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10月27日、日体大健志台米本記念体育館にて関東大学秋季リーグ戦第9戦となる明大戦が行われた。明大とは東日本インカレの準々決勝にて敗戦して以来の公式戦で、4か月ぶりの雪辱を果たしたい一戦であったが、2‐3で明大に公式戦2連敗した。
専大2(18‐25、25‐18、30‐28、28‐30、10‐15)3明大
スターティングメンバー(背番号順)
#1 長友優磨(商4・都城工高)
#3 孫兆濤(商4・宇部商高)
#4 板宮築(経済4・川崎橘高)
#8 山本湧(商3・東亜学園高)
#12 藤中謙也(経営2・宇部商高)
#18 川波潤也(経営1・九州産高)
#22 吉澤玄裕(経営1・東亜学園高)
第1セット。けがで戦線を外れている高橋拓也(経済2・東亜学園高)に代わり、センターには孫が起用された。序盤から相手にリードを許し、点差を縮めるどころか、どんどん点差を広げられてしまう。さらに、ネットタッチやスパイクアウトなど自身のミスも続き、18-25でセットを先取された。
第2セット、前のセットの悪い流れを断ち切ったのは孫のスパイク。「残りのリーグ3戦は全部勝ちに行く」と前日に強気なコメントを残した4年生の彼らしい攻撃であった。そこから専大は勢いづくも、相手の粘り強い攻撃に一進一退のスコアが続く。打破したのは期待の1年生・川波。連続でスパイクを決め、チームに流れを引き寄せ始める。その流れを完全にものにしたのはやはり主将の長友のスパイクだった。長友が続けてスパイクを決め出すと、明大も慌ててタイムアウトを取る。これにより、完全に専大は流れを引き込んだ。力強いスパイクが特徴の明大のアタッカー杉本(#10)のスパイクを長友、孫と2連続でブロックし、明大に2度目のタイムアウトを取らせる。勢いづいた専大は順調に得点を重ね、25-18で貴重なセットを獲得する。
勢いをそのままに持ち込みたい第3セット。序盤はどちらもリードを許さない展開から、長友がブロックで相手の攻撃を止め、また、中盤で起用された川端修(商2・開智高)がサーブで相手を崩し、点差を一気に広げた。しかし、このまま勝ち取らせてくれるほど明大は甘くない。相手の粘りに加え、どこか専大にも油断があり、23点目を取ってから5連続失点をする。24点目を取っても、そのあとが続かずデュースへ突入。長友や川波の攻撃で危なげなく30-28でセットを連取した。
あと1セットで勝利という専大が有利な状況でスタートしたこの第4セット。専大の若干のリードで進むも、後半に追いつかれ再びデュース戦へ。最後はブロックを決められ、28-30で惜しくもセットを落とす。勝負は最終セットへ持ち込まれた。
何としても取りたい最終セット。一進一退で進むも、トスのミスが2回も続き、点数の少ない第5セットには大きく響き、10-15で試合を終えた。
第9戦を黒星に終えた専大は4勝5敗で8位。最終週に残したあと2戦、現段階で専大よりも上位にある順天堂大戦と、春季リーグでも敗戦を喫した日体大戦と厳しい試合が続く。しかし、ひとつでも多くの勝ち星を得て、12月にある全日本インカレに繋げたいところだ。
(小川 史緒梨・文2)
吉岡監督
「勝ちゲームを落とした。代役を担える選手のいない今のチームではこの程度でも仕方ないかもしれない。今はとにかく我慢して、この悔しさを全カレにぶつけられればいい。今後の課題は藤中のレベルアップ。スパイク、サーブ、ブロック、サーブレシーブ全てにおいて彼のレベルアップがチームの強化につながるはずだ」
長友主将
「1セット目はなかなか自分たちのバレーができなかった。2セット目では、監督に思いきりサーブを打てと言われてから思うようにプレーできるようになり、いい試合運びができた。でも、試合の終盤で勝ちを急ぎ過ぎてしまった。最後の詰めが甘く、自分たちの悪いところが出てしまった。とにかく勝てる試合を落として悔しい。勝ちたかった。個人としては徐々に上がってきているが、まだ万全な状態じゃないので、残りの試合も修正しながら頑張る」
孫選手
「全体的には悪くはなかったが、気持ちで負けた。3セット目は気持ちで取れた分が大きい。チーム皆に今は自信がない状態である。次の2戦は勝って自信を取り戻したい」
板宮選手
「自分が決めなければならないところで決めきれなかった。長友に負担をかけないようにと思ったが、まだまだ自分が頼りなく、長友にトスが集中してしまった。(リベロと交代するので)センターは試合に出る時間が少ないし、トスが上がったら必ず決めていきたい。(リーグ最終週に向けて)2勝していい雰囲気で終わって全カレにつなげたい」
山本選手
「負け癖がついてしまっている。4セット目を落としたのが痛かった。(最終週へは)切り替えていくしかない」
藤中選手
「今日の試合は監督に練習と思えと言われていてトスを多く上げてもらっていた。その機会をもらっていることに応えて全カレに向けていきたい。来週に向けて、サーブが上手くいっていないので修正できたらいい。大学のあと2年、その先もバレーを続けていきたいので、今もらえている機会を利用してサーブもスパイクも強化していきたい」
川端選手
「一本は決めようと思ってはいたが、決まるとは思っていなかった。結果、流れを変えることができたのは良かった。4セット目の最初は良かったが、最後の競るところでダメだった。ラスト2戦は勝って全カレにつなげたい」