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2024.06.25
柔道

【柔道部】昨年に続きベスト8の壁高く 全日本優勝大会

〈2024全日本学生柔道優勝大会=6月23日 日本武道館 ベスト16〉


 ▲ベスト8の壁は高かった。

 

 3回戦の富士大を6-0と快勝した専大は、ベスト8をかけ明大との一戦に挑んだ。先鋒、次鋒と敗れ、五将で回ってきた鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)は積極的に技を仕掛けるも一本まで至らず引き分けに終わる。中堅も敗れ後がなくなった飯村成満(法2・水戸啓明高)は持ち前の力強さで持ちこたえるも、最後まで技を決めきることができなかった。副将、大将も敗れ、0-6で敗戦。昨年に続きベスト8の壁は高かった。


 シードにより3回戦からの出場となった専大は富士大を6-0と圧勝し、4回戦の明大戦へと駒を進めた。オーダーは以下の通り。

先鋒=笹原浩生(経営1・國學院大栃木高)

次鋒=野村晟也(経営3・加藤学園高)

五将=鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)

中堅=田中佑弥(商4・修徳高)

三将=飯村成満(法2・水戸啓明高)

副将=鈴木雅弘(経営3・國學院大栃木高)

大将=羽黒朝陽(商3・富山国際大付属高)


 5月26日に行われた東京大会に続き、先鋒には1年生の笹原が起用された。開始1分で技ありを取られると、その後は内股や背負落など積極的に技を繰り出すも相手を倒すまでには至らない。徐々にペースを握られるようになり、最後は再び大内刈をかけられ技あり一本で初戦を落とした。


▲ここまで団体戦全試合に出場したルーキー笹原。

今後の個人戦にも注目だ。


 野村も指導3を取られて敗れ、五将の鎌倉にまわった。序盤から互いに間合いを伺う時間が増え、手探りの状態が続いた。しかし、残り90秒になると、鎌倉が一瞬の隙をみて大外刈を仕掛け、寝技にもっていくも剥がすまでには至らない。その後も素早い動きで幾度も技を出すも一本にはならず、引き分けで終えた。鎌倉は「日本ジュニア、講道館杯と比べて相四つの展開でできることが増え、やりたいことが明確になってきていると思った。しかしもっと相手に持たせてから持つという展開も作っていかないと投げれる機会が少ないので、今大会から出た反省点も多かった」と、手ごたえと同時に反省点を話した。


▲巴投を繰り出す鎌倉。

▲5月18、19日にスペインで開催された世界ジュニアにて、73キロ級で昨年に続き見事優勝を果たした。

「自分自身はまだまだ課題だらけなので、練習を積んでいく」。


 中堅の田中が敗れ、後がなくなった三将の飯村は「相手が組み合ってくる選手だったので、自分もそれに合わせるようにした」と話すように、序盤は組み合いの時間が続く。しかし上手く取ることができず、一瞬の隙で投げられて技ありを取られる。その後は得意の寝技に持ち込み一本を狙うも、相手を剥がすことはできない。最後まで攻め続けるも一本が遠くそのまま試合終了。「相手が重量級だったので、もっと動かして隙を見計らって技をかけていけば、崩せて投げられたのかなと思う。取り返す力がなかった」と試合を振り返った。鈴木、羽黒も落とし0-6で敗戦。昨年に引き続きベスト8進出とはならなかった。


▲昨年は1年生ながら全日本個人戦にて81キロ級でベスト8に輝き、講道館杯出場を果たした飯村(奥)。

「去年も(講道館杯に)行っただけに、今年も確実に行かなければいけない立場に立っている。これからのきつい練習を踏ん張って、講道館で結果を残せる選手になりたい」。

▲序盤から積極的に足技を仕掛け、好試合を演じた鈴木(奥)だったが、最後は背負投を決められ敗れた。


 団体戦を終えて飯村は「他大と比べ、個人の力がまだ足りないと思っている。粘り強くというところを毎回言われているので、そこを徹底する。団体戦は引き分けでも結果が大きく変わるので、そこを意識してこれからやっていかないと勝てないと思う」とチームの現状を話した。今後の個人戦に向けて鎌倉は「次の東京ジュニアまでに、今大会で出た反省をしっかり活かして練習を積んでいこうと思う」と意気込んだ。


▲団体戦を終えた柔道部。

次は7月7日に行われる東京ジュニア個人戦に向け、日々練習に励む。


文=北原倖多(文3)

写真=冨田心暖(ネット2)