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5月6日、明治学院大学体育館で関東春季リーグ(3部)第5戦が行われた。専大は4試合を消化した時点で3勝1敗の2位につけており、全勝で首位を走る青山学院大学との頂上決戦に勝てば最高のシチュエーションとなる。選手はモチベーションを高くして臨んだはずの一戦だったが、結果は無惨にも16点差をつけられての大敗だった。
前半は突き放しにかかる青山学院大学に対し、差を縮めにかかる専大という様相で展開していく。相手の組織プレーに振り回されたが、専大のシュート精度も高く、一時は1点差に迫るなどリズムは悪くなかった。しかし、首位をいくチームはここぞという場面で集中力を高め、攻め気を逆手に取るカウンターからリードを広げていく。それでも前半を終えた時点では4点差と、まだ挽回のチャンスは十分にあった。
しかし、勝負の行方は後半開始5分足らずで決まってしまう。ディフェンスの戻りが遅くなったところを突かれ、青山学院大に怒涛の6連続ポイントを許してしまう。ようやく連続ポイントを断ち切るゴールを挙げたと思うと、相手はボールを拾い上げてセンターサークルにダッシュし、矢のような速攻からすぐさまゴールを奪い返した。専大の息の根を止めるには十分な、それほどショックの大きい1点だった。その後も鋭いカウンターにゴールを脅かされ続け、後半だけで失点は27をたたいた。
普段の練習場である体育館が改修工事で使用できなかったことや、主力選手に怪我が多かったことなど、誤算は少なくなかった。それでも今回の対戦で両チームの差が浮き彫りになったのは事実だ。リーグ戦はあと2試合(うち1試合は参考試合)を残すものの、昇格条件の2位以上はほぼ絶望的。更なる飛躍のためにも、いいイメージで残り試合を戦いたいところだ。
・スコア
31-47(前半16-20)
五味智明(4・駿台甲府高)コメント
「力の差はあまりないと思っていたが、相手が思った以上に強かった。まさかこんな大差になるとは…。(相手の速攻について)リスタートはもともと頭にあったが、想像以上の速さだった。45度の二人にやられてしまった。(自身にとって最後の大会だが)走って点を取るのがうちの武器なので、後輩にはそれを受け継いでいってほしいと思う」
(山中克浩・経済2)