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2023.11.12
フェンシング

【フェンシング部】団体戦 女子エペが接戦制し3位

〈全日本学生フェンシング選手権大会=11月8日~12日、沼津市総合体育館〉


 インカレ4日目は女子エペ・男子サーブル・男子エペの団体戦が行われた。9日の個人戦で3位入賞した吉田ひなた(人間科学2・気仙沼)擁する女子エペチームが、終盤に1点差まで迫られるも逃げ切り3位入賞を果たした。その一方で、男子サーブルは初戦で朝日大学と対決し、序盤は得点を重ねたが相手の勢いに飲まれ敗戦。12月の全日本団体選手権大会への切符を勝ち取ることはできなかった。また、男子エペはベスト8決定戦のみ行われ、明大に43-39で勝利し12日に行われる準々決勝へと駒を進めた。

▲試合前に円陣を組む男子サーブルチーム


 初戦から接戦となったのは、10月の関東インカレで優勝した女子エペチーム。関東インカレと同じく、早大と初戦でぶつかった。序盤から順調に得点を重ねていったものの、中盤から徐々に早大も反撃を始める。4人全員で何とかリードを守りきり、4点差で最終戦の吉田まで繋がったが土壇場で同点にされてしまい、勝敗の行方はサドンデス方式の延長戦にまでもつれ込んだ。しかし、始まって少し経ったところで吉田がきっちりと突きを決め、42-41で勝利し大接戦をものにした。この流れのまま準決勝も勝ち進めたかった女子エペチームだったが、関東インカレでは勝利した相手である明大に32-45と悔しい敗戦を喫した。その後行われた3位決定戦では、関西インカレの優勝校である中京大学と対決。序盤から専大ペースで試合が進んでいったが、最終戦で永井杏奈選手に粘られ1点差まで詰め寄られる大ピンチを迎えてしまう。しかしここでも吉田が逃げ切り45-43で見事3位入賞を決めた。

▲3位を決めた直後に喜びの表情を浮かべる4人


 「楽しんで試合ができた」と今大会を振り返ったのは吉田。客席にいる部員からの応援がチームを後押ししてくれたと話す。「去年のインカレは無観客で、観客が全然いなくて心細かった。けれど、今回は試合が終わっているのにわざわざ後泊までして応援してくれていたので、その分良い試合を見せられるようにと気持ちよく頑張れた」。4年生がいないため、来年以降も同じメンバーで試合に臨む女子エペチーム。「常に来年の王座やインカレの優勝などを考えつつ頑張れた」と、吉田は既に見据えていた。

▲突きを決める吉田


 初戦を制すれば全日本への切符を獲得できる男子サーブルチームの初戦の相手は、強豪として知られる朝日大学。序盤、吉永隆人(商3・東京学館新潟)が連続で得点を決めチームを勢いづけたものの、後続がその流れを守り切れず相手にリードを広げられ、最終的には28-45と大差をつけられ敗戦した。

 個人戦でベスト16の成績を残した北川裕貴(商4・東亜学園)にとっては、学生生活最後の試合となった。「緊張して、全然いつも通りの動きが出来なくて。自分だけじゃなくてチーム全体が緊張に呑まれているように感じた」と悔しい表情を浮かべながら振り返った。今までの4年間を振り返って北川は、「きついこともあったけれど、この専修大学フェンシング部でしか経験できないこともたくさんあった。すごく、今はすがすがしい」と時々笑みを浮かべながら話した。また、「現役最後の試合だったのですごく悔いているけれど、来年に向けて後輩たちには頑張ってもらいたい。自分たちは今2部の1位なので、来年は必ず1部に昇格してもらえれば」と今まで一緒に戦ってきた後輩にエールを送った。

▲今大会で引退となった北川


文=山口由結(文3)

写真=北原倖多(文2)