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〈関東大学リーグ戦 2部=10月15日 専大G 専大27-26白鷗大〉
▲開幕4連勝を飾った
リーグ戦折り返しの対戦相手は白鷗大。前半は相手に先制を許し、攻撃では反則が目立ち流れを掴めず、10-12と追いかける展開となる。後半12分にWTB新野翼(経済3・石見智翠館)のトライ、後半15分のペナルティキックで逆転するも再度トライを奪われ20-19と1点差となる。その後は追加点を挙げられず我慢の時間が続くも、後半34分、相手の反則で敵陣5メートルラインのスクラムから素早いパス回しで右へ展開し、最後はSH竹森彩仁(文3・仙台育英)がトライ。終盤相手にトライを奪われるも逃げ切り27-26。開幕4連勝を飾った。
「(前半は)ディフェンスで受けに回ってしまった」と新野が振り返るように、序盤から相手に攻め込まれる時間が続いた。相手の反則もあって救われるも、前半19分、スクラムから相手がパスを受けて抜け出し前線へ、そのままモールで押し込まれ0-7と先制を許す。その後SO髙居海靖(経済4・御所実業)のドロップゴールで3点を挙げるも、前半30分に相手のラインアウトから押し込まれ再度追加点を許す。その後WTB飯塚稜介(文4・桐蔭学園)のトライで点差を縮めるも反撃はここまで。10-12とリードを許して前半を折り返す。
▲前半16分、髙居のキックから新野が抜け出すも、ここはゴールラインを割ってしまう
▲前半27分、ラインアウトから押し込むもペナルティを取られ、トライにはつながらない
▲飯塚のトライ
流動的に動き、中央に切り込む場面もあった
「リーグ戦は負けたら終わり。勝ち切ることにこだわろう」。石倉俊二監督の喝を受け入った後半は、序盤から専大が押し込みチャンスの時間が続く。そして後半12分、敵陣でのパスワークで相手ディフェンスを翻弄すると、右サイドでパスを受けた新野が抜け出しトライ。自らゴールも決め、17-12と逆転に成功する。
▲新野の抜け出し
▲「個人的にはひどかった。気の緩みが出たと思う」
14点と、半分以上の得点を自ら挙げるも、自身のプレーには厳しい言葉をぶつけた
さらに新野のペナルティゴールで3点を追加するも、後半27分、相手の左サイドのスクラムから押し込まれトライ。ゴールも決められ1点差となる。再度点差を引き離したい専大だったが、その後はなかなかトライを奪えず我慢の時間が続く。すると後半34分、相手のペナルティで敵陣5メートルラインからのスクラムになるとFW陣が崩れずに踏ん張り、素早いパス回しで右へ展開し、最後は竹森が押し込みトライ。新野のゴールも決まり27-19と、終盤に貴重な追加点を奪う。この場面のスクラムについてPR木原三四郎(経営3・東福岡)は「相手が疲れている中で、自分たちはまだエネルギーがあった。練習でも後半の後半を意識して取り組んできたので、そこでプッシュできたことは良かった」と振り返った。後半37分にトライを決められ再び1点差となるも、残り3分間を凌いでノーサイド。27-26で開幕4連勝を飾った。
▲トライにつながったスクラム
▲竹森のトライ
▲竹森に近寄る選手たち
木原は「難しい展開になって、自分自身も思うようにいかない場面が多かった。それでもしっかり勝ち切れたことは良かった」と試合を振り返った。1部昇格へ、上位対決が待つ後半戦に向けては、「日頃の生活も練習につながってくる。全員が一体となって最後3試合に臨んでいきたい」と意気込んだ。
▲残り3試合、1部への戦いは続く
文・写真=北原倖多(文2)