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<第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 10月14日 陸上自衛隊立川駐屯地―立川市街地―国営昭和記念公園 21.0975キロ>
第100回大会の切符をつかむことができなかった専大。監督とレースに出場した全12名の選手のレース後のコメントを全4回に分け、一問一答でお届けする。
辻優輝(経営3・洛南)
個人成績 総合196位 64分45秒(チーム5番手、自己新記録)
今の気持ちは
―個人としての走りは夏想定していた通り走ることができたと自分は思っているんですけれども、タイムはよくても順位で見ると全然ダメだったので、例年なら100位前後で来れていたんですが、今年は200位前後という形になってしまって、全体的なレベルが上がっているので来年はタイムだけでなく順位というところをもっと意識していこうと思っていました。
予選会に走るというのはいつ決まったか
―14人に決まったのは3週間前で、出走が決まったのは1週間前。(14人の段階から)自分は走ると思っていたので、その時点で覚悟していました。
今年の夏の出来は今までで一番できた
―そうですね。1次合宿は調子が良くなく、その分距離でしっかり土台を作ることを意識して2次合宿は距離は追わずに質だけ上げる。(3次)選抜合宿は質も量も追い求めて、しっかりと練習しようと大会前調子を上げました。
チームの中での役割は
―決まった当初は手塚(太一、経営2・那須拓陽)であったり田島(洸樹、経営4・学法石川)さん、野下(稜平、経済4・鳥栖工業)さんが正常な状態だったので自分は上級生であったり下級生が失敗した面を補う一員として絶対にタイムはまとめようと思っていました。
最初の5キロを15分10秒で入ったのは想定通りだったか
―直前のミーティングで長谷川(淳監督)さんから提示されたタイムとして、15分10秒、次の5キロも15分10秒で、20秒、30秒で耐えてラストは振り絞るという作戦だったんですけど、その分最初は落ち着きながらもしっかり入ろうと思っていました。
では理想通りの走りはできた
―そうですね。
箱根予選、本戦通して初出場となったが雰囲気的なものにはのまれなかったか
―緊張には強いタイプなので、他校の選手は緊張しているだろうし、そこは自分が良いようにいけるかなと捉えました。
自信があった
―そうですね。
これから4年生になる。どういった形で活動したいか
―先ほどの全体ミーティングがあり、最後にキャプテンの田島さんから4年生は故障者が多かったり体調不良者が多かったりと足並みがそろわない1年だったと反省されていて、最後に4年生の雰囲気がチームの結果を悪くしてしまったのではないかと言っていたので、まずは4年生の雰囲気作りがチームの底上げにつながると思う。4年生がしっかり練習を引っ張ったり、寮での生活をすることで雰囲気づくりを行っていきたいと思います。
個人としての目標は
―今回の予選会、タイムはよかったけど順位が悪いというのが反省点なので、タイムを出すのは当たり前なので、1回自己ベストを出す早い選手ではなくて、しっかりと自己ベスト近くで走り続けたり、順位で勝ち切れる強い選手になりたいと思います。
福田達也(経営2・市立橘)
個人成績 総合197位 64分45秒(チーム6番手、自己新記録)
レースを終えての心境
―去年、箱根予選も本戦も結局絡めなくて、悔しい思いをして、「今年こそは箱根出場する」っていう目標、それが1番目標としてやってきたので、今この予選を通過できなかったっていうのは悔しくて、個人の走りでももっと稼ぐような立ち位置でいれればよかったんですけど、それも含めてまだ自分の力が足りなかったかなっていうのは感じました。
自己ベストを1分近く更新したが
―結局、自分の自己ベストを出しても、相対的に見れば予選会で考えれば後ろの順位になってしまって、タイムだけみれば良くても結局、周りがどうかってのもあるので、そういった部分でも正直そんな納得はいった感じではないですね。
レース全体を振り返ってどうだったか、どこがポイントだったか
―最初は去年と違って早かったんで、自分は学生ハーフの時に早く入りすぎて失敗した経験があったので、そこも踏まえて最初はそんなに早く入りすぎずっていうところで、もともと公園勝負だと思っていたので、それまでしっかり力を貯められたらよかったんですけど、公園入る前ぐらいまでで10から14キロぐらいで力を使ってしまい、公園が上げられずに順位をすごい落とす形になってしまって。公園をしっかり走りきれないっていうのは自分の今までのレースも、後半にいつも落ちて終わってしまっているので、そういう自分の弱いところがまだ克服できていなかったのかなっていう、証拠というか、現実になってしまったのではと思います。
