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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月27日 国立代々木競技場第二体育館 専大85-101早稲田大〉
リーグ第10節は早大と対戦。試合開始直後は加藤律輝(経営3・羽黒高)が先制点を取り好調な出だしだった。その後徐々に早大に主導権を握られ点差が開く。後半、素早いパス回しやリバウンドで点差を詰めるも相手の勢いのある攻撃に得点を許し85-101で試合終了。白星を飾ることはできなかった。
第1Qは早大に徐々に追い越される形になった。素早い動きで先制点を取ったのは加藤。それに続いて笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)がフリースローを決め専大が優位に立つ。しかし相手の3ポイントを許し追い越され、その後も相手の流れを変えられず点差が開いてしまう。悪い流れを断ち切ろうとタイムアウトをとり、後藤晴(商4・美濃加茂高)が相手のディフェンスを崩し点を決めるも、17-27と10点差で第1Qを終えた。
第2Qは古山幸聖(文1・桐光学園高)が加わり、専大ボールで始まった。古山の勢いのある攻撃やアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)がリバウンドからゴールを決めるが点差は開いたまま。だが中盤、アピアがパスを受け勢いをつけダンクを決めたことにより流れが変わり、清水愛葉(文4・北陸学院高)が3ポイントを沈めた。このまま流れに乗ろうとした専大だが、相手の素早い攻撃に翻弄され、点差が広がってしまう。体制を整えようとするが、36-52と早大リードで前半を終えた。
▲ダンクを決めるアピア
第3Q、専大は粘りのプレーを見せた。早大ボールで開始し、笠木がゴール下に素早く潜りゴールを決めるも、相手の得点を許してしまう。その後笠木がパスを回し3ポイントを決めるが、相手もゴールを決め膠着状態が続く。状況が変わったのは中盤。松野遥弥(経営4・桜丘高)が3ポイントを連続で決め、徐々に点差が縮まる。64-70と6点差まで追い詰めるが、第3Q終了間際で相手が3ポイントを決め66-79で最終Qへ。
第4Qは専大ボールで始まり、山口隼(経営3・北陸高)がボールを繋いで得点を決める。その後は両者得点を決められない状況が続くが、早大が攻撃を仕掛け3ポイントを決められてしまう。点を取っては取られる状況が続き、笠木がロングパスから素早い動きで点を決めるも、相手の3ポイントを許し点差は17に広がってしまう。残り3分を切ると全体の動きが早くなった。多方向にパスを回して相手を翻弄し、後藤が3ポイントを決めるも点差は縮まらず85-101で試合終了となった。
▲シュートを放つ松野
今試合で17得点を決めた笠木は「厳しい戦いが続いてる中で今日は1勝しようという気持ちで臨んだ。結果としては勝てませんでしたが、試合の内容的には悪くなかった」と試合を振り返った。また「この試合に入る前に合宿があり、そこで一人一人がまずは1勝という気持ちを出して新しいことをやっていた。勝てなかったけど今日やって上手くいったのでやってきたことは間違いないと信じている」と今試合に向けて準備していたことを語った。
佐々木優一監督は「今早稲田は勢いのあるチームだったので簡単に相手の3ポイントだったり、点の取り合いにならないように意識していた。だけど入りのところで主導権を握られた状態でゲームが展開してしまったのは少し修正しなくてはいけない」と今試合を振り返り反省点を語った。また「ゾーンディフェンスというのを練習していて、そのディフェンスが機能していた時間が結構あったと思う。良い部分も出ているので、悲観的にならずに良い部分を伸ばし、修正点をしっかり修正して積み上げていければと思う」と今試合でのチームの良かったところを話した。
開幕から10連敗と苦しい結果が続くが、今試合の反省点を活かし、前半戦最後の中央大学との試合に臨む。笠木は「次は前半戦最後の試合で、最後勝って後半戦行きたいので本当に死に物狂いで頑張る」と次の試合に向けて意気込んだ。
文=上條帆乃香(商1)
写真=木田晨一朗(人間科学2) 髙橋沙瑛(文2)