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2014.04.14
野球

東都大学春季リーグ 日大戦第3戦 投打に力の差を見せつけられ完敗
4月14日、神宮球場にて日大戦第3回戦が行われた。専大野球部は昨年の春以来、神宮球場のグラウンドに立った。この球場でプレーすることを望み、毎日しのぎを削りあい激しい熱戦が繰り広げられる“戦国東都”において、本来神宮でプレーすることを許されているのは東都1部リーグのチームだけである。しかし大学野球の聖地で1日だけプレーすることが認められた。対する相手は日大、1部昇格へ向けての正念場である。

この日の先発は池田駿(商4・新潟明訓高)。ここまで1勝2敗と勝ち星こそ恵まれてはいないものの、東洋大戦と日大戦とともに第1回戦を任されており、防御率1点台と安定したピッチングを披露している専大のエースである。実は日大戦第1回戦で打球が足に直撃し、次の回には降板している。まだその影響が残っていたはずだが、微塵も感じさせない姿で池田は先発のマウンドに登った。まっさらなマウンドに立つことこそエースの矜持。そのことを彼は行動で語ってくれた。

しかし池田の立ち上がりは、今までとは別人の投球内容だった。先頭打者にいきなりヒットで出塁を許すと、そこからさらに4連打で3点を失う。ここで未だ落ち着かない池田を1年生捕手の伊勢裕行(経営1・桐蔭学園高)が盛り立てる。なおも無死1・2塁の場面で、リードの大きい2塁走者を見逃さず素早く送球。見事アウトにすると、次の打者を三振に打ち取る。立ち直りのきっかけにしたかったが、7番根岸晃にもタイムリーを浴び初回だけで4失点を喫してしまう。ここで2回から坂元寿謹(経済4・太田東高)に早めの継投策をとる。予想外の継投にも関わらず、坂元は落ち着いたピッチングで打者を打ち取り4回を投げ無失点に抑える。

守備でリズムを掴むと、攻撃では4回に2試合連続スタメンの沖田勝俊(商1・履正社高)と昨日ホームランを放っている渡辺和哉(経営3・文星芸大附高)の連打で1死1・3塁のチャンスを作る。しかし日大のエース、戸根の前に後続が倒れチャンスをいかすことができない。結局、最終回に日大の1番根岸昴にホームランを打たれ万事休す。勝ち点を奪うことができなかった。7-2の完敗だった。

2週続けて3戦目までもつれ込むも、最後は力で押されてしまう結果となってしまった。全く勝てないのではない。最後に勝ちきれない詰めの甘さが露呈している。しかし試合中のチームの雰囲気は決して悪くはない。打線も3番荒木翔平(経営4・横浜高)が2安打を放ち、 最終回には伊與田一起(経営2・明徳義塾高)の2点タイムリーで一矢報いた。中心選手に当たりが戻ってきているのは確かである。チャンスが残されている以上、ここで諦めるわけにはいかない。まだ見ぬ光を求めて、次戦の立正大を戦う。

日大|400 000 003|7
専大|000 000 002|2
(新井 健太郎・文2)