人数の多さというところでは、関東インカレでの経験があって苦労するところはなかったか
―そうですね。最初、スタートしてから自分のポジションを見つけられていたのは良かったですね。前の経験もあって良かったんですけど、レースでずっとそこについていて終わるわけでもないので、その中でアップダウンとか、動きの変えがあるので、そういうところにちゃんと余裕を持って対応できるような、調子までいけばもっと良かったのかな。後半も走れたのかなと思いました。
その中でも良かった点はあるか。
―一応、10キロまでは自分なりに余裕を持って入ることはできていたので、そこから上げていこうっていう考え方で行けていたのは良かったかなと思います。
夏合宿を経て力はついてきたと感じるが、まだまだこれからか
―そうですね。やっぱりほんとに今の時代、全ての大学のレベル上がってきていて、今までのタイムとかじゃ通用しないところも今回の予選会を見て感じたので、もう一段階上げないと、多大学の主力とかには戦えないのかなと思う。自分自身、これに甘んじるわけにはいかないので、またもう一段階上げてしっかり主力という自信を持って、戦えるって言えるようぐらいの実力をつけてこれから戦っていけるようにしていきたいと思います。
となると、63分台のタイムが必要になってくるのか
―63分台はマストっていうか、絶対、チーム的にもやっぱり63分台がもう当たり前のようにいるようなチームにしていかないといけないなとは思うので、自分自身、63分台もしっかり出して。そこで63分台出してやっとスタートラインだと思ってるので。もう63分台が当たり前って意識を持って練習していくべきだと思うので、考え方を変えていかなきゃいけないのかなって今日のレースで感じたので。しっかりまた考えて、練習の取り組み方も変えていこうかなとは思いました。
走れたからこその収穫といえるのでは
―そうですね、感じたことも多かったので。この悔しさが2度とないように。来年、再来年は絶対本選を通過して、本戦で戦えるチームにしていきたいなと思います。
大西裕翔(文1・京都外大西)
個人成績 総合208位 64分51秒(チーム7番手、初記録)
現在の心境は
―(タイム的には)まとめられたかなってのは あるんですけど、順位的に200位っていう結果になってしまって、期待されていた順位とは大きく変わってしまっていう面もあって、やっぱり4年生っていうのを引退させてしまったっていう悔しい思いが強いです。
自身にとって初めてのハーフマラソンだったが
―やっぱり長い距離、長くてあんなに最後の上げ下げがあるっていうのは、練習ではなかったので、新しい感じでしたね。
ハーフのポイントはどこだと感じたか。
―今日に関しては最初の入り5キロから10キロまでっていうのが、 やっぱりスタートから少し遅れてしまった分、前見てもかなりが集団多くて、もう1個前の集団にいるべきだったかなっていうのもありますし、それでもあそこの集団にいたからあそこまでのタイムで抑えられたのかなっていうふうに思いもあるので、経験の少なさっていうのが裏目に出たっていうのと、今日のコースに関しては、ラストの公園入ってから(試走はしたが、)思った以上に起伏があって、足に来るコースだったのでそこがポイントだと感じました。
64分前半と目標していて今回64分51秒と自分の中の目標に近づく形になったが、そこは前向きに捉えるか
―いや、タイムがそんなに良くないんですけど、初ハーフってことであんまり自分の中で分からなかった状態で、合宿の時は64分45秒っていうのは自分の中で目標にしていたのでそれには少し近づけたかなって思います。
レースの入りが早いと他選手はいっていたが、それに自分がついていくという感じだったか
―スタートから早くて、正直ついていけないっていうのが大きかったですね。これから20キロ、15キロある中でこのペースでいくと「流石に自分では無理かな」という思いが強くて、そこは自分の力不足であったり、後半への考え方やハーフへの経験のなさっていうのが大きかったと思います。
1年生として出走できたことについては
―1年目から経験ができたので、これからハーフまた出ていくと思うので、1年生のこの時期であれだけでかい大会、タイムも周りも早くてレベルの高い大会っていうのを1回経験できたのは、周りの同い年の早い選手との差っていうのも分かってきましたし、来年に追いつかなければいけない場所っていうのもわかったので、そこを目標にできたっていうのは大きくて、自分の現状確認と上との差を知れたっていうのも良かったです。
