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2025.09.30
卓球

【卓球部・女子】 最終戦で惜敗 秋季リーグ5位で幕を閉じる 首藤・遊佐は最優秀ペアに

〈2025年(令和7年度)秋季関東学生卓球リーグ=9月18日 代々木第二体育館〉

 

 リーグ最終戦である第7試合は日体大と対戦。1番を取られるも、2、3番のシングルスで巻き返す。しかし、4番のダブルス、5番もフルセットの末、敗れた。両者一歩も譲らず展開となり、最終試合の7番まで回るも落とし、惜しくも敗戦。3-4で敗れた専大は、5位で秋季リーグを終えた。

 今大会5勝2敗と好成績を残した首藤成美(文2・希望が丘高)・遊佐美月(経営1・愛知みずほ大学瑞穂高)ペアは最優秀ペアー賞を受賞した。


▲最優秀ペアー賞を受賞した首藤(左)と遊佐(右)


 1番手に抜てきされた山岸唯菜 (文1・新潟産業大学附属高)は第1セットを2-11で取られるも、続く2セット目を11-9で取り返した。しかし、第3セット、第4セットともに失い、シングルスを落とした。

 

 2番手は首藤が任された。第1セット、第2セットを連取したが、相手の猛攻で3、4セットを取られた。5セット目では、回り込んでドライブを打つなど、積極的に攻撃をしかけ11-8でセットを取り、試合をものにした。

 

 3番手は村松愛菜(文2・富田高)が担った。「自分がしっかり勝って、いい流れで4番のダブルスに回そうと思い、試合に入った」と語った村松は、第1セットを2点で取り、その後も落ち着いたプレーをしてストレート勝ちをした。

▲ストレート勝利を収めた村松


 4番のダブルスは首藤・遊佐ペアが出場した。対する日体大のペアは令和7年度関東学生新人卓球選手権大会で優勝を収めた岩木仁香選手・西川結選手ペアであった。第1セットを9-11で失うも、続く第2、第3セットを連取。このまま波に乗りたい専大ペアは、デュースに突入するも第4セットを許した。5セット目では勢いに飲まれ、0-4となったところでベンチがすかさずタイムアウトを要求。タイムアウト後も主導権を握ることができず、2-11で5セット目を奪われ善戦するも敗れた。

 

 試合後、遊佐は「春季リーグでは勝っていた相手だが、新人戦優勝など強い相手だと分かっていたから向かっていく気持ちで入った。競った時に自分たちが少し焦ってしまい、プレーが雑になったことが負けに繋がってしまったと思う」と原因を見つけていた。 

▲奮闘した首藤(左)と遊佐(右)


 最優秀ペアー賞を受賞した2人は「春季リーグに続けて秋季リーグでもペア賞を貰うことが出来てすごく嬉しい。苦しい場面が多かったけど二人で声を掛け合いながら試合できた。まだまだ試合があるので上位目指して頑張りたい」(首藤)

 「試合中に話し合ったり、ハイタッチをしたり、春季よりもコミュニケーションを増やしたことが結果に繋がったと思う。全勝でペア賞をとりたかったから、来年は全勝でペア賞を目標に頑張りたい」(遊佐)と語り、さらなる高みを目指していた。

▲ハイタッチをする首藤(右)と遊佐(左)


 5番手は主将の立川朋佳(経済4・進徳女子高)が務めた。相手は先ほどのダブルスに出場していた1年生の西川結選手。1セット目にサービスエースを4本取るも、10-12で失った。続く第2セットは勢いで相手を圧倒させ、セットを奪った。3セット目は一進一退となり、9-11とセットを献上。追い込まれた立川だったが、3球目攻撃を仕掛け第4セットを制した。第5セットはサーブミスやブロックが決まらないなど、小さなミスが目立ち、相手に軍配が上がった。

 

▲最後のリーグ戦を戦い抜いたキャプテンの立川


 後がない専大の6番手には遊佐が起用された。「4年生最後のリーグ戦だったから最後まで絶対回して終わりたいという気持ちで臨んだ」そう意気込み、1セット目からの早いラリーを自分のものにし、セットを先取。第2セットは9-11で落とすも、0-4という劣勢の中、強打で攻撃し、気持ちの強さを見せつけた。3セット目では連続でスマッシュを決め、会場を沸かせた。流れを完全に掴んだ遊佐は第4セットをものにして、勝利を収めた。


 「相手は新人戦と春季リーグで対戦し、2勝していて、相手は絶対向かってくると分かっていたから、押される側にならないよう、1年生らしく元気に試合しようとだけ思い試合に挑んだ」と過去の対戦を思い出しつつ、ルーキーらしいプレーしていたことを話した。

 

 3-3で迎えた7番。リーグ最終戦の行方は陳ケ尾真子(文4・和洋国府台女子高)に託された。序盤から早い展開のラリーを繰り広げた両者は一歩も譲らなかった。しかし、惜しくも10-12でセットを譲った。2セット目は相手に勢いがあり、押される形でセットを逃した。第3セットは上回転ラリーが多くなった。バックを得意としている陳ケ尾だが、相手の方が一枚上手で勝利には届かなかった。

▲陳ケ尾にとっても最後のリーグ戦であった


 9月10日から行われた秋季関東学生卓球リーグ。専大は3勝4敗の5位という結果になった。過去3位以内という結果が多かったため、悔しい結果に終わった。

 

 この結果に対し、主将の立川は「今回のリーグ戦は5位と4年間のリーグで最も悔しい大会となってしまった。また次の春リーグに向けてもいい位置でバトンを渡すことができなかった。主将としても至らないことの方が多く、皆に迷惑をかけてしまったが、後輩たちはこの悔しさをバネに来年はもっと頑張ってほしい」と未来の専大女子卓球部にエールを送った。

 

 あの日見た“優勝”の景色をもう一度。悔しさを力に変えて、春こそは歓喜の瞬間を掴み、笑顔で終われるように。専大女子卓球部は、未来へ向かって走り続ける──。

 

 

 

文=大石真碧(文2) 写真=君嶋悠樹(経済2)