専大スポーツ編集部

　４月16日、ShonanBMWスタジアム平塚にて関東大学サッカーリーグ戦第３節、桐蔭横浜大戦が行われた。平日開催のこの試合、春とは思えない肌寒い気候の中でも圧倒的攻撃力を見せ桐蔭大に５－２で勝利しリーグ三連勝を飾った。

　前半開始２分、右サイドを仲川輝人（商４・日体荏原高）がドリブルで駆け上がると相手DFに倒されフリーキックを獲得。それを仲川本人が蹴り、中央の前澤甲気（経営４・清水商高）が頭で流し込み先制点。専大はその後も桐蔭大を攻め立てる。
　前半10分にGK福島春樹（法３・静岡学園高）の正確なロングフィードを仲川が受け、右サイドをドリブルで突破し中央へセンタリングをあげると、この日初先発の私市一樹（東海大菅生高）が右足で落ち着いて決め２－０。
　20分には前澤が左サイドで相手をかわし山川翔也（経営３・新潟西高）へ、これをシュートまで持っていくが惜しくもポスト直撃。このこぼれ球に反応したのは今シーズン絶好調の北出雄星（経済３・日大鶴ヶ丘高）が押し込み３－０。この後も引いて守る桐蔭大陣内でサッカーを続け前半だけで８本のシュートを放ち、専大が終始ペースを握ったまま前半終了。



　後半開始２分、フリーキックから前澤のヘディングシュートもポストに弾かれ追加点はならず。さらに追加点を狙う専大だったが徐々に桐蔭大に押し込まれていく。後半12分にリズムに乗れない専大の中盤を支配され右サイドへ展開され強烈なダイレクトシュートを決められてしまう。立て直したい専大とさらに追加点を狙う桐蔭大、両者とも決定的場面を作ることができず拮抗した試合が続く。
　この状況を打破したのが仲川だった。「チームの勝利のためにプレーする」と本人も語るように２試合終了してチーム総得点が８得点、そのうち仲川は１ゴール１アシスト。プレーを見ていても中盤でパスを受ける場面が目立っていた。後半29分、ピッチ中央の北出から相手DFの裏へスルーパス、そのままスピードに乗り相手GKまでかわし無人のゴールへ流し込む。昨シーズン得点王『仲川輝人』のゴールで桐蔭大を突き放す４点目を奪う。
　さらに勢いのついた専大は桐蔭大を攻め続ける。途中出場の大友郁也（成立学園高）、深澤知也がシュートを放つも枠をとらえきれず。後半41分に深澤のクロスを北出が落とし、星野有亮（経済４・静岡学園高）がミドルシュート。これを萩間大樹（経済３・瀬谷高）が触ってコースが変わり５点目。
　このまま試合終了かと思われたアディショナルタイム。専大守備陣が戻りきれず、左サイドを突破されると中央で頭であわされ失点。最後の攻勢に出た桐蔭大に対し落ち着いて守りきり試合終了。

　５－２で勝利しリーグ唯一の開幕３連勝を飾った。

源平貴久監督

―試合を振り返って
　中３日で５点取れたところは良かったですが、守備の面でまだまだ意思の疎通ができていないのが課題です。中盤が固定できていませんが、今日出た選手（私市一樹）がいい働きをしてくれたのが収穫です。

―次節好調の慶大戦ですが
　相手は引いて守ってくると思うので、それを突破するしか勝つ方法はないです。

河津良一主将

―試合を振り返って
　前半の早いうちに得点を奪えたことは良かったが、失点はいらなかった。左サイドでの守備の距離感をうまくとっていかないと厳しい。

―初出場の選手もいましたが
　どの選手が出てきてもその選手の良さを引き出すのが僕の役目だと思っています。

―次節に向けて一言
　中３日でコンディションは良くないはず。相手は調子がいいので、受け身にならず攻撃で圧倒したいと思います。

仲川輝人選手

―試合を振り返って
　最初の前澤の得点から攻撃はいい感じだったが、チームの目標である無失点を達成できなかったのは残念です。

―今日の試合１ゴール２アシストですが
　自分が得点することでチームの勝利につながればそれでいいです。アシストできるようにチームのためにプレーしています。

―次節に向けて一言
　中３日で100%は難しいかもしれないが、体を作っていきたい。チーム全体で自分たちのサッカーをすることができれば勝てると思います。