自身にとって今日の出走は入学した際の1つの目安だったか
―自分は関西からこっち(関東)に出てきたのも、箱根駅伝に出たいっていうのを目標にしてきたので、予選会走って自分の力で決めたいっていうのもあったんですけど、最初の方で故障してしまったので、前期は思うような走りができずに練習も積めなかった。最初入ったときはもうどんどん活躍していってと思っていたんですけど、夏合宿から復帰した時には、とりあえず出場っていうことを目標にしてしまった。やっぱり1年間練習を積むのと積まないのでは違うので来年こそは、これから1年しっかりと積んで、さらに上のところで勝負できるようにしていきたいです。
野下稜平(経済4・鳥栖工業)
個人成績 総合211位 65分02秒(チーム8番手)
今の気持ちは
―走れなかった4年生もいるなかでここで終わらせてしまったのがあって、それと自分は10日前に体調を崩してしまって…。そういうのも含めて申し訳なさというのがあって、本当にそこで終わらせてしまったのは悔しいなと思っています…。
実際の今日のコンディションは
―体調不良おこしてからだいぶ戻って身体の状態自体は良くて、本当にそれこそ体調不良がなかったらもっと上で戦えたのではないかという手応えはありました。
後半が持ち味だと言っていたが、それは今日出せたか
―いや、今日は思ったより後半、足が固まっちゃって、焦りとかがあったと思うんですけど、焦りなのか、体調不良の結果なのかはわからないんですけど、後半思ったより身体が動かなくて、タイムが落ちてしまった感じです。
ベストコンディションではない中で今日のタイムにまとめた感じはするか
―状態からすると、体調不良を考慮するとちょっといい結果ではあるかなとは思うんですけど…。やっぱり不良を起こしてしまったことが本当に申し訳ないです…。
これで一区切りということになるが振り返ってどうだったか
―自分は本当に色々な経験をさせてもらったんで、楽しく大学陸上生活をできたのかなとは思います。
特に印象的なことは
―そうですね。やっぱり箱根に出れたっていうのが1番大きな経験だったし、色々運とかもありますけど3年連続で出させてもらって、なかなか3年も経験できる人って(他の)大学みてもいないので、本当にいい経験させてもらいましたね。
今回1、2年生などの下級生が良い走りをしたが、これからへの期待はあるか
―期待はやっぱりありますね。全体的にレベルが上がっているんで、もっと伸ばしてほしいんですけど、今日63分台出している子もいますし、本来なら手塚とかもそのレベルでいく力を持っていると練習を見ていて思いますし、力だけでいったら全員が63分半くらいの力はあるんじゃないかなって思っています。来年レベルが多分高くなりますし、その時にならないと正直わからないところもあるんですけど、来年はこの悔しさを晴らして欲しいなって1つあります。
やはり他大学含めレベルの高さは上がってきている実感はあるか
―今年はちょっと、やっぱり上がってるなっていうのはあって、コンディションが良かったっていうのもありますけど、毎年上がってきているなというのはあります。
63分台というのは1つのカギになるか
―今日のレースを見ていても(チームの)平均が63分台とかじゃないと通らないレースになってきている。(今日の自分たちのように)64分カットが2人しかいない状況ではきついかなと感じますね
自身はここで一区切りか
―そうですね。普通に就職するので競技自体はここで終わりになるのかなと。でもちょこちょこ自分も出たい大会とかあるので、そこに向けての練習はある程度するつもりではいるんですけど、競技としてはここで一区切りなのかなっていう風に自分のなかで思います。
同じ高校の後輩の千代島(宗汰、文3・鳥栖工業)には何か話はしたか
―いや、特に今日は話してないですけど、(自分が)1回泣いて完全に引いたところであいつが泣いてたんで、逆にもらい泣きしちゃって。泣いたら泣いちゃいますね…。そうですね、やっぱりあいつとは、もうちょっと一緒に走りたかったですね。 できれば箱根に出て襷渡しとかしたかったんですけど…。そういう気持ちはあいつが1番強いと思うので(そういった面でも)悔しいっちゃ悔しいです。
どういうことを託したいか。
―まずは今のケガを直してもらって、来年でてくれれば自分は十分なので。あいつが箱根で走っているのをみられれば嬉しいですね。
▲左が野下、右が千代島。想いは後輩へと託された
取材・文・写真=相川直輝(文4)、河上明来海(文3)