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2025.12.22
陸上競技

【陸上競技部】卒業特集! 苦しい1年間を過ごすも充実のラストラン 手塚太一⑤

 12月14日。川崎国際EKIDEN 2025で4年生がそろっての大学ラストレースを迎えた。選手・マネージャーの立場で数多くの舞台で戦い、チームの中心となっていたこの世代。笑顔で大学陸上生活に幕を閉じた専大戦士の声を最後にお届けする(取材は12月14日に行いました)。

▲充実のラストレースとなった手塚


手塚太一(経営4・那須拓陽高)

── レースを振り返って。

「今日は目標が25分でした。タイムは25分8秒だったので、大体クリアできたので良かったなと思っています。でも、走ってみたらめちゃめちゃ寒いですし、向かい風と追い風の交互で結構きつかったんですけど、目標に近い走りができて良かったです」


──この大会を迎えるまでの心境は。

「予選会が終わって、4年生は各自で練習することを決めました。でも、この大会や地元の駅伝に呼ばれていたのもあって、楽しく練習しながら、今日の大会も現役でやっていた時とは違う楽しい感じで走れて良かったです」


──今日のレースプランは。

「レースプランは、最後に落ちないように最初は余裕を持ってという感じだったんですけど、(思ったより)風があって、よくわからない感じで途中から走っていました」


──大学4年間を振り返って。

「3年生の時、箱根駅伝に出ることはできましたし、他にもケニア合宿とか、貴重な経験をたくさんすることができたので、充実した4年間だったかなと思っています。でも、4年目、足が異変というか、上手く動かない感じの症状(ぬけぬけ病=動作特異性局所ジストニア)になってしまった。最後の1年は不完全燃焼で終わっちゃったんですけど、トータルで見たら充実していて楽しい4年間だったかなと思っています」


──今日の足の状態としては。

「足の痛みがあるわけではなく、走り方が変になってしまう感じの症状なんですけど、今日はそこまで(症状が)出ずに走れたかなと。気持ち良く走れていました」


──4年間で印象に残ったレースは。

「箱根駅伝はあまり上手く走れなくて、良い思い出ではないんですけど、箱根駅伝を目指して入学してきた中で、その舞台を走ることができたことは、一生忘れない思い出になるのかなと思います」


──陸上を始めたきっかけは。

「元々、小学生の頃の持久走大会で1位を取って、長距離を走るのだけは得意で。中学校に入っても持久走大会で良い順位を取りたい感じで、陸上部の長距離に入りました。そこからは記録が伸びてくれて、高校でも続けて箱根駅伝を目指せる実力も付けたので、大学まで続けて来ることができました」


──専大を選んだ理由は。

「高校生1、2年生の時は、ケガであまり大会とかに出られてなくて、結果も残せていなかったんですけど、そんな中で高校の監督が専大の長谷川淳監督に紹介してくれました。(専大は)一番初めに声をかけてくれたというか、気にしてくれたところだったので、(3年生で)記録が出て、他の大学からも(誘いが)あったんですけど、そこに決めました」


──4年生はどんな学年か。

「同期は新井(=新井友裕、文4・浦和実業学園高)を筆頭にして、個性豊かで実力もある学年だったので、そこでお互いに負けたくない気持ちを持ちながら切磋琢磨できたかなと思いますし、特に新井は、自分の同級生に専大記録を持っているやつがいるというのは、最初は勝ちたいなとかあったんですけど、今は誇りというか、同期にすごいやつが居て良かったなと思います」


──今季は副主将に就任したが。

「副主将として、自分がチームに対して何かできたかなと思うと、多分何もできていないと思います。この1年間で、本当に走りで示したかったんですけど、あまり足も調子が良くない感じだったので何もできずに、声を出して引っ張るタイプでもなかったので、チームの力になれなかったのかなとは思っています。でも、後輩たちは責め立てることなく、副主将という立場を認めてくれていたので、そういうところでは後輩にもたくさん助けられたと思います」

──期待している後輩は。

「最後の1年頑張ってほしいなと思っているのは、大西裕翔(文3・京都外大西高)です。大西とは自分が2年生の時に(寮の)同部屋だったので、そこで仲良くしていたので、(大西は)1、2年の頃は走ってタイムも時々出ていたんですけど、やっぱり今年はケガで全然走れていない。4年生になって最後の1年になると思うので、ケガで苦しい心境ではあると思うんですけど、最後の1年、もう1回頑張ってほしいです」


──専大ファンへのメッセージは。

「4年間を振り返って、自分は予選会とか箱根駅伝とかに出させてもらったんですけど、あんまり良い結果を残せなかった。そこは自分の悔いではあって、応援してくれる人には申し訳ないなと思っている。その中でも『次は期待しています!』とか言ってくれる人がいるのは、頑張る原動力になっていましたし、本当に期待と応援をしていただいてありがとうございます」




取材=小畑祐人(文2)、写真=竹田一爽(文4)、大内奈々(経営3)