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4月12日、秩父宮杯第62回関東大学アイスホッケー選手権大会の2回戦がダイドードリンコアイスアリーナ(西武新宿線「東伏見」駅前)にて行われた。専大の今大会初戦の相手は日体大。激しい攻防の末に、決定機を数多くものにした専大が6-2で勝利した。次戦は19日の17時から、同会場にて予定されている。
今大会は、20分×3ピリオドの試合時間で行われるトーナメント戦。そのため、一度でも負けると順位決定戦へと回ることになる。
アイスホッケーでは、反則を犯した選手が規定の時間(主に2分間)退場処分を受けることがあり、その間人数の多いチームが有利に試合を運ぶことができる。これはパワープレーと呼ばれ、その時間でいかに攻められるかが勝敗の鍵を握る。退場処分を受けた選手は、時間が経つか、味方チームが失点した場合解放される。
また、アイスホッケーは攻守の入れ換わりが激しく、スピーディーなプレーの連続のため、一瞬たりとも目を離せない緊迫感が見所だ。選手交代がインプレー中に頻繁に行われることも他の競技にはあまり見られない特徴だろう。
かくいう私もアイスホッケーを観たのはソチ五輪がほぼ初めて。生観戦は今回が初だったが、かなり楽しんで観戦することができた。選手たちが激しくぶつかり合う迫力を目の当たりにし、思わず力が入ってしまった。最初はパックを追うので精一杯になってしまうかもしれないが、慣れてくるとすぐフィールド全体が見渡せるようになるだろう。
熱い男たちの本気の闘いに魅せられ、アイスホッケーにのめり込んでしまう方は多いのではないだろうか。少しでも興味のある方は、一度観戦に行ってみると良いかもしれない。ただ、リンクサイドは少々寒いので、防寒対策はお忘れなく。
関東大学アイスホッケー選手権は、4月~6月の土日(平日の夜も数度)に行われている。一般の入場料は1000円。複数試合観戦できる土日がおすすめです。
《試合経過》
専大は試合開始早々、10番・三浦真一朗(法2・東北高)と16番・井部修久(法4・白樺学園高)が続けざまにシュートを放ち、相手ゴールを脅かす。すると7分、相手の選手が反則により2分間の退場。専大にパワープレーのチャンスが訪れる。そのパワープレーが残り30秒を切った時、78番・武田直道(法3・北海高)がゴール前へ鋭いパスを通す。それを井部が押し込み、専大が最初のパワープレーを先制のゴールへと繋げた。
第1ピリオドも残り3分程となり、このまま終わるかに思われたが、ここで専大は二人同時にペナルティを受けてしまう。二人少ない状況となってから約30秒後、専大は同点ゴールを許してしまう。
しかし、その後専大の選手が戻ってくるのと入れ換わりで、相手の選手が退場。このチャンスに専大は怒濤の攻撃を展開し、最後はゴール前の混戦から武田が押し込んで勝ち越しのゴールを決めた。その直後に23番・福島健一(経済1・北海高)のゴールも生まれ、第1ピリオドは3-1の専大リードで終えた。
第2ピリオドは、立ち上がりにいきなり失点を喫するなど、中盤まではやや守備に追われる時間が長くなる。しかし、その時間帯をGK・戸津寛太(法4・長野工高)を中心に全員で体を張って守りきると、終盤には専大の反撃が始まる。
17分には、9番・吉岡大輝(経済1・北海高)の鋭いロングシュートが相手ゴールへ一直線に突き刺さり、4-2とリードを広げた。得点後の吉岡の会心のガッツポーズが印象的だった。
その後も立て続けにゴールを奪い、終わってみれば6-2。シュート数も15-6で相手を圧倒する第2ピリオドとなった。
4点のリードがあったからか、第3ピリオドは少し大人しめの試合となった。どちらも得点を挙げられないまま残り時間約2分となったところで、相手がGKとフィールドプレーヤーを交代し、一か八かの6人攻撃を仕掛けてくる。それでも専大は最後まで守りきり、試合終了。
6-2(シュート数37-22)で日体大を下した専大が、準々決勝への進出を決めた。次戦は19日の17時から、中大との対戦が予定されている。
《試合詳細》
第1ピリオド(3-1) シュート数(12-7)
09:08(専)得点→井部 アシスト→武田、吉岡
17:15(日)得点→佐々木
19:02(専)得点→武田 アシスト→佐藤僚介(法3・八工大一高)
19:29(専)得点→福島 アシスト→武田、三浦
第2ピリオド(3-1) シュート数(15-6)
21:40(日)得点→阿部
37:29(専)得点→吉岡 アシスト→武田、佐藤
39:14(専)得点→福島 アシスト→吉岡、井部
39:54(専)得点→吉岡 アシスト→武田、佐藤
第3ピリオド(0-0) シュート数(10-9)
合計(6-2) シュート数(37-22)
(安江 祐輔・経済3)