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9月20日、秋季関東大学バレーボールリーグ戦第5日目が専修大学生田キャンパス総合体育館にて行われた。連勝中でこのまま勢いに乗りたい専大。対戦相手は春季4位でさらに応援にも勢いのある国士大だったが、繋いでパワーでねじ伏せる専大バレーを臆することなく披露した。これにより3-1と勝利し、秋季リーグ戦3連勝となった。
専大3(25-22、25-23、23-25、27-25)―1国士大
スターティングメンバー
#1 藤中謙也 (経営4・宇部商高)
#3 高橋拓也 (経済4・東亜学園高)
#4 小林之紘 (経済4・創造学園高)
#5 川端修 (商4・開智高)
#6 小川猛 (経営3・桐蔭学園高)
#13 小森郁己 (経営2・佐賀商高)
#17 井上創太 (経済2・東福岡高)
#20 為我井太也 (文1・東亜学園高)
第1セット、高さとパワーのある#3高橋のスパイクでいきなり2連続得点と相手を圧倒する。さらに#13小森のサーブで相手の連携を崩し、専大に返ってきたチャンスボールを#6小川が逃さず叩いて3点目を獲得する。その後も#1藤中のスパイクやダイレクトアタックでリードを譲らない。最大のピンチは中盤、12-11と点差を1点に迫られた場面。それでも相手が連携を崩しこのポイントを稼ぐと、この流れに乗り#4小林を中心にブロックで相手のスパイクを止める。さらに#20為我井のツーアタックで畳みかけて4連続得点。接戦から一歩抜け出した。すると後半も、#1藤中のサービスエースや#3高橋、#6小川の強力なスパイクで得点を重ね、相手のミスにより25点目が決まり、25-22でセットを先取する。
▲#3高橋のスパイク(撮影=上野夏帆)
続く第2セット、序盤に#6小川のスパイクで3点を連続で奪い点差を広げる。さらに#20為我井がこの日2本目のツーアタックを決めチームの士気もさらに高まる。しかし3点連続失点もあり8-9と逆転されてしまう。それでもここは、サーブキャッチする場面が多かった#13小森が攻撃に回り、スパイクやフェイントで得点を重ねてすぐさま悪い流れを切る。そしてここ1番の#3高橋のサービスエースも決まり、一歩リードした状態で20点台に突入。すると、昨日の試合でも光った#4小林のブロックが1枚で決まり、チームの雰囲気は一気に高まる。相手のサーブミス、#13小森のダイレクトアタックで迎えたマッチポイントは第1セット同様相手のミスにより専大に入り、25-23とセットを連取する。
▲勢いのある#6小川のスパイク(撮影=福井彩乃)
王手をかけて迎えた第3セット、#13小森のアタックで先制する。しかし、シーソーゲームが続き、3-3の場面から4連続失点で相手にリードを許してしまう。#1藤中や#3高橋にトスを集めて点を稼ぐも、点差はなかなか縮まらない。ついに国士大は20点台に突入するが、6点ビハインドの専大の反撃はここから。#3高橋#6小川の2枚ブロックが連続で決まると、続けて#1藤中#3高橋の2枚ブロックで相手の攻撃を止める。さらに#1藤中の強打とまたしても#3高橋#6小川の2枚ブロックが炸裂し、一気に5点を取り返す。そして終盤、#4小林#6小川の第3セット5点目のブロックポイントが決まると21-21と、ついに遠かった国士大の背中を捉える。このまま逆転したい専大だったが、一歩及ばず23-25でセットを逃してしまう。
迎えた第4セット、第3セットでも活躍が目立った#3高橋#6小川のブロックで先制すると、さらにその2人のスパイクでも得点を稼ぐ。さらに#4小林のスパイクや#1藤中のダイレクトアタックでリードを広げる。中盤、国士大に追いつかれるが#3高橋の高さのあるスパイクや#6小川の1枚ブロックでたたみかけ、相手のミスも誘う。それでも突き放せず同点のまま20点台に入ると、この後も互いにサイドアウトを取り合う展開が続く。第3セットの後半からブロックの調子が一段と上がってきた#3高橋と#15舩倉の2枚ブロックで25-25といよいよ大詰めを迎えると、26、27点目は相手のミスで2連続得点。両者譲らぬ戦いに競り勝ち、3-1で国士大を下した。
(宇佐美春那・文2)
監督
「第1、2セットはブロックがはまりきっていなかったが第3セット後半からは高橋を中心にスイッチが入って決まるようになってきた。セッターはこれからも為我井が崩れてしまったら舩倉で修正といったように、交互に頼んでいきたい。小川の調子も戻ってきていい状態になってきている」
藤中主将
「3セット目は入りが悪く、点差が開いてしまい一度追いついたのに取れなかった。取り切れるセットだった。4セット目は入りがよかったが取られてもおかしくなかったので、もっと余裕をもって取れるとよかった。春季に比べてチームはまとまってきていると感じる。後半の6試合すべて取りたい。次戦は1週あくが、しっかりチームをまとめたい。しっかり自分たちのバレーをすれば勝てる勝てると思う」
高橋選手
「開幕2連敗が続いてしまったが立て直して3連勝できて、勝てて良かった。春季は勝負所でチームがてんぱってしまうことが多かったが、秋季は勝負できるとまではまだ言えないが藤中や小川や自分を中心に繋げていけていると思う。ブロックはまだムラがあるが、ハマれば強い。逆に言うとハマらなければ勝負できない。(※1)サイドアウトさえ取れれば(※2)ブレイク力は上だと思うので、立ち上がりからキャッチに意識を持って行って攻撃を安定させたい」
小川選手
「序盤からいい雰囲気で進んでいたが、所々とれる点を逃してしまったので、ストレートではなく1セット多くやってしまうことになった。ブロックは欲しい場面で決めることができて、自分の1年の時からの成長が見えた。開幕戦ではベストコンディションではなかったが、徐々にサーブなどで戻ってきたので、このまま最後まで戦っていきたい」
(※1)サイドアウト…相手サーブから始まるプレーに勝利し点を獲得すること
(※2)ブレイク…味方のサーブから始まるプレーに勝利し点を獲得すること