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2025.05.14
陸上競技

【陸上競技部】レースの後半に苦しんだ上山 自身の走りを見直し更なる成長へ

<第104回関東学生陸上競技対校選手権大会 4日目=5月11日 相模原ギオンスタジアム>


 関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)の最終日には男子2部5000m決勝が行われ、上山詩樹(経済3・敦賀気比高)が出走した。レースの後半はペースが乱れ22着の14分24秒88でフィニッシュ。今後において課題が残るレースとなった。


▲4000mを通過したあたりから険しい表情になった




〇レースの後半、苦しい展開に 「後半の走り」を鍛える

 高速なレースを走り「率直に実力不足だった。やっぱり(A)標準を持っていない中で挑んだレースだったので厳しい展開にはなるってわかっていたが、その中でも上手く走るっていうところができなかったし、させてもらえなかった」と実力不足を悔いた。


 レースの前半、上山は順調にペースを刻んでいった。「監督とも集団が割れるだろうっていうことは話していたので、位置取りはしっかりしながら、ハイペースになったら13分台を狙うレースにしようみたいな。それで、スローペースになったら順位をちゃんと狙うレースにしようみたいな話をしていて、自分としては良いところで行けた」と前半は良い位置でレースを展開した。

▲レース前半は落ち着いてポジショニングができていた


 しかし、レースの後半になるにつれペースを落としてしまう。4000mを通過すると険しい表情になり、22着の14分24秒88で終えた。「4000mぐらいまでは國學院さんの後ろにつかせてもらっていて、良いペースで刻んでいた感覚はあったが、きつい時にキックできなかったりとか、上半身がブレてしまってフォームも悪くなったりとかしてしまったので、きつい時の走りっていうのが課題」と口にした。

 長谷川淳監督は「練習の中でも好不調の波が少しあった中では、前半から積極的に付く選手をしっかり決めてレースをしていた。ただ、後半の2000mのところの落ち幅が大きいので、落ち幅のところをもう少し抑えていけるにはどうしたらいいかっていう取り組みを、本人も我々も含めてやっていかなければと。3000mまでしっかり入れるが、後半はやはり持たないので、そこの体力面や脚力面、メンタル面の進化というのは求められていくのかなとは思う」と更なる向上を求めた。




 苦しいレースとはなったが、収穫があった。「きつい時にいつもフォームが乱れてしまうが、一旦押さえて整えられた瞬間があったのでそこは良かった。今後もそれを継続してできるような筋肉をしっかりと鍛えていきたい」と今後はフィジカルを磨き上げていく。今大会を含む直近のレースでの走りを反省し「後半の走りというのはどのレースもそうだが、突っ込んで粘るレースっていうのを最近多くやってしまっている。一旦、後半の走りの部分を変えたいので、体幹も含めて強化していきたい」と自身の走りを見直す。


 昨季は新井友裕(文4・浦和実業高)、ダンカン・マイナ(商2・専大熊本玉名高)とともに専大の三本柱の一角として箱根駅伝に出走した3年生は「個人的にはロードに対して自信がある。箱根駅伝(での走り)を皆さんも期待されてると思うので、箱根駅伝で結果を残せるようにもう一度、一から頑張っていきたい」と夢舞台で進化した姿を見せることを誓う。


▲専大の三本柱の一角として、チームを箱根駅伝シード権獲得へ導くことに期待がかかっている




文・写真=門前咲良(文3)