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〈2024大阪ハーフマラソン 1月28日 =START大阪城公園・東側〜FINISH ヤンマースタジアム長居・21.0975km〉
陸上競技部が28日に行われた大阪ハーフマラソンに参加し、1年生を中心に8名が出走。年明け最初のレースで7名が自己ベストをマークし、部として幸先の良い幕切れとなった。
▲7キロ付近の先頭集団。当レースは関西学生ハーフマラソンとの同時開催でもあり、約4000人近くが出走した
〇上山が初ハーフで62分台目前 昨年からの勢い止まらず
▲先頭集団につく上山。残り5キロ近くまで食らいつき、初のハーフマラソンでいきなり62分台目前を叩きだした
若武者の勢いが止まらない。チームの初陣レースでトップに入ったのは昨年から好記録を連発している上山詩樹(経済1・敦賀気比)だった。自身初のハーフマラソンに具体的なタイム設定はせず、「できるだけついて行こう」と14キロ付近まで先頭集団に食らいついた。残り5キロも我慢強く粘り、1:03:09と部内ランキング3番目に入る好タイムをマーク。昨秋から好記録を連発し強烈な印象を与えてきた大物だが、またもや爆発的な結果をたたき出した。それでも「今は上手くいっているけど、上手くいかなかった時にどうするかっていうのが僕の競技人生の中で大切かなと思うので」とおごる様子はない。今後はいくつかのレースを踏んで3月に開かれる日本学生ハーフに臨む。「早い選手ではなく、強い選手になれるようにしていきたい」と順位とタイムの安定性を求めた。現在、チーム内で最も波に乗っている上山。成長曲線を勢いのまま上昇させていく。
〇手塚が上級生の意地 安堵の63分台
▲手塚は初めの5キロ辺りから先頭から離れたが、その後食らいついた
手塚太一(経営2・那須拓陽)は「最低限だった」という63分台をマークし、出場した8名の中で唯一の2年生として意地を見せた。レースの出走は昨年の予選会以来。悔しさしか残らない結果となったうえに故障のため2ヶ月弱離脱していた。そこから1ヶ月半、スタミナを取り戻すために急ピッチで調整して迎え、「今までハーフで全然いい結果出てなかったので…。とりあえず結果が出て良かった」と胸を撫で下ろした。再び調整を重ね、3月の学生ハーフで50番以内のフィニッシュを誓った。
〇具志堅が会心のレースで自己記録を大幅更新
▲昨年1年間トラックレースで積み上げ来た成果を発揮した具志堅
具志堅一斗(経営1・コザ)は入部後2回目のハーフマラソン を迎え、1:04:32でフィニッシュ。自己記録を4分ほども更新した。1キロを3分5秒で刻んでいくこと目安とし、残り5キロも「限界がきた」と話すが、粘り抜いて目標としていた64分台を達成した。2回目のハーフでタイムを意識した走りを実践し、「63分台も見えなくはない」と目線は上向き。若き島人の成長は続いていく。
レース後、長谷川淳監督は当レースを1年生の中で勝負させる意図があったといい、「本人たちも自信になったと思う。今年1発目で1年生が良い走りをしたことはチームに刺激になった」とうなずいた。
▲長谷川監督(写真は別日に撮影)
今年最初のレースは若手が好記録を連発。チーム力向上に向け、幸先の良いスタートとなった。今後もフレッシュな顔ぶれたちが上級生を押し上げていく。
〇課題は「残り5キロ」 初ハーフマラソンの佐藤陸(文1・東京)
「最初だいぶいい動きができていたので、ある程度ハイペースでも持ちこたえられるかなと思っていた。ただ、15キロ地点から初めてのハーフっていうので経験がない分、ペースを落としてしまった。動きも悪くなって、引きずってしまった状態だったので、次回の学生ハーフでは15キロ以降の課題をしっかりと攻略して自己ベストにつなげたいと思う」。
▲佐藤陸
〇自己記録大幅更新も悔しさ 江幡凛太郎(経営1・水城)
「(前回のハーフ・昨年の4月)と同じような感じで、勝負する段階に状態を持っていけなかったっていうのは問題だった。経験としてもここでしっかり走って課題等を見つけたかったんですけど、出しきれなかったっていうのは大きい。今年は出るレースを絞って、狙ってる大会でしっかりタイム出していくってことをやっていきたいと思っているので、気を引き締めたい」。
▲江幡凛太郎
【レース結果】
上山詩樹(経済1・敦賀気比) : 1:03:09(自己新)
手塚太一(経営2・那須拓陽) :1:03:48(自己新)
具志堅一斗(経営1・コザ) :1:04:32(自己新)
大西裕翔(経営1・京都外大西) :1:04:41(自己新)
佐藤陸(文1・東京) : 1:05:27(自己新)
和田晴之(経営1・三浦学苑) : 1:06:09
中島優人(経営1・駒沢) : 1:06:59(自己新)
江幡凛太郎(経営1・水城) : 1:08:37(自己新)
文・写真=河上 明来海(文3)