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2015.10.06
野球

【野球部】相手打線を3安打に抑えるも一発に泣く

10月6日、東都大学秋季リーグ対国学院大戦(第1回戦)が神宮球場で行われた。春季リーグ覇者専大でも唯一勝てなかった相手が国学院大であった。(0勝2敗で負け越し)その苦手な相手に勝ち点を挙げることこそが連覇への近道である。

打線は初回からチャンスを作り3番森山恵佑(商3・星稜高)が初球を叩き先制。その裏に逆転を許した直後にも7番高崎健太(経営4・常葉菊川高)のタイムリーなどですぐさま取り返し再逆転。専大に流れを引き寄せる。一方の投手陣は大野亨輔(商4・星稜高)が初回から乱れ、わずか1回を投げ降板。2回から無失点に抑え踏ん張っていたリリーフ陣も5回に粘り切れず3ランを浴び逆転を許す。結果的にこの失点がこの試合の決勝点。その後打線は終盤に塁を賑わすも得点に繋がらなかった。なおこの試合では投手の宮里泰悠(商3・浦添商高)・下手投げの佐々木泰裕(商1・秋田商高)がリーグ戦初登板を果たしている。

 

<試合内容> 

 雨天中止試合を優先的に消化していくために専大はいつもよりも数時間遅いゲームスタートとなり試合中盤にかけて照明も入るなどナイトゲームさながらの試合となった。

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 ▲7回裏、専大の守備機会


 

 専大は初回に先頭打者の伊與田一起(経営3・明徳義塾高)がフルカウントまで粘り四球を勝ち取り出塁。2番三浦拓馬(商4・札幌一高)が送りバントで1死からランナーを2塁に置き、先制のチャンスを迎える。すると3番森山がフルスイングで初球を捉えると、打球はセンターの頭を越え、先制のタイムリー2塁打が生まれ幸先の良いスタートを切る。

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 ▲先制タイムリーを放つ森山外野手
 

 専大の先発はエースの大野。ここまで3勝1敗・防御率1.11と1部リーグの先発陣の中でも群を抜いて安定した投球を誇る投手だ。しかし、今日の大野はピリッとしなかった。先頭打者に2塁打を許すと、2番打者には死球。3番打者には送られ、ランナー2塁3塁のピンチを背負う。いつもならここを切り抜ける大野だったが4番打者のときにワイルドピッチで失点。5番打者にも初球を簡単にレフトに飛ばされ犠牲フライで逆転を許す。その後6番打者を三振に切って取りこの回を終える。大野はこの回を以って降板。

 

 

打線は2回表に先頭の6番福田晃規(商4・県岐阜商高)が左中間を割る2塁打で出塁すると、7番高崎もレフトの頭を越える2塁打が出てすぐさま同点に追いつく。次打者の8番時本亮(経営4・大垣日大高)のレフト前安打で1アウト1塁3塁の逆転のチャンスを作る。(このチャンスを作るまでにわずか5球しか要していない)その後9番和田裕生(経済2・福岡大大濠高)の併殺崩れの間に3塁ランナーが還り逆転に成功する。

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 ▲高崎に同点タイムリーが生まれる! 


 

 一方、大野が降板したため2回からは前回の日大戦で初登板を果たし、無失点の好投をした勝田翔紀(商1・大社高)がマウンドに上がる。5回2アウトまで一人のランナーを出すことなく好投していたが、2アウトから9番打者に粘られ四球で初めてのランナーを出すと、次打者にも四球でピンチを背負う。そして2番打者には初球を捉えられてしまう。打球はライトスタンドに飛び込む3ラン。一発で逆転を許してしまう。また、3番打者には死球を出してしまいここで降板。2アウトまで抑えていた勝田にとっては悔しい5回の投球となった。

 

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 ▲大野の後を投げ5回途中まで好投する勝田
 

 5回からは山田宏夢(商1・北照高)・宮里・佐々木泰とつなぎ、わずか1安打に抑える無失点リレー。終わってみれば専大投手陣は3安打に抑える好投。しかし5回に勝田が浴びた3ランの一発が専大にとっては重たくのしかかった。

 打線も6回以降は毎回ランナーを出し、8回には1アウトから4番濱田竜之祐(商4・鹿児島実高)が久々の長打となる2塁打でチャンスを作るも後続が続かず、国学院大先発に初完投勝利を献上してしまった。

 

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 ▲初登板を果たした宮里。無失点に抑え、打線の援護を待った!


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    ▲こちらも初登板となった佐々木泰。



 初戦を落としてしまった専大だが、山田宏・宮里・佐々木泰の無失点リレーは大野・高橋礼(商2・専大松戸高)などの先発陣が苦しい時の支えとして期待を持つことができる。明日は今日1回でマウンドを降りた大野の登板機会も考えられる。全員野球で第3戦に持ち込み、勝ち点を挙げたい。

(飯塚 恒成・文2)


<スコア>

 専大 120 000 000 =3

国学大 200 030 000 =5

【専】 

大野(1回) → ●勝田(3回2/3) → 山田宏(1回1/3) → 宮里(1回) → 佐々木泰(1回) - 時本