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〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月14日 白鷗大学大行寺キャンパス 専大79-87白鷗大〉
▲終盤に追い上げるも及ばなかった。写真はスティーブと介川。
リーグ戦2巡目は黒星スタートとなった。敵地で昨年の王者・白鷗大に挑んだ専大だったが、17-18で迎えた第2Qに31失点を喫する。終盤に介川アンソニー翔(商1・開志国際)や淺野ケニー(経済3・洛南)を中心に反撃に出るも、得点の直後に失点するシーンが続き、差を詰め切れなかった。最後は白鷗大に突き放され、今季5敗目(9勝)となった。
また中盤にビハインドを背負う展開になった。第2Q開始直後に21-20と一度リードを奪ったが、陳岡流羽選手に3ポイントを決められると一気に流れがホームチームに傾く。相手のプレッシャーを前に得点が取れず、ディフェンスも佐藤涼成選手や嘉数啓希選手の速攻に振り切られた。一時18点差をつけられるなど、白鷗大の猛攻を止めることができなかった。結局31点を失い、第2Qを終えた時点で34-49と大差をつけられた。
▲第2Qは佐藤涼成選手らを中心とした速さと、脇真大選手やジョエルモンガ選手らの力強さに圧倒された。
▲専大も果敢に攻めたが、点差は広がり続けた。
それでも専大は後半に意地を見せた。介川やクベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)の得点でじわじわと点差を詰め、第3Q終了時点で64-56の8点差に迫る。第4Qも淺野の3ポイントなどで一時3点差まで追い上げた。しかし、「自分たちがいいシュートを決めた後にディフェンスでやられてしまうとか、オフェンスはいいけどディフェンスがっていう部分が、追いつてるところで追いつけなかったかな」(佐々木優一監督)と、最後まで追いつけなかった。その後はフリースローで再び突き放され、87-79で敗れた。
▲淺野ケニー。第4Qに2本の3ポイントを決めるなど12得点を挙げた。
▲スティーブはこの日もダブルダブル。攻守でチームの反撃を支えた。
試合後、この日13得点をマークした介川は「最初は波に乗ってよかったんですけど2ピリ辺りから崩れてきた」と中盤の大量失点を悔やんだ。それでも、「3ピリの後半から自分たちのやりたいバスケができた」と終盤の反撃に手応えを感じた。「(自分は)スリー1本入って、最初は結構乗ってたんですけど、最後らへんでスリー外しちゃったりオフェンスが全体的に崩れていたので、個人的にはもっとアタックできた部分もあるかな」と、自身のパフォーマンスにも決して満足はしていない。次戦の東海大戦へ、「今日の4ピリみたいなオフェンスをすれば勝てると思うので、最初から波に乗りたいです」と意気込んだ。
▲介川アンソニー翔。1枚目左は當山修梧(経済3・福岡第一)。
佐々木監督は「追いつく可能性のある中でアタックしてくれたっていうのは、自分たちの力を証明できたとは思うんですけど、追いつけなかった、勝てなかったっていうのは細かいところの遂行力だったりとか40分やり通す力だったりとかだと思う」と、遂行力を強調する。「そこをしっかり突き詰めていかないとこの上位リーグでは勝てないし、インカレも難しい。この経験をしっかり積み上げて、明日生かせるようにしていきたい」と、宿敵との再戦を見据えた。
文・写真=野見山拓樹(文4)