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<令和６年度東都大学野球春季リーグ戦=５月21日 駒沢球場 専大６－１東洋大>
春季リーグ戦７試合目の先発となったエース肥沼竣（商４・加藤学園）は、10本の安打を浴びながらも粘り強い投球を続け、打たせて取るテンポの良い投球に応えるように得点を重ねた。
初回に１死１・3塁のチャンスを作ると西里颯(経済４・興南)の打球がショートのエラーを誘い先制。続く松永知大(経済３・創成館)・中野拳志郎(文３・小浜)のタイムリーで２点を追加し、このイニングだけで3点獲得。さらに３回には２死３塁から中野がこの試合２本目のタイムリーで大きな追加点となった。
▲2試合連続となるタイムリーヒットを放った松永
▲この試合2打点の活躍した中野
７回には西里が「狙っていたわけではないけど、反応で打てた」と相手を突き放すソロホームランを放ち、勝負を決定づけた。「１打席目でエラーにはなったけど、自分としてはダメだった。その修正をこの打席の中で出来たと思う」と振り返った。
▲防球ネットに突き刺さる大きな一発を放った西里
一方、先発の肥沼はというと、フォアボールを与えたが、変化球をうまく交えた投球スタイルで強打者たちを打ち取った。「チェンジアップが自分の中では良かった。多くは投げていないけれど、タイミングを崩すことができた」と話した。６回には３本のヒットを浴び、２死満塁のピンチを迎えたが、「今までと変わらず１人１人抑えていく気持ちで投球できた」と無失点で切り抜けた。９回に２死からタイムリーを浴び１点失ったが、９回137球１失点の内容であった。「リーグ戦を通して序盤に苦しむ場面が結構多かったけれど、今日に関しては三者凡退でスムーズに行けたことが良かった。自分が作った流れで、先制することができ、チームもいい方向に進んで行った」と試合を振り返った。そして、「入学してから東洋から勝ち点を取れたことが無いから、明日も勝ちに行きたい。チームのテーマである゛全員野球゛を意識し、チームの一員として活躍したい」と意気込んだ。
▲ピンチを切り抜けガッツポーズする肥沼
▲終盤もスタミナ尽きること無く投げ切った。
守備では小柴が好プレーを連発した。「肥沼の時は低めに集まるから打球が飛んでくることがわかっていた。『少しポジション深めにしたり、いろいろ工夫してアウトにできる範囲を増やそう』と山本を含めて二遊間で話し合っていた」と語った。
▲この試合、計8本もの打球を捌いた。
次戦は明日の東洋大との2回戦。専大には優勝の可能性が残っており、順位争いが激しくなっている中で負けられない一戦となる。
［小柴滉樹］
――今日の試合を振り返って
「相手投手の立ち上がりが分かっていたからチームとして狙っていこうという話をしていた」。
――久しぶりに出たヒットの感想は？
「修正するべきところがあったので修正して今日に臨めた。結果が早い段階で出ると思っていた」。
――次戦以降に向けての意気込み
「せめて３連勝するしかないので、明日また勝てるように、より盛り上がっていきたい」。
文＝知地泰雅（文２）
写真＝高橋尚之さん（令６卒）、萩原健丸（経営３）
