上がるためには、残りの試合全てで勝つことが必要だと思っているので、勝つことは当たり前だと思って(今後も)戦いたい」
「後半戦のキーマンは立山と清水。立山の得点力と(GKの)清水がどれだけ(相手のシュートを)止められるかが鍵を握ると思う」
(安江 祐輔・経済3)