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2023.11.11
野球

【野球部】新体制始動【上】齋藤正直監督インタビュー

 早くからレギュラーに定着しチームの顔となる選手が多かった4年生が引退し、新体制が今月3日より始動。長年果たせていない1部昇格を来季こそ果たすべく、指揮官が来季に向けての展望を語った。

▲来季に向けて始動。この日は練習試合に臨んだ

▲指示を出す齋藤監督。今季の振り返りと来季の構想を明かした


〇指揮官が振り返る今季と来季の展望

齋藤正直監督は「入れ替え戦もなしでリーグ戦が終わっちゃうとただのリーグ戦になっちゃう。『負けてしまった』っていう感じ」と春秋ともに入れ替え戦に進めずに閉幕した今季を総括。加えて昨年の入れ替え戦を経験した人数の少なさに触れ、「人数が圧倒的にいない。しっかり経験したやつがいる間にまたチャレンジできないと、時間がかかる」と明かした。昨年の入れ替え戦に出場したのは小柴滉樹(経営3・佼成学園)と西里颯(経済3・興南)の2人のみ。最上級生となる両者の引っ張りが欠かせない。

▲新体制となる中で唯一、昨年入れ替え戦を経験している小柴(左)と西里(右)。それぞれ主将、副主将に就任した

  

  そして、来季に向けては“機動力”を最大限に活かすことを強調し、「新入生で足の速い選手をたくさん取った。そこを上手くミックスしながら、作戦面で劇的な変化をもっていこうかなと(思っている)」と明かした。今秋の盗塁数はリーグ内で2番目に少ない7。新たなチームカラーがどれほど機能するのか、この冬の取り組みに懸かっている。▲来季からは機動力を活用すると話した指揮官。写真の左から松永知大(経済2・創成館)、山本和輝(経営1・静岡)に期待がかかる


 さらに、技術面に加えてフィジカル強化にも注力する意向を示した。「もうちょっと馬力をつけるためにウエートトレーニングっていうのを見直していこうかと」。具体的には体重増加を軸とした“芯を作るトレーニング”だといい、「それ(身体作り)を含めてのスキルアップをしていきたい。身体を土台にしてやっていく」と先を見据えた。

 

〇来春の予想布陣

・投手

指揮官は来季に向けて、現段階での予想布陣を明かした。まず投手だが、常田唯斗(文3・飯山)、肥沼竣(商3・加藤学園)、奥村開(経済3・福井商)の3人が柱になるとしたうえで、平田健眞(経営3・専大松戸)、岡本陸(経済2・専大松戸)に期待する。特に最上級生となる3年生には「戦力になる投手が何人もいる。互いに競争意識を持ってやっていけばレベルは上がっていくでしょう」とコメント。大黒柱として君臨した西舘昂汰(経済4・筑陽学園)のような大エースは不在だが、複数の投手で切磋琢磨し押し上げていく。

▲上から常田、肥沼、奥村。最上級生どうしで競い合う

 ▲指揮官が奮起を促す平田と岡本。今冬の成長に賭ける

▲今季、中継ぎとして登板を重ねた石井夢沙士(経済2・秋田)(左)と須藤綺梨(経営2・延岡学園)。なんとか主戦候補に食い込みたい


・捕手

 扇の要となる捕手には今季ルーキーながら1年間マスクを被った加藤大悟(経営1・専大松戸)や打撃で持ち味を発揮した工藤翔斗(経営1・大阪桐蔭)が有力候補。そこに秋季リーグから台頭した中野挙志郎(文2・小浜)や「事故からの復帰途中の太田(=拓夢、経営2・島田商)が加わったら面白い」とした。

▲加藤は1年生ながら絶対的エース・西館とバッテリーを組み巧みなリードでスタメンに定着した

▲打撃を買われて春から起用されていた工藤。「来季は自分がマスクを被って勝ちたい」と正捕手奪取に燃える

▲秋季から出場回数を増やした中野はスローイングの正確性で群を抜く


・野手、打線

 野手陣で野手陣でカギを握るのは新主将の小柴と今季スタメンに名を連ねた松永知大(経済2・創成館)秋季から出場回数を増やした宮崎優斗(経営3・佐賀商)。「この3人はやっぱり伸びて欲しい」と信頼は厚い。

 小柴は秋季開幕から打撃絶好調で3番に座るとリーグ5位の.349と打線を引っ張った。「あのしつこさが良いよね」と持ち味の粘り強さに太鼓判を押す。松永は今季、春季から開幕スタメンを勝ち取ると、1年間レギュラーに定着した。鋭いスイングから生まれる長打力とスピードを活かし6本の三塁打をマーク。来季はチームの軸となることが求められる。宮崎優は秋季から右翼のスタメンに名を連ね、勝負強い打撃でチームに貢献。拓大1回戦では本塁打も放っており、主砲候補として期待される。

▲1枚目より小柴、松永、宮崎優が打線の核となる。指揮官の期待は大きく、どの選手もパンチ力を兼ね備える  ▲チームトップレベルの長打力を誇る作本想真(経営3・大村工)はケガで離脱し頭角を表せなかったが、4番候補の1人である



 長いようで短いオフシーズンが始まった。レギュラーの経験が少ない新体制にとって実戦経験は急務。技術練習の反復と土台となる身体作りで一回り、二回りレベルアップを目指す。7年ぶりの1部の舞台へ、チームは強い覚悟で一冬を越す。

 

文=河上明来海(文3)

写真=河上、高橋尚之(経営4)、相川直輝(文4)