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〈関東大学リーグ戦2部=11月26日 関東学院大G 専大33-43関東学院大〉
▲逆転負けで2部優勝を逃した専大。後半のペナルティの多さが勝敗に直結した。
勝ち点を獲得すれば2部優勝が決まる大一番で、専大は痛恨の逆転負けを喫した。21-17とリードして折り返したが、後半に入るとペナルティを連発し逆転を許す。7点差以内の敗戦であれば勝ち点1を獲得できたが、33-36で迎えたラストワンプレーでダメ押しのトライを奪われ、勝ち点を獲得できなかった。専大は掴みかけていた2部優勝をあと一歩で逃し、2位フィニッシュとなった。入替戦は12月16日、熊谷で立正大と対戦する。
突然歯車が狂った。33-24と9点リードで迎えた後半21分にスクラムでコラプシングを取られると、そのままトライを奪われ3点差に迫られる。さらに25分には再び相手にペナルティを与え、そのままトライを許し逆転。「自分たちの強みである前に上がるディフェンスができず、ペナルティを多くしてしまい、相手のペースで試合を運ばれた」とFL山本凌士副将(経営4・報徳学園)。後半20分まで専大ペースで進んでいたが、呆気なくひっくり返された。
▲後半14分の失点シーン。ここから一気に崩れた。
専大も再逆転へ攻め続けたが、ペナルティが続きチャンスをものにできない。3点差のままノーサイドとなれば専大が勝ち点29で優勝だったが、終了間際にもペナルティが絡み、関東学院大にトライを許した。勝ち点28で並ばれ、直接対決の結果で関東学院大に2部優勝を掻っ攫われた。今年こそ昇格を、と1位での入替戦進出を目指したが、あと一歩のところで手からスルリと逃げていった。
▲ラストプレーでトライを奪われ、ホームチームの2部優勝が決まった。
前半は今季好調の専大の勢いそのままに関東学院大に襲いかかっていた。前半13分にはHO吉田温広(経営2・國學院栃木)のトライで先制する。その後もCTB野中優作(経営4・東福岡)やWTB平野雄紀(経済3・長崎南山)のトライで試合を優位に進めた。山本副将は「モールアタックや敵陣でプレーすることを意識してできたが、ゴール前でのペナルティが重なった」と、序盤や前半終了間際の決め切れなかった場面を悔やんだ。
▲前半13分の吉田の先制トライ。
▲20分の野中のトライ。
▲28分には平野にもトライが生まれた。
石倉俊二監督も「入りはよかった」としつつも、「前半で2トライを取られたのが痛かったかな」と振り返った。指揮官は決して内容では負けていなかったが、後半のペナルティの多さが逆転負けの最大の要因と分析した。「入替戦は決めていたわけだから、そこで勝てばいいので。(昇格を目指して)3週間あるので頑張ります」と前を向いた。
入替戦は2年前に専大を降格させた立正大との因縁の対戦となる。山本副将は「FWのディフェンスやセットプレーの課題を入替戦までに修正して、2年前のリベンジをしたい」と意気込んだ。野中も「2年前入替戦で負けて降格した相手と、今度は逆の立場で戦うので今まで以上に気合が入っている。あの悔しさを糧に今までやってきたので、その悔しさを晴らすチャンスが来たと思って戦いたい」と闘志を燃やした。
文=野見山拓樹(文4)
写真=北原倖多(文2) 竹田一爽(文